理事長さん必見!マンション単位で行うリサイクル品集団回収のメリットとその始め方について。

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町内会や子ども会、または学校のPTAの活動などで行われるリサイクル品の集団回収

 

子供の頃に古着を持って休日に集まったり、もしくは現在もそのような団体の廃品回収などの催しに参加されている方もいるかもしれませんね。

 

参加するとお礼にジュースをもらえたりして、子供ながらに密かな楽しみだった廃品回収ですが、これは申請すればマンション単位で行えることがわかりました。

 

というのも、我が家は現在第1期目のマンション理事長をしているのですが、近所のマンションのゴミ置き場を見ると、そこには新聞やダンボールなどのリサイクル品がたくさん集められており…

 

「あれ?うちのマンションは回収拠点を入居前に指定されなかったっけ?」

 

という疑問がわき、独自でリサイクル品の回収について調べていました。

 

すると、調べるにつれ、リサイクル品の回収はマンション単位で行う方がメリットが大きいことが分かってきました。

 

そこで今回は、マンションにおけるリサイクル品の集団回収のメリットとその始め方などについてお話しようと思います。

※私が福岡市在住なので、福岡市基準の内容となっています。

 

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集団回収の導入を理事会で提案したきっかけ

今のマンションに入居するまではずっと社宅暮らしだった我が家ですが、そこでは月に数回、ダンボールや古着などの集団回収の曜日が設けられていました。

 

指定日の前日夜にゴミ置き場に出せば良かったのですが、現在のマンションでは自宅から数百メートル離れた「紙リサイクルボックス」という回収拠点まで持っていかないといけないという話が入居前に管理会社からありました。

 

回収品目は紙のみで、その他リサイクルできそうな空き缶や衣類は通常のゴミとして出している状態です。

 

紙の回収日は毎週末ということで、住宅街のど真ん中にあり駐車場もない回収拠点までいつも重いダンボールを持ち込んでいたのですが、ある日回収拠点を整理していた地域住民らしき人物から…

 

「あんた達、どこの人?」

「今日は回収日じゃないよ」

 

と話しかけられました。

 

その日は土曜日でばっちり回収品を出して良い日だったのですが、私が「回収品を出すのは土日ですよね?」と言うと嘘がばれたのが気まずかったのかとぼける始末。

 

我が家が住んでいるマンションはできたばかりでまだ自治会などにも加入していない状態だったので、見かけないよそ者がリサイクル品を持ち込んだ事を不審に思ったのかもしれません。

arrow47_004町内会や自治会への加入は義務?そのメリットとデメリットを比較してみました。

 

結局、ゴミの出し方にクレームをつけられ、その日は回収品を持ち帰ることとなったのですが、この経験から私は「リサイクル品の回収拠点をマンションに設けたい」と思うようになりました。

 

後に、これは福岡市の生活環境課の方に話を伺ったのですが、福岡市の住民であればどの「紙リサイクルボックス」へ回収品を持ち込むことは可能だとのこと。

 

このお話からすると、そもそも回収品を出すのに「どこに住んでるのか」など一般市民から聞かれるいわれもないわけで、今回のように近くもない回収拠点までリサイクル品を持ち込んだ上に、不当な理由で回収を拒否されるくらいならマンション単位で行う方がメリットは大きいと考えるようになりました。

 

そこでこの話を理事会で提案し、私が区役所と掛け合って情報を集めていたのですが、リサイクル品の集団回収には他にも多くのメリットが存在していたのです。

 

集団回収では回収品目を独自に決められる

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リサイクル品の回収において、福岡市では「紙リサイクルボックスの設置」「地域集団回収」という2通りの回収方法があります。

 

1.紙リサイクルボックスの設置

これはその名の通り、リサイクルボックスというプレハブ小屋のような物を市に設置してもらって回収する方法です。

 

このやり方だとまずボックスを設置する場所を用意する必要があり、マンションのように限られた用地しかない場合には不向きな方法です。

 

また、福岡市における紙リサイクルボックスの設置は現在順番待ちだそうで(平成28年2月時点の情報)、現状では設置までにかなりの時間を要するようです。

 

2.地域集団回収

地域集団回収は、あるまとまった集団単位でリサイクル品の回収作業を行う方法です。

 

団体はこのように一定の人数が集まった団体であれば、申請可能です。

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デメリットとしては任意の回収拠点をどこにするかという問題がありますが、マンション単位で行う場合は、通常利用しているゴミ置き場を使えば無理なく回収作業を行うことができます

 

また回収品目は…

古紙(新聞紙・段ボール・雑がみ),空き缶(アルミ缶・スチール缶),リターナブルびん,布類

 となっており、回収品目もマンション単位で独自に決めることができるのも魅力です。

 

 




 

 

マンションで集団回収を行うメリット

1.回収品の持ち込みがラクになる

回収拠点をマンションのゴミ置き場に設けるのですから、回収品の持ち込みがラクになるのは当然です。

 

これまでヒーヒー言いながら遠くの回収拠点まで持って行っていたものが、ものの数分で出せてしまうメリットは大きいです。

 

私の住んでいるマンションではこの回収品の持ち込みが面倒なのか、ダンボールなども燃えるゴミとして出しているご家庭も目立ちます。

 

福岡市のゴミ袋は市指定の物で、45Lサイズの大きいもので10枚450円ほどします。

 

決して安いものでもないため、私はリサイクルできるものは回収品として出すことで、無駄な出費を抑えたい派です。

 

2.指定ゴミ袋購入費の軽減

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先述したように、福岡市は指定ゴミ袋が結構高いです。

 

ですが、空き缶類を集団回収することで、それらの指定ゴミ袋は買う必要がなくなります

 

アルミとスチールなどの仕分けの手間はかかりますが、これも一つの集団回収のメリットだと言えます。

 

3.住人同士の交流が増える

マンションという共同住宅では、その交流を望んでいない人も多いのかもしれませんが、同じ場所にどのような人たちがいるのかを知っておくことは大切です。

 

入居時のご挨拶の話でも書きましたが、そもそもご近所との関係を密にしたくないような方がマンションに住むという話もあるくらいですが、騒音などのご近所トラブルを回避するには日頃からの付き合い方というのが重要になってきます。

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私も基本おひとり好きな性格で必要以上の他人との交流を持ちたくないタイプの人間ですが、マンションという共同住宅の場合は特に、近隣住人などとのある程度の交流は必要ではないかと考えています。

 

そのきっかけになりやすい集団回収は、このような点でもメリットと言えるのではないでしょうか。

 

4.回収量に応じて報奨金がでる

回収品は1kg当たり5円という報奨金がでる仕組みになっています。

 

またこれだけでなく、集団回数を実施した月は福岡市から1月当たり2,500円の報奨金も別途受け取ることができます。

 

毎月集団回収を行えば、これだけで年間30,000円収益がでることになり、このメリットも非常に大きいです。

 

使途についてはマンション総会などで住民全体の意見を反映させる必要はありますが、マンション単位で集団回収を行っているところの報奨金の使い道は、マンションの修繕積立金の一部にしたり、催しなどの際に還元したりする方法が一般的なようです。

 

この話を知ってから、これまで遠くの回収拠点に持ち込んでいた我が家としては「報奨金が増える協力をしていたのに文句言われるって一体…」と若干モヤモヤしましたが、それは過去のこととして。

 

もちろんメリットばかりでもなく、「集団回収の取りまとめをする人を選定する」など住民負担も出てくるわけですが、それを考えてもリサイクル品の集団回収はやるメリットの方が大きいと私は考えています。

 

 




 

 

マンションで取り決めておくべきこと

とは言え、集団回収をやるのかどうなのかも一個人では決められません。

 

理事会にあげ、そこで話し合った結果を総会などで住民の方に知ってもらい、賛同頂かないと始めることはできないのです。

 

そこで住民の3/4の賛成を得たら開始することができますが、始める前にはあらかじめさまざまな事を決めておく必要があります。

 

■回収日・回収回数をどのようにするか

■回収品目の取り決め

■マンション内での集団回収担当者の取り決め

■報奨金の使い道  …など

 

集団回収を始めたいと思った場合は、区役所の生活環境課に届出をしなければなりませんが、回収業者は各自で選定し契約締結しないといけません。

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福岡市ペーパーリサイクル協同組合HPで回収業者を検索することはできますが、市が斡旋することはできないので、各自それぞれの回収業者と協議する必要があります。

 

業者によってアルミの単価が違ったり、回収曜日・回収品目などに差があるため、この選定もマンション役員さんの中で話し合う必要があります。

 

集団回収の担当者はおそらく期間中の役員がすることになるのでしょうが、問題は報奨金の使い道だと思います。

 

一番良くないのが、報奨金の行方が使途不明になってしまうことですよね。

 

マンションの住民の方に協力してもらうのですから、皆が不平等にならない形で還元すべきだと思うのです。

 

そういった意味では、報奨金の一部を将来の修繕積立金の一部として利用するのが一番望しいかもしれません。

 

私が住むマンションはまだ管理組合も立ち上がったばかりで、私自身マンションの理事長など初めてということもありその方向性に悩むところですが、任期の間は住民のより良い生活環境が整えられるよう頑張っていくつもりです。

 

 

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