ファミリーサポートセンターを「便利で安い」というだけで選んではダメな理由。トラブルと問題点を把握しておこう。

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「あ〜!もうすぐ子供たちが帰ってくるのに、用事が終わらない~!」

幼稚園や学校に通っているお子さんがいらっしゃるママさんだったら、一度や二度はこのような経験したことがないですか?

所用で出かけていたものの、思いのほか時間がかかり、気付いたら子供達の帰宅時間が迫っていた…。

近くに頼れる身内がいれば「ちょっと遅くなるからお迎えよろしく」とお願いもできますが、そんな恵まれた環境にない人の方が圧倒的に多いと思います。

「こんな時にちょっと子供の事頼める人がいたらなー」と思うものの、いつもママ友さんにお願いするのも気が引けるもの。

そういうさまざまな家庭の事情でどうしても都合がつかないような場合に、ファミリーサポートセンターを利用している人って結構いますよね。

ただ、ファミリーサポートセンターにも光と影の部分があると私は思っています。

それ故私は実際にファミリーサポートにお世話になったことはないのですが、利用しているママさんの話を聞くと概ね満足している方とそうでない方がいるのも事実です。

そこで今回は、ファミリーサポートセンターを利用する上で知っておくべき事について、メリットやデメリットなどをお話していこうと思います。

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ファミリーサポートセンターとはどのような組織か

ファミリーサポートセンター(以下ファミサポとします)はこのように定義された組織です。

ファミリー・サポート・センター事業は、乳幼児や小学生等の児童を有する子育て中の労働者や主婦等を会員として、児童の預かりの援助を受けることを希望する者と当該援助を行うことを希望する者との相互援助活動に関する連絡、調整を行うものです。

この事業は働く人々の仕事と子育てまたは介護の両立を支援する目的から、労働省(当時)が構想し、設立が始まりました。
現在では育児のサポートの対象は、子を持つすべての家庭に広がっています。ファミリーサポートセンターの設立運営は市区町村が行います。

出典:厚生労働省HP女性労働協会HP より

登録だけしておけば、そこの市区町村に在住の子供を持つ方ならどなたでも利用することが可能です。

基本的に利用理由は…

■子供の保育園の送り迎えをお願いしたい

■病院に行くのでその間預かって欲しい

■冠婚葬祭などで子供を連れて行くのがためらわれる

■たまにはひとりで息抜きしたい

などどんなものでも良いです。

活動内容の仕組み

市区町村により若干内容に差があるかと思いますが、ここでは私が住んでいる福岡市に限ってお話してみます。

ファミサポを利用するためには、まずは「依頼会員」としてファミサポに登録しておく必要があります。(登録料無料)

登録後にファミサポの各支部に援助依頼をすることで、その依頼内容やお住まいの場所を考慮して提供会員を紹介してくれます。

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出典:福岡市社会福祉協議会HP より

その後は、依頼会員と提供会員が直接詳細を打ち合わせして、料金の支払いも直接行います。

原則として「提供会員の自宅で保育を行う」「宿泊などはできない」などの条件はありますが、それら以外は依頼会員と提供会員が相互に納得さえできれば、幅広くお願い事ができるという自由度の高さが魅力です。

利用している知り合いママさんのお話では、お願いさえしておけば、仕事で帰りが遅くなった時などに提供会員の自宅でお子さんに晩ご飯まで食べさせてもらえたりもできるそう。

お付き合いが長くなれば、お互いに家族のような存在になったりもするそうで、子供を通じて地域の人同士が交流を深められるというのも素敵なことだと思います。

ただ、実際はそのようなメリットばかりでもないのがファミサポ制度の落とし穴ではないかと私は感じています。

提供会員の質にバラつきがある

提供会員もまた依頼会員同様にファミサポでの登録が必要になります。

ただ、依頼会員と違う点は、提供会員の場合はファミサポ本部が実施する規定の時間の講習会を受講することが条件です。

ですが、その講習会を受講しさえすれば提供会員として活動できてしまうのが私としては少々「怖いな」と思っている部分でもあります。

依頼会員は提供会員のお宅へ我が子を預けるわけです。

提供会員の中には元保育士だったり看護師だったりと専門知識をお持ちの方もいる一方、子供が育ち上がったので何か地域に還元できる事がやりたいという考えから志願している人もおり、提供会員の質もさまざまです。

数回の打ち合わせで提供会員がどのような方なのかを知るのは限界があります。

自分の家に来て子供の相手をしてもらうならまだしも、公的機関を通じて知り合っただけのいわば他人の家に我が子を短時間であれ預けるという行為は、私にはかなり抵抗があります。




提供会員の自宅での保育という閉鎖性の高さ

提供会員の自宅で子供をみてもらうということは、かなり限られた閉鎖的な空間での保育をお願いすることを意味します。

基本、提供会員の家族と我が子だけが一緒に過ごすため、外部からの目が届きにくく、何か不測の事態が起こった時が危険です。

事実、厚生労働省の統計によりますと、平成18年~平成22年までの間に8都道府県で15件の事故が報告されています。

内容は、骨折ややけど・転倒・落下などですが、4年間でのこの事故件数を多いとみるか少ないとみるか…。

報告されているだけでの数ですから、実際はもっと些細なケガだったり、依頼会員と提供会員の当事者間で示談しているようなケースも十分考えられます。

また、過去には提供会員宅で子供が死亡しているケースもあります。

大阪八尾市のファミリーサポート事故の概要
2010年11月16日、当時5か月だった娘(さつき)は「ファミリー・サポート・センター」(以下ファミサポ)事業での一時保育提供女性(援助会員)宅で、うつぶせ寝の心肺停止状態で発見されました。母親の整形外科通院のため、1時間の依頼でした。援助会員は泣き出した娘をうつぶせに置き、心肺停止で発見されるまでそのままの状態だったと述べています。市立病院に救急搬送され奇跡的に心臓は蘇生されましたが、以降も呼吸や意識は戻らず、翌日に医師から臨床的に脳死状態との説明を受けました。

出典:被害者家族の手記 より

脳死後、お子さんは3年ほど経ってから亡くなっておりますが、この事件にみるように提供会員の育児にたいする知識不足や安全意識への欠如などが、ファミサポというシステムの閉鎖性により依頼会員または第三者からは見えにくくなっている点も問題です。

【2017.3.3 追記】※提供会員側の責任を認める判決が出ています

6年前、大阪府八尾市の子育て支援制度「ファミリーサポート」を利用した生後5か月の女の子が死亡した事故をめぐる裁判。3日、女の子を預かった女性が4000万円を支払うことなどで、和解が成立しました。

出典:毎日放送 より

実際、私の親世代でもそうなのですが、昔の子育て知識のままで嫁や孫にもそれを押し付けようとする年配者も多くいます。

arrow47_004【妊婦さん必見】産後のお手伝いに来てくれた姑にイライラする3つの原因と対処法とは?

うつぶせ寝など、実際私たちの親世代だと特に問題視されていない育児法だったようです。

それ故、依頼会員としては提供会員がどのような価値観で、子育ての知識などをどの程度持っているのかということを事前に把握しておく必要があるのですが、依頼する側もその辺をどの程度まで徹底しているかは個人差がある部分だと思います。

そのような場合に直接の被害を受けるのは子供達です。

このような悲しい事故を招かないためにも、ファミサポのシステムは今後いかに提供会員の支援内容を可視化していけるかという点に重きをおいていくべきだと思います。

保育園の一時預かりの方が安心度は高い

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私は自分の中にファミサポへのこのような考えがあったため、どうしても子供を一時的に預かってもらいたい時などは、保育園の一時預かりを利用していました。

保育園も認可・認可外とその種類はさまざまで、必ずしも安全とは言い切れないような事件・事故をメディアなどでも見聞きしますが、保育士などの有資格者が数人いて、子供達もたくさんいるという環境は、少なくともファミサポよりかは開かれた状態であると私は思っています。

福岡市で一時預かりを実施している保育園は7園あり、3歳未満の子供で1時間あたり600円の利用料金と、ファミサポのそれとはさほど差がありません。
参考 福岡市一時預かり事業

私は主に、次男を妊娠中の時、産婦人科の定期検診に行く際に長男を一時預かりにお願いしていました。

なので、予定に比較的余裕がある方なら、保育園の一時預かりも十分予約可能ですし、私は預けられなくて困った事などありませんでした。

たしかに、ご近所の提供会員さんにお願いする方が、急な予定などの時はフレキシブルに対応してもらえる可能性は高いと思います。「急な残業は入ってしまって、どうにも動けない…」などというワーキングママさんの場合は、ファミサポの方が都合が良いでしょう。

ですが、ファミサポにはその便利さゆえのデメリットもあることをしっかり理解しておかなければいけません。




シルバー人材センターの家事援助が実は便利

高齢者がその特技や技能を活かし、地域社会に貢献するという制度をご存知でしょうか。

シルバー人材センターは、「自主・自立、共働・共助」の理念のもとに、会員自身が自主的に運営に参加し、互いに協力し、助け合いながら、広く仕事を分かち合って、
みんなで一緒に働くことを理念としています。

出典:福岡市シルバー人材センターHP より

これもファミサポ同様、依頼したい人とお手伝いしたい高齢者が共に登録し、センターが仲介役となって相互扶助を行っている組織です。

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出典:福岡市シルバー人材センターHP より

高齢者が受けてくれる仕事は多岐に渡り、庭の剪定や代書などの事務作業、ビルの清掃などさまざまです。

その中でも私たち子育て世代にとってもありがたいのが「家事援助」というサービス。

高齢者が自宅で掃除や料理などを時間単位で行ってくれます。お願いすれば子供の相手もしてもらえます。

(ただし、依頼する側の自宅での活動が原則です)

私は長男が生まれて間もない時に利用しましたが、産後の身体がきつい状態の時に掃除などをしてくれるのはとても助かりました。

利用料金は仕事内容により異なりますが、家事援助の場合は1時間849円です。家事代行サービスだと1時間2,000円くらいする場合もありますので、これはかなり割安です。

ただ、利用の前に「こうしておけばよかった」といまだ後悔している事が1点あります。

それは「事前打ち合わせをしっかりしておく」ということ。

本利用の前にお試し利用を数回行っておいても良かったのかもしれません。

というのも、私は産前にシルバー人材センターの登録だけは行っていたものの、実際利用したのは産後の最も大変な時期でした。

そのため、お願いした方が我が家の勝手について分かっておらず、何をするにしても一つひとつ指示をしないと動いてもらえなかったということ。

これは完全に私の落ち度なのですが、私のように「産後の大変な時期だけお願いしたい」という明確な利用目的があるなら、産前に「やってもらいたい事」「やってもらう手順」など事細かに相手に伝えておいた方が、作業時間のロスも少なくて済むと思います。

以上いろいろと書いてきましたが、私はファミサポ制度に反対とかそういう事を言いたかったわけではなく、依頼する側・される側の子供をみるという事への「安全意識」をもう一度再確認してもらいたいという思いが強いです。

中には「近所の子供を預かってお金がもらえるんだから、ラクちんなバイトだわ」くらいの意識でされている提供会員の方もいるかもしれません。

または、「子供にご飯食べさせてもらえるから、仕事終わってご飯作らなくて良いからラッキー」くらいに考えている依頼会員もこれまたいるかもしれません。

ただ、他人の子を預かるということは、その命も預かっているという大きな責任があることは自覚すべきです。これは預けている方も同様です。

何か万が一の事態になった時に後悔しなくて良いよう、子供に関わる事は常に最善の方法を選んであげたいと思っている私です。

福岡市在住の主婦です。
毒親育ちが発達障害児を育てています。
2016年から ブログ始めました。
人間関係や子育てに関する日々の気づきを、独断と偏見まみれの記事で更新中。
ビュッフェと直売所に頻出します。
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