ランドセルは人気で選ぶと失敗する?男の子におすすめの我が家の選び方とは

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「ランドセル選び、ほんとに悩むわー」

 

先日の子ども達のスイミング教室にて聞こえてきたママさん同士の会話。

(しょっちゅう聞き耳立ててますね、私(笑)すみません)

 

私も長男が年長さんの時は、相当ランドセル選びに悩んでいました。

 

祖母がお祝いにランドセルを買ってくれるということだったので、お祝い金の5万円+差額自己負担にて、結局「職人手縫いの牛革ランドセル」を購入しました。

 

長男がひと目で気に入った物だったということと、私自身が小学生の時に牛革ランドセルを使っていて使用感が良かったことが決め手でした。

 

ただ、その牛革ランドセルも実際に長男が使い出してからメリット・デメリット共に多々感じています。

 

そこで今日は、後悔しないランドセルの選び方の参考になるようなお話をしていこうと思います。

※我が子が男児なもので、男の子目線の選び方になりますがご了承ください。

 

 

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ランドセルに使用される主な素材3つ

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ランドセルに使用される素材は主に「牛革」「クラリーノ(人工皮革)」「コードバン(馬の尻革)」の3つです。

 

1.牛革の特徴

数十年前までのランドセルといえば牛革が主流でした。

 

耐久性があり衝撃に強く、使うほどに体に馴染んでくるのがメリットです。

 

ただ、耐水性に弱いので定期的にお手入れをしないと、ひび割れなどの劣化の原因になりますが、現在の牛革ランドセルはほぼ防水加工されています。

 

重量は約1.2kg

 

2.クラリーノ(人工皮革)の特徴

現在のランドセルの約7割がクラリーノ製というほど普及している素材です。

 

軽量で型崩れしにくく傷も目立ちにくいのが特徴。

 

私が子どもの頃(数十年前…)の人工皮革のランドセルのイメージは「安っぽい」と子ども心にも感じるくらい質の悪いものが多かったですが、現在はかなり改良されている模様です。

 

価格帯が最も安価なのもこのタイプ。加工しやすいため、デザインも豊富です。

 

ただ、耐久性という面では現在でも牛革・コードバンに比べ劣る面があります。

 

重量は約1.0kg。ものによっては、0.6kgというものまであるようです。

 

3.コードバン(馬の尻革)

ランドセルで最も高級なタイプ。

 

革の高級感・なめらかさが最も特徴的な部分。

 

丈夫で耐久性があるのがメリットです。

 

こちらも牛革同様、耐水性には弱いので定期的なメンテナンスが必要になります。

 

重量は1.3kg程度。

 

 

このように見ていくと、「クラリーノが一番メリットおおきいんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんね。

 

実際、我が家が牛革ランドセルを購入した時も、店頭でクラリーノ製と比較検討しました。

 

重さは数字にすると「たった200g程度だし、問題ないんじゃない?」と思いがちですが、手に取って比べてみると、重さの違いは結構あります。

 

ニトリなどで売っている1万円代のランドセルなんて、その軽さにびっくりしました。

 

「子どもが6年間背負うものだし、できれば軽い物の方がいいのかも」という考えは一瞬頭をよぎりましたが、軽いものにはそれだけの理由がちゃんとあるのです。

 

 

男の子ランドセルは素材と縫製を重視しよう

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男の子って物の扱いが本当に乱暴です。雑です。荒いです。

 

中にはおとなしく几帳面な男の子もいらっしゃるでしょうが、我が家は二人共ほんとうに粗雑です。(きっぱり)

 

「ただいまー」と帰宅しても、ランドセルはひっくり返ったまま玄関に放置。

 

「あー、(高い)ランドセルが潰れるー!」と焦っているのは私だけで、当の本人はのんきにお菓子を食べていたりします。

 

そんな男の子向けのランドセルは素材と製法にこだわった製品を選ぶべきです。

 

「クラリーノも型崩れしなかったんじゃなかったっけ?」

 

と思われる方もいるかもしれませんが、たしかに現在のクラリーノも改良が重ねられ、以前より性能はよくなっています。

 

ただ、クラリーノ製のランドセルでも、量販店で売られているような1万円代から買えるものと専門の鞄店で売られている5万円くらいするものがあることをご存知ですか?

 

この値段の開きは一体なんなのか。

 

それは縫製の違いです。

 

量販店の低価格クラリーノだと、大抵がミシンなどで縫われた大量生産タイプです。

 

一方、専門の鞄店が作っているものは、大抵職人が手縫いで一つずつ作っています。

 

強度が高いのは断然手縫いタイプ。

 

私も店頭で見比べましたが、まず使われている糸の太さから違います。

 

また、細かい部分の縫製の精度が歴然です。

 

低品質ランドセルの画像は営業妨害になるので出せませんが、我が家の長男のランドセルを元に、縫製チェックをすべき部分をご紹介します。

 

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このランドセル本体の角の部分をご覧になってみてください。

 

大量生産モデルの場合は、この部分の縫い方が非常に雑です。

 

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かぶせの裏部分にもご注目。

 

カーブに添って縫い幅をかえて細かく縫われていますが、大量生産タイプはこうはいきません。

 

縫製が雑だと、使い始めて数年で型崩れする原因にもなります。

 

「価格と耐久性は比例する」と言われているランドセル。

 

安さだけでランドセルを選ぶと後悔する原因になるかもしれません。

 

 

ランドセルの重さは肩ベルトのフィット感で軽減できる

そうは言っても、たった数百グラムとはいえ、牛革がクラリーノより重たいことは事実。

 

ですが、重さの感じ方は肩ベルトのフィット感で随分変わってきます。

 

また、背当てクッションの厚さもそれに関係してきます。

 

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かためにしっかりとした背当てクッションが作られていることが大切です。

 

長男の場合はお店でいろいろ試着してみて「これがいい!」と決めたのですが、ランドセル選びでフィット感というのは大事だと思います。

 

特に牛革に関しては、使うほどに本人の体型に馴染んでくるという特徴があるので、使い続けると次第に体に合うようになってきます。

 

これはクラリーノには無い点。

 

クラリーノは劣化も少ない分、体に合わせて馴染んでくるという事もありません。

 

お子さんにいろいろ試してもらって、お子さんの直感で選ぶというのも実は大切なことかもしれません。

 

 

最も傷みやすい肩ベルト部分の強度を確認する

 

ランドセルで最も負荷がかかる場所は肩ベルト部分です。

 

そして、クラリーノ製で最も故障が多いのもこの部分。

 

経年劣化などで切れたりして修理に持ち込まれるケースが多いとのこと。

 

また、クラリーノ製ではひび割れも多いのが肩ベルト部分だそうです。

 

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土屋鞄HPより)

 

この点、牛革は引っ張る力に強いため、このような不具合が出てきにくいという利点があります。

 

これも私が牛革ランドセルを選んだ決め手の一つ。

 

いくら軽いクラリーノといえども、ランドセルに教科書をパンパンに入れたら当然重くなります。

 

ランドセルがその中身に耐えられないと意味がないわけで、丈夫な肩ベルトというのはランドセル選びの必須条件だと思っています。

 

また、クラリーノでも肩ベルト部分だけ牛革製というランドセルもありますが、中には内側の白い部分だけ牛革という物もあるため、注意してくださいね。

 

 

やっぱり私は牛革派だけど…

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クラリーノ主流な現在のランドセル事情の中、実は牛革人気もちょっとずつ盛り返してきているようです。

 

牛革・クラリーノ共に改良が重ねられ、正直現在ではどちらも甲乙つけがたいというのがランドセル選びに悩んでいる方の本音ではないでしょうか。

 

ですので、ランドセルを選ぶ場合、各ご家庭で「何に重きをおくのか」という点で選ぶことが重要だと思います。

 

我が家の長男は小学2~3年に見られるほど体格がよく、ランドセルの重量という点ではそれほど気になっていませんでした。

 

それよりも、「頑丈さ」を重視した結果、牛革ランドセルに決まったという感じがあります。

 

これが、体格の小さなお子さんだった場合、やはりランドセルの重さというのは無視できない問題。

 

軽量なクラリーノを選ぶという選択肢も十分ありえます。

 

我が家も長男はこのような感じで選びましたが、次男が小学校に上がる時は私はクラリーノを選ぶかもしれません。

 

というのも、次男は長男と違い、体の線が細く体力もあまりありません。

 

なので、軽量のクラリーノの専門鞄店モデルをきっと選ぶと思います。縫製がしっかりしているというのは、素材にかかわらず大切な部分ですしね。

 

それと、ランドセル選びでもう一つ大切なのが「使う子ども本人の希望」

 

本人が使いたいというランドセルを選ばせてあげることで、「6年間これで小学校に通うんだ」という決意が子供なりにできると思うんです。

 

そこで親子両者の意見が合致すれば、晴れてランドセルご購入~♪の流れになりますよね。

 

私、「自己責任」という言葉が好きなんですけど(笑)、自分で選んだ物(事)は最後まで自分で責任を持つ。

 

そのための小さな一歩として、小学校入学という人生の新たな転機に、子供にもその意味をランドセル選びでちょっとでも理解してもらえたらな、と思っています。

 

 

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