2020年、コロナ禍の真っ只中に3人目となる男の子を出産しました。
出産自体が9年ぶり。長男とは12歳差になる三男の妊娠・出産は、アラフォーの私にとってそれはそれは思い出深いものとなりました。
経産婦のお産はラクと言われているけど、本当のところはどんな感じなのか。
高齢出産だと出産のリスクもありそうだけど…。
私もいざ出産するまではいろいろな不安や悩みがグルグル渦巻いていました。
そこで、高齢・年の差出産についてレポートをまとめてみたいと思います。
妊娠・出産のあり方は一人ひとり全く同じではないけれど、一つの参考として読んでいただけると幸いです。
結果から言うと、超安産でした(産後は辛すぎたけどね…)
1人目・2人目の出産はどうだったのか?
高齢・年の差出産を語るにあたって、1人目と2人目の時の出産と比較する必要があるかと思うので、簡単にまとめておきます。
1人目・2人目出産時の陣痛の感じ方については以前の記事をどうぞ。
1人目(長男)の出産は?
長男の時は、出産予定日当日に7時間弱で出産しました。
初産としては比較的安産な方かと。
ただ、初めての出産だったこともあり、会陰切開も行い、産後2日間ほどは歩行器を使って行動するくらい身体がガタガタでした。
いきみ逃しがとにかく辛くて。
で、いざ「いきんでいいよ」と助産師さんに言われても、いきみ方が分からず、痛いし苦しいしで出産直後はカンガルーケアしながら昇天していました。
ただ、この出産で…
どうやら私は(これでも)安産体質らしい…
ということを悟ります(助産師さん達に散々言われた)
2人目(次男)の出産は?
次男の時は、出産予定日より8日はやく4時間弱で出産しました。
2人目は出産日も分娩時間も早まるのね
と思った記憶があります。
しかも、会陰切開もせず、出産直後も超元気。
病室に戻ってからもうろうろ歩き回れるくらい体力が残っていました。
お見舞いに来てくれた人にコーヒーとか作って出してたし。
陣痛も一度経験しているからか、自宅で「これはまだまだ産まれないかも」と痛みをこらえていたところ、産院に駆け込んだ時は子宮口8cm開大になっていたくらい、痛みにも耐性ができていました。
出産は回数をこなすほど、何かとはやく軽くなるもんだと思っていたので、今回3人目の出産はそれらの点を踏まえて心構えをして望みました。
3人目(三男)の出産記録
出産日前日
出産日前日は、妊婦検診でした。
この時すでに出産予定日より3日遅れていたのですが、子宮口も2cmくらいだし、まだまだ陣痛の兆候もないということで…
卵膜剥離をやりましょう。
と言われました。
なかなかお産が始まらず、まだ子宮口もかたいときに、医師が内診をして、赤ちゃんを包んでいる卵膜を子宮壁から少しはがします。これを「卵膜剥離」といいます。この刺激で陣痛が始まったり、子宮口が開いたりすることを期待して行われます。
卵膜剥離、ものすごく痛いと聞いていたのですが、実際やってみると意外とそれほどでもなく。
お腹をグリグリ下から押されているような感じでした。
ただ、私は凄まじい痛みと呼び声高いあの子宮体がん検診もまったく痛くなかったタチのため、この痛みの感じ方についてはあまり当てにならないかもしれません。すみません。
そして、その卵膜剥離をやった日の夕方から、生理初日くらいの出血(鮮血)がありました。
下腹部もズーンと痛く…
これは来たわね…
と陣痛の到来がそう遠くないことを予感していました。
出産当日
そんなこんなで、出血と鈍い痛みが続くなか就寝。以下、細かく時系列で振り返ります。
【AM2:00頃】8分間隔の尾てい骨の痛みで目が覚める(痛みレベル弱)
私は1人目も2人目も、陣痛は腰の痛みがメインでした。
痛みはそれほどでもないけど、なんか一定間隔で波が来てるし…と思い計測してみたところ8分間隔。
産院からは「10分間隔になったら電話して」と言われていましたが、痛みが弱いのでこの時は布団の中で「電話しようか。どうしようか」と悩みながらゴロゴロしていました。
【AM3:00頃】夫を起こし、産院に電話する。
1時間くらいゴロゴロ悩んだあげくに、ようやく夫を起こしました。
いよいよやね!!
と嬉しそうな夫。
夜中だったし、長男・次男が起きる前には夫は一旦家に戻るということで、産院に電話をし、入院準備をして家を出ました。
この時もまだ余裕でお喋りできるくらいの痛みレベル。
【AM4:00頃】産院に到着。いきなり分娩室へ通される(痛みレベル弱)
この時の子宮口は4cm。
私としては思ったより開いてないなーという印象でしたが、赤ちゃんがだいぶ下がって来ているとのことで…
朝までには産まれるんじゃない?
と助産師さんからは言われました。
子供達が起きるまでには夫を家に帰したいし、そうだといいなーと思いながらも、まだそれほど痛みも強くなく、夫とベラベラお喋りをしていました。
【AM4:30頃】子宮口5~6cm(痛みレベル弱~中)
痛みは少しずつ強くなってはきていましたが、この頃はまだ夫とお喋りできるレベルでした。
痛みの間隔は3~7分くらい。
助産師さんからは…
そうとう痛いでしょ?大丈夫?
と言われていましたが、この時はまだまだ余裕でした。
陣痛が来ている時は「フー」っと呼吸すれば痛みを逃せる感じで、陣痛がなければ夫とお喋りできるくらいでした(←ホルモンバランスの変化の影響か、やけに饒舌 笑)
私としてはもっと痛みがついてお産がはやく進んで欲しかったので、ベッドで寝る体勢からあぐらの体勢へと変えてみたりしていました。
【AM5:00頃】子宮口8cm(痛みレベル中~強)
このあぐらの体勢が効果的だったのか、この頃から痛みの強さと継続時間が急速に増してきました。
陣痛が来ている時は、呼吸が荒くなって「うー」と唸るレベル。
そして、腰がズンズン痛んできて、陣痛が来るとお股からなにか出そうな感覚がやってきます。
助産師さん達が出産準備に取り掛かり始めました。
【時間不明】痛みレベルMAX!!!
陣痛の間隔も分からず、常に痛い状態。
「痛いー!」「出るー!」「あー!!!」と叫びまくっていました(←3人目出産でもこんな感じ)
とにかくはやく産みたくて、助産師さんの声かけも聞かずに勝手にいきみまくっていました。
すると、足元で「バシャン!」と大きな音がして、すごい勢いで破水。
ちょうど助産師さんが人為的に破水させようとしていたところだったようで、私は数名の助産師さんに羊水ぶちまけてしまいました。
でも、もうそんな事かまってられないくらいの陣痛パニックで、当時はとにかくいきみまくっていた記憶しかありません。
ゴールはもうすぐそこだ、これで痛みとも浮腫みとも味覚・嗅覚障害ともおさらばだ(←つわりが結構しんどかった)と、自分を励ましながら頑張りました。
【AM5:47】三男誕生
満身創痍の中、三男を無事に出産しました。
私の中ではいきみ始めてからの時間間隔がまったく無かったのですが、夫いわくそこから産まれるまでは3回の出産の中で一番早かったそうです(夫、3回とも出産に立ち会っている)
さすが3人目。
会陰切開もせずあっという間に産まれてはきましたが、お股は裂けたため会陰縫合はされました。
ただ、総じて3回目の出産は陣痛がきてから出産までが本当に早かったです。
夫は、無事に子供達が起きる前に自宅に帰ることができました。
産後はどうだったのか?
3人目出産時の産後ですが、次男の時のように元気いっぱいとはいきませんでした。年ですかね。
分娩室で産後処置やカンガルーケアをしながら2時間ほど過ごし、入院室には車椅子で移動しました。
とにかく下半身がガタガタで。
出産当日はほぼ横になって過ごしましたが、翌日からは後陣痛に苦しみました。
1人目出産の時はそれほど感じなかった後陣痛。
3人目はかなり下腹部が痛くて、数日痛み止めを飲んでいました。
あと、母乳がなかなか出なくて(これも年だからでしょうか…)、授乳の度にお胸が激痛。
保護器をつけたり、搾乳したりと入院中も大忙しでした。
あとですねー…、これは産後しばらくしてのことではありますが、3人目出産後は本当に痩せない!
体型がなかなか戻りません。
授乳していたら自然と体重は減るなんてのは、もはや神話。
産後9ヶ月目にしてどうにかこうにか妊娠前の体重+1kgまで戻しましたが(妊娠中は15kgくらい増えた)、腕なんかはまだまだ激太です。産後の体型変化についてはまたブログにまとめようかな。
出産は本当に体力勝負。
これから出産を控えている、高齢・3人目出産の方々、頑張ってー!全力で応援します。
3人出産を比較するため表にしてみた
と、ここまでいろいろ語ってきましたが、分かりやすく比較するために、1人目・2人目・3人目の出産を表にまとめてみました。
1人目(長男) |
2人目(次男) |
3人目(三男) |
|
出産年 |
2008年 |
2011年 |
2020年 |
出産日 |
予定日当日 |
予定日8日前 |
予定日4日後 |
分娩所要時間 |
6時間50分 |
3時間43分 |
3時間52分 |
会陰切開 |
有り |
無し |
無し(裂けた) |
産後元気度 |
★☆☆☆☆ |
★★★★★ |
★★★☆☆ |
陣痛の感じ方 |
★★★★☆ |
★★★☆☆ |
★★☆☆☆ |
こうやって見ると、出産の経験値が増えるほどお産がラクになるというものでもないような。
分娩時間自体は短くなる傾向にありますが、ここは私の場合、高齢出産ということもあり、次男の時のような産後の元気さはなかったかなー、と(やはり年には勝てないってやつですね)
確かに、陣痛に関してはすでに経験済みだったこともあり、痛みの程度がだいたい分かっていたので、余裕があったように思います。
また、3人目だからと言って予定日よりはやく産まれるというのも、必ずしもそうではないようですね。
総括…
3人産んだけど、まったく同じお産はない!(高齢出産は多少影響あるかもね)
という感じでした。おしまい。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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