ご近所へおすそ分けや贈り物をする時は伝え方が大切。自己満足にならない言い方を考えてみました。

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「すごく良い卵をいただいたので、良かったらと思って…」

 

先日、ご近所の方から頂き物をした我が家。

 

オーガニックで育てられたという初めて聞いたブランドの卵をいただいたのですが、私はこの時その卵以上に気になったのが、いただいた時の奥様の言葉でした。

 

「おすそ分けをする時って、こんな風に伝えるべきなんだ」と勉強になりました。

 

というもの、実は今回いただいた卵というのも、おそらく我が家が以前そちらのご家庭に掘りたてのタケノコをおすそ分けしたお礼だと思われ、私はその際に「たくさん掘れてしまって…」というような言い方でマンションの数家族にタケノコをおすそ分けして回っていました。

 

同じようにおすそ分けをするにしても、その言い方一つで随分印象が変わるものだと実感しましたので、今回はそんなおすそ分けについての思うことをいくつか書いてみようと思います。

 

 

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なぜ人はおすそ分けをするのか

6999168695_07129ea0cf_z初タケノコ/フキノトウ / wasabinouta
これは正直「たくさんあって処理に困る」というのが、多くのおすそ分けする人の本音ではないでしょうか。

 

事実、我が家もご近所にタケノコをおすそ分けした際は、タケノコ掘りに行った結果思いの外豊作で、30kgほどタケノコを持ち帰ったものの我が家だけではどうにもできずにご近所におすそ分けしたというのが本音です。

 

ですが、実際おすそ分けしたのは日頃から付き合いのある数家族と、我が家の下の階のご家庭のみ。

 

他にもおすそ分けしようと思えばできるだけの量はあったのですが、敢えてその家族だけにおすそ分けをしたのは、「今後も円満なお付き合いをしたい」という我が家なりの思いがあったからです。

 

下の階のご家庭とは日頃のお付き合いはなかったものの、普段我が家の子供達がドタバタ暴れてご迷惑をかけているのではないかという心配もあったから。

(これまで一度も騒音などでクレームなど言われたことはありませんでしたが、もしかして我慢されているのではないかと思っていたので)

 

その結果、最初は突然の訪問でびっくりされていた下階の奥様も、「季節のものをいただけて嬉しい」と喜んでくださいましたし、話の流れから我が家の音に関する正直な思いも聞くことができて、私としても心が軽くなりました。

(内容は、「音はあるけど夜には収まるので大丈夫」というものでした(笑)それ以来、子供達には不要な音は立てないよう殊更注意しています。難しいけど)

 

おすそ分けにはこのように…

■ご近所との交流のきっかけ作りになる

■ご近所トラブル回避の役割を果たしてくれる

■食材を無駄にしなくて済む

というようなメリットがあるように感じます。

 

 




 

 

おすそ分けの捉え方は人それぞれ

6544983123_5a8a5a5212_zCandied Orange Peel / llstalteri
ただ、おすそ分けを迷惑に思う人もいることを肝に銘じておくことも大切です。

 

「人から物をもらうのがイヤ」→お礼を考えるのが面倒/いらない物をもらっても困る…など

「近所付き合いを望んでいない」→老後を静かに暮らしたいという老夫婦などに多い

「お返しを期待してるんじゃない?」→エビで鯛を釣られるんじゃないかという斜め上発想

 

例えば、私もそうなのですが、手料理や手作りスイーツなどをもらってしまうと食べるのに勇気がいるため、実際おすそ分けされると困ってしまう事があります。

 

また、自分が嫌いなものや苦手な物をいただいた時も微妙な気分になってしまいますよね。

 

私は一度苦手な「ザボンの砂糖漬け」をもらってモヤモヤしてしまった思い出がありますが、人間自分の嫌いな物を貰うと「これ、自分が食べたくないからこっちに回してきたんじゃない?」とひねくれた考え方までしてしまったりします。

 

おすそ分けをする方としてはいろいろな理由でそうするのかもしれませんが、「もらう側はもらって困る場合もある」ということは常に念頭においておかなければならないと思います。

 

そういう点で考えると、おすそ分けすべきでないものは…

■手作りもの

■万人受けされそうにないもの例えばザボンの砂糖漬けのようなコアなファン層が見込まれる商品)

といった物が考えられます。

 

逆に、季節限定物やちょっと珍しい高級品などはおすそ分けされると喜ばれるのではないでしょうか。

 

食べ物はアレルギーや嗜好の問題があるので選び方に悩むところですが、そこは考えすぎても分からない部分ですので。

 

「これだったら迷惑にならないかな」と思えるものであれば、おすそ分けしても問題ない物と考えて良いと思っています。

 

おすそ分けは肯定的な言い方がベスト

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おすそ分けをする際に良く言いがちなのが…

 

「つまらない物ですが…」

「大した物ではないのですけど…」

 

というフレーズですけど、これは完全にNGです。

 

「要らない物、くれてるの?」と思われても仕方がないフレーズですよね。

 

ですが、先述したように、私もタケノコをおすそ分けする時に似たような言い回しをしてしまい、人によっては「余ってるから配ってんの?」(実際その通りでもあるのですが 笑)と捉えられかねない伝え方をしてしまって後悔しています。

 

そう気づかせてくれたのが、今回卵をいただいた下階の奥様の言い方です。

 

「頂き物ではあるが、ちょっと珍しいすごく良い卵なので是非召し上がって欲しい」というニュアンスがその言い回しから感じ取れ、こちらへの敬意がストレートに伝わってきました。

 

人様に差し上げる物ですから、「不要なもの」という印象をおすそ分けする物に与えてはならないんですよね。

 

身内(おすそ分けする物)を褒めるという発想は「手前味噌」という言葉が表しているように日本人には馴染みの薄い考え方です。

 

ついつい謙り過ぎてしまって「つまらない物ですが…」なんて言い方をしてしまいがちですが、もらう方としてはつまらない余り物をもらうよりかは、希少な高級品をもらえる方が嬉しいに決まっています。

 

ですが、それもアピールしすぎると今度は「押し付けがましい」という印象になってしまうもの。

 

そこで、「頂き物なんですが…」と一言添えることで、もらう側に気を使わせないような言い回しになると思うんです。

 

 




 

 

おすそ分けに失敗しないためには少しの気遣いが必要

このように考えていくと、「おすそ分けって意外と気を使って面倒だなー」と思えるかもしれません。

 

が、おすそ分けすることで、日頃交流がなかったご家庭とのつながりができることは有益ですし、お互い物の言いやすい関係が生まれることは事実です。

 

「あ、こちらのご家庭はご近所付き合いはしたくないんだな」というのも、最初のおすそ分けの様子である程度知ることができます。

 

マンションの騒音問題やタバコのトラブルなどは、日頃からの良好なお付き合いがあれば修復不可能なくらいにまでこじれる事は少ないです。

arrow47_004マンションの騒音問題。苦情でトラブルにならないためには日頃からの人間関係を大切にしておこう。

arrow47_004【隣人トラブル】自宅マンションの換気扇の下で吸うタバコの臭いにクレームがきた場合はどのように対処すべきなのか。

 

ご近所付き合いというと厄介なイメージもありますが、厄介にならないためには、最低限最小限のお付き合いをしておくことが大切な気がします。

 

おすそ分けをする時は、「物選び」「贈る時の言い方」には気をつけて、ご近所との良好な関係の第一歩に役立ててみてはいかがかと思います。

 

 

コメント

  1. こんにちは。
    ブログを拝見させて頂きました。
    私も4歳の長男が発達障害で、保育所と併用し療育に通っています。

    とてもかんしゃくやパニックがひどくて、酷いときは対象がころころ代わって2~3時間続いていきます。
    泣けてきます。
    私の育て方にも自信をなくします。
    自分の思いが通らない時が本当にひどくて。食事も集中して食べれない、おむつもとれない。。
    保育所と私の前でも態度がちがう。

    私も落ち込んでしまうことがあります。ブログをみて、頑張ってあるんだなと私だけじゃないんだって思いました。ありがとうございます。

    • 二人の男の子のママ様
      ご訪問とコメント、ありがとうございました!
      我が家の次男と同じ4歳の男の子がいらっしゃるのですね。
      かんしゃくやパニック、大変ですよねー。良くわかります。

      私も「次男はこういう子なんだ」と頭では分かっていても、
      時にその態度にイライラしてしまうことがあって、反省と後悔の日々です。

      我が家の次男もそうですが、「自分の思いが通らない時」の
      対応が特に大変ですよね。
      傍からみると「わがままな子」「躾のなっていない子」と見られる
      ことも多く、私も良く「この子育てで良いのかな」と自問自答
      しています。

      ですが、そういう子って自我が人一倍強いんですよね。
      長男君は何か熱中できる物とかありませんか?
      我が家の次男は短いスパンで熱中できる対象は変わるものの
      好きな物を見つけるととことん集中できることが最近
      分かってきました。(最近はひらがなと数字ブームです)
      そして、熱中できるものが見つかると、その間はかんしゃくも
      収まることが多いです。

      発達障害児の子育ては大変な事も多いですが、その分何か
      一つでもできるようになれば嬉しさも一入ですよね。
      コメントいただけて嬉しかったです。
      こちらこそありがとうございました。

  2. お返事ありがとうございます。
    本当に日々大変です。
    熱中できるもの…まだ見つけてあげられていないので、そういうことを見つけてあげなきゃいけないですね。

    私もいらっときて言い返してしまうことがあり、反省と後悔の毎日。。
    能力的に分かってやっていそうなこともあり、ワガママにならないようにと育てる通していいことダメなことの線引きの育児も難しい。
    この療育に辿り着くまでも、本当に時間がかかりました。早めの行動も大事ですね!

    プールの記事も読ませて頂きました。洗髪もできないので、させたい気持ちは山々です。
    時間や経済的にも考えると簡単には始められないし、本当に課題が沢山でますね。
    週2回の療育でいいのかー!とも考えこんだり。。

    うちは次男もいるのですが、全くかまってあげれず、次男への影響も心配してます。それどころか2歳でほとんど言葉なく…
    なんか最近悲しみのつぼにはまってました。

    同じ境遇のママ友もいなくて、一人で悶々としながら育児です。
    すごく衝動性、こだわり、癇癪が強く男の子で先が不安でなりませんが、信じて今を大切に対応していけたらと思う毎日でもあります。

    今は休みの日に児童発達支援、ヘルパーさんなど、サービスをフル活用させて頂いていますよ。

    私も福岡市内で働いていて、親近感ある内容でした。
    嬉しかったです。

    • 二人の男の子のママ様
      コメント、ありがとうございます!
      お返事遅くなり、申し訳ありません。

      ワガママなのか本人の資質の問題なのか…育児の線引き確かに難しいですよね。
      そしてきょうだい児への対応も同感です。
      我が家も小学生の長男がいますが、次男の特性があるため
      どうしても長男に我慢をさせることが多く、それも悩みの一つです。
      ブログの記事でも書きましたが、我が家では次男が幼稚園などで
      いない時は、これでもか!というくらい長男を甘えさせています。

      また、我が家の次男が現在通っている療育園は発達障害児にとっては
      とても手厚い教育をしてくれるので、まだ通わせて1ヶ月ほどですが
      転園できて良かったと実感しています。
      もし、療育回数に不安がおありなら、年長からでも療育園への転園
      なども検討されてみてはいかがですか?
      職員の方のお話だと、毎年入園希望者が多く激戦らしいですが、
      年長児は優先して入れるようです。

      私ももともとおひとり好きな性格もあって(笑)周囲に発達障害児を
      抱えたママ友さんはいませんが、また良ければメッセージで
      お話しましょう。
      誰かに現状を話すだけでも気持ちがラクになりますしね。
      ご訪問、ありがとうございました。

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