【発達障害】自閉症スペクトラムの次男の成長記録:7歳~8歳までのまとめ

ブログ更新が随分と久しぶりになってしまいました。

社会福祉士の養成講座に通っていた話は、以前にもこちらで書いてはいたのですが…

「最近、おひとりの奴ブログ更新してないけど、社福落ちたんじゃね?」

と思っていた方もいらっしゃるかもしれませんね。

すみません。

 

社会福祉士、令和2年に合格してました!!

一発合格ですよ。あの暴れん坊(次男)を抱えて、泥沼人間関係のスポ少に付き合いながら、わたくし見事合格を勝ち取っていました。誰か褒めて。

 

そして、社会福祉士養成校で成績優秀者にも選ばれ、報奨金も貰っちゃったりしていました。もっと褒めて。

 

そしてさらに、社会福祉士の国家試験の数日前に第三子の妊娠が発覚し、つわりと戦いながら国試を突破しました。褒めちぎって。

 

ブログを数年更新していない間にプチ激動人生を送っていたわけですが、そんなこんなで第三子も無事産まれ、すでに離乳食を食べるような時期になり、ようやく生活が落ち着いてきたのでブログを再開しました。

 

この流れでお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、そうです。わたくし、社会福祉士として登録はしたものの、いまだ社会福祉士として働けていません三男が卒乳したら就職予定です。

 

いやー、人生何が起こるか分からないもんですね。

 

高齢出産・年の差兄弟。これについてもまたブログで体験談を書こうかな。

 

ということで、そんなバタバタした生活の中、すっかり次男の成長記録をまとめ忘れていました。

 

お待ちくださっていた方もいて、ありがたい限りです。

 

今回は、次男7~8歳(小学1年~2年)までの成長の様子をまとめてみます。

 

この年は就学相談を受けたり、エビリファイをやめたり、新たに漢方を始めたりと何かと変化の多い年でした。

 

過去の成長記録はこちらをどうぞ⇒次男の成長記録

 

 

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7歳前半(特別支援学校1年)

登校拒否が始まる

数字だったり文字だったり、さまざまな事に対してこだわりの強い次男ですが、そんな次男は人との距離感にも彼なりのこだわりを持っています。

 

特に苦手なのが、突発的な行動をしてくるタイプの子。

 

特別支援学校にはいろいろな特性を持った児童がいるため、「勝手に僕の物を持っていく」「いきなり触ってくる」などの行動をしてくる子に対して苦手意識が次男の中で募ってしまい、次第に「学校に行きたくない」と言うようになりました。

 

ですが、実際に学校をその理由で休んだ事はなく、ただ登校しても苦手な子がいると逃走したり癇癪を起こしたりするので、この頃から私の中では「支援学校は次男には合わないのかな」という思いが強くなっていました。

一人でできることが増えてきた

支援学校ではなかなか落ち着けない日々を過ごしていた次男ですが、そんな中でも一人で出来ることは増えていたようです。

 

登校後や下校前の荷物の準備。また、学級での役割も与えられて、給食を運んだり、職員室までプリントを取りに行ったりもしていたそう。

 

他にも、授業参観などでは自主的に発表している姿なども見られ、成長を感じる一面もありました。

療育手帳が外れる

次男はこれまで療育手帳はB2(軽度)の判定でした。

 

が、この更新時に次男は「6歳程度まで伸びてきている」という理由で療育手帳が外れてしまいました。

 

福岡市では、療育手帳の更新のための検査の内容については教えてもらえません。

 

私としてはどの程度出来ていたのかが知りたかったのですが、職員の方曰く…

 

「詳しくは話せませんが、次男くんの場合はギリギリ療育手帳が外れたという段階ではないです」

 

というような説明がありました。

 

こんなに暴れてるのに!癖、強いのに!!と思いながらも、療育手帳は持てなくなってしまったので、この時期から精神障害者保健福祉手帳の取得を考え始めました。

マンションのエレベーターへのこだわりが出る

すっかり今(9歳)では無くなりましたが、当時はエレベーターへのこだわりが強く出ていました。

 

他人と同乗するのが嫌。階数ボタンは自分が押したい…などなど。

 

他人と一緒になりそうな時は乗るのを見送れば良いだけとも思えますが、他人が来ると次男は…

 

次男
次男

ああ!もう!何で来るん、この人!もういやだー!

など大声で指差しながら叫んだりするので、本当に大変でした。思い出すと辛くなる…。

手たたきが増える

自閉症スペクトラム(ASD)だと、自分を落ち着かせるためにいろいろ奇妙と思われる行動をとるものですが、この頃の次男のそれは手たたきでした。

 

手たたきに関しては、今でも気分が高揚した時などに少しパチパチしていますが、この頃はすごい勢いでひたすら手を叩き合わせてた記憶があります。

 

夫も音に過敏な方なので、「この音たまらん!」と当時は相当参っていました。

楽譜を見てピアノが弾けるようになった

これに関しては、どこで覚えたのか定かではありません。

 

ある日突然、家のキーボードで「ド・レ・ミ」と弾きだしたのが始まりで、そのうちにドレミの歌を指一本で弾くようになりました。

 

楽譜の音階もいつの間にか読めるようになっていました(どこで覚えたんだ??)

 

こんな風に書くと、生まれ持ったピアノの才能があるのでは?!と思ってしまいそうですが、今現在ピアノへの関心は全くなくなってしまいました。

長男と二人でおつかいに行けるようになった

この頃から、私がついていなくても、次男は長男と二人で近所であれば出かけることができるようになっていました。

 

来年度から校区の支援級へ通わせたいとも思っていたので、通学の練習も兼ねて、あえて子どもだけで行動をさせていました。

 

最初は「暴れないだろうか…」とドキドキでしたが、帰宅した長男が「次男君、意外と大人しかったよー」と言うのを聞いて、次男の多動傾向が少しずつ良い方向へ向かっているのを実感していました。

お金ブーム到来

この頃の次男は、お金への執着が凄まじかったです。

 

いや、私も好きですけどね。お金。

 

ただ、次男の場合は、硬貨・お札それぞれのその物自体に興味を持ち、材質は何でできているのかとかそういうのを知りたがっていました。

 

また、ATMの存在を知ってからというもの、ATMは無限にお金が出てくる機械だと思い込み、何かにつけ「銀行に行きたい」と言っていたので大変だった記憶があります。

 

そうそう、コンビニのATMとかも目ざとく見つけてはすぐに触ろうとしたり、ATMを利用中の人のところに覗き込みに行ったり、制止するのもこれまた大変でした。

 

これもその都度「して良いこと・ダメなこと」を話し、理解してもらうまでに時間がかかったなー。

 

今ではもうATM熱もずいぶん冷めています。

スーパーで一人で買い物をする

お金ブームが到来してからは、実際にお金を使ってみたい気持ちも出てきてしまったので、スーパーで一人で買い物をさせたりもしました。

 

当時、次男の中では「小銭をたくさん持っている=お金持ち」という理解が出来上がっていたため、1000円札を崩して買い物をしたがっていました。

 

それを私にも要求するため、次男と一緒に買い物に行くと、お釣りが出ないように支払いをした場合は…

 

次男
次男

何でお釣りがないのーーー!!(怒)

 

と癇癪を起こしていました。

 

これも今ではおさまりましたけど、こういうちょっとしたこだわりは出ては消えを繰り返すので、結構大変なものです。

WISKの検査をする

来年度は校区の支援学級への転校を考えていたので、就学相談を受けるために初めてWISKの検査をしました。

 

WISC検査は「言語理解」「知覚推理」「処理速度」「ワーキングメモリー」の4つの指標とIQ(知能指数)を数値化する検査で、その子の「得意な部分と苦手な部分」から「その子にとってより良い支援の手がかりを得る」ことを目的として行う検査です。

(出典)杉並区公式ホームページ

 

結果は、知的ボーダー判定

 

耳から情報を聞きとるのが苦手だったり、視覚的な情報量も多すぎると「わからん」と答えてしまったり、途中ATMを探しに離席しようとしたり(白目)…テスト中の様子はこんな感じだったそうです。

 

7歳後半(特別支援学校2年)

掛け算が少しわかるようになる

特別支援学校時代は、国語や算数はほぼ家庭学習で補っていたのですが、この頃から次男は掛け算を少し口にするようになっていました。

 

これはおそらくお風呂に貼ってあった九九 学習ポスター A3サイズ (420×297mm)【日本製 知育玩具 A3 ポスター 学習ポスター】のおかげです。

 

聞くより目で見て覚える方が得意な次男。

 

なので、本人が掛け算に興味を示しだした段階で、お風呂に入っている時に掛け算の意味を話して聞かせるようにしていました。

 

そのおかげか、次男が校区の支援級に転校して掛け算の勉強に入った時に、担任が「掛け算の理解はしっかりできていますね」と言っていました。

 

目で見て覚えるタイプには、ポスターは最強です。

音への過敏さが和らいできた

次男の特定の音(電車と咳・くしゃみ)に対する聴覚過敏は、特別支援学校の療育相談の医師曰く…

 

次男君の聴覚過敏は、後天性のものだと思われるので、おそらく次第に無くなってきますよ。

 

と言われていたのですが、その予言?通り、この頃から次男の聴覚過敏は少しずつ和らいできました。

 

咳・くしゃみに関しては、今では全く反応しなくなり、電車の音も自分で耳を塞いでやり過ごせるようになってきています。

 

次男の場合は、その記憶力の良さから、嫌な出来事とその時していた音がおそらく結びついて記憶として定着した結果、聴覚過敏を引き起こしたのだろうとの見立てでした。

 

その苦手な音がした時は、とにかく「大丈夫大丈夫」と話しかけながら、気持ちを落ち着かせることに専念していた覚えがあります。

自傷行為が始まる

この頃から次男は、イライラすると自分の前髪を切ってしまうという自傷行為が始まりました。

 

現在でもたまに勝手に切ってしまうことはありますが、今では言葉での意思表示が増えたこともあり…

 

次男
次男

髪が長くなってきたので切りたい。

と自分から伝えられるようになり、散髪の自傷はほぼほぼ無くなりました。

エビリファイが3mgになる

この頃は、2~3日に1回は大パニックを起こしたり、先述した自傷行為があったりで、なかなか落ち着かない日々を過ごしていた次男。

 

学校でも書く学習を嫌がるようになり、また他人から自分の持ち物や身体に触られることを極端に嫌がるようになったりで、学校生活も荒れ気味でした。

 

このような次男の様子から、当時服用していたエビリファイが3mgに増量

 

ただ、私は一方でどんどん服薬量が増えるエビリファイについて不安感が募っていくようになります。

精神障害者保健福祉手帳を申請する

療育手帳が外れてしまったこともあり、次男は精神障害者保健福祉手帳(精神手帳)を申請しました。

 

結果は、2級。

 

精神手帳は療育手帳とは違い、更新のお知らせなどは通知されないので、失効月に自分で診断書をとって申請に行く必要があります。

 

次男は今後どのような道を歩むのか将来像がまだ定かではないことから、私としては福祉と繋げておく意味でも精神手帳を取得させています。

放課後等デイサービスより「感覚調整障害」の指摘を受ける

次男が利用している療育系のデイサービスから、次男は「感覚調整障害がある」との指摘を受けました。

 

早い話が感覚に偏りがあるということなのですが、次男の場合、その過敏さがマックスという結果が出たとのことでした(聴覚と触覚)

 

まあ、もともと何かと過敏な子だなーとは思っていたのですが、このことから感覚過敏についてはより一層配慮するべく、学校とも情報共有をこまめにするようにしていました。

エビリファイの減薬を始める

最初は1mgから始めたエビリファイですが、診察をする度に少しずつ服用量が増えていった次男。

 

薬の効果も正直分からないし、思い切って断薬することにしました。

 

断薬しても禁断症状などは少ないと言われているエビリファイですが、心配性の私としては、段階的に減薬する方向で主治医と話をしました。

 

減薬して1週間くらいは…

 

私

これ、薬飲まない方が良かったんじゃね?

ってくらい落ち着いていて、正直びっくりしました。

 

が!

 

完全に断薬した後は…

■音への過敏さがひどくなる

■多動が増える

■大きな癇癪が増える(叫ぶ・物損など)

■ため息のような変な呼吸をしだす(チック?)

■会話が成立しにくくなる(発語が減る)

■夜の寝つきが悪くなった

などの様子がみられるようになりました。

 

次男
次男

言葉が出にくい!頭の中に嫌な自分が出てくる!

などとも言うようになり、断薬後はかなり荒れていました。

 

ただ、こんな様子の次男であっても、私の中では次男にエビリファイが合っていたとは思えない節があったため、エビリファイは完全にやめて、その後は漢方を服用することになります。

漢方(抑肝散)を始める

九州大学病院に漢方外来という診療科があることを知り、そこで次男を診察してもらったところ、抑肝散という漢方が次男には合うのではないかとのことで服用を始めました。

 

私は医者ではないので漢方薬に関する詳細な説明は避けますが、抑肝散は簡単に言えば、イライラしたりカッと怒りやすい子向けの漢方だそうです。

 

これを飲み始めてから、次男の様子は徐々に変化していきました。

■癇癪の頻度が減る

■気持ちを言葉で表すように

■フラッシュバックが出始める

抑肝散を飲み出してまもなく、毎日のように起こっていた癇癪が2~3日に1度のペースに変わりました。

 

また、少しずつ以前のように会話できるようになり…

 

次男
次男

僕、ゲームができなくて悲しかった。

など、癇癪を起こす前に自らの気持ちを言葉にして伝えることもできるようになりました。

 

ただ、言葉が出るようになった影響なのか、この頃の次男はよくフラッシュバックを起こしていました。

 

感情が高ぶっている時に…

 

次男
次男

赤と青の絵の具があって、Hちゃんが僕に○○をしたから…、うわーん(泣)

など、突然何の脈絡もない話を怒り混じりに話し出すことがあり、しばらくこの状態が続きます。

 

おそらく、今現在の嫌な気持ちと、過去に起こった嫌な出来事が結びついてしまうんだろうなと思いながら、そのような状態の時はとにかく次男の話に付き合っていました。

 

抑肝散は今でも服用していますが、状態はこの当時よりもさらに落ち着いています。

 

チックも今では出ていませんし、大きな癇癪も月に1度起こるか起こらないかくらいの頻度です。

 

なにより、会話でやり取りできることが増えたので、多少イライラしていても「何が嫌だったのか」「どうすれば良いか」などを話して諭せるようになりました。

 

これは正直漢方のおかげなのか本人の成長なのか分かりにくいところではありますが、我が家としては漢方が次男には合っているようなので、今後もしばらく続けていく予定です。

7~8歳までの主な変化

ということで、この一年は次男にとって変化の多い年となりました。

 

主な出来事のまとめ
■療育手帳が外れ、精神保健福祉手帳を取得
■WISKで知的ボーダー判定が出る
■就学相談(特別支援学校から校区の支援学級へ転校)を受ける

■エビリファイをやめて漢方を始めた⇒漢方は継続中
■会話でのやり取りが増えてきた

このような感じです。

 

多少のパニックや癇癪はいまだに続いてはいますが、この頃から次男の行動面が落ち着いてきたように思います。

 

そういえば、道順や着る洋服へのこだわりに関しては、だいぶ話し合って譲歩できるようにもなってきました。

 

それまでの次男は、自分のこだわりを通さないと泣いて暴れて大騒ぎでしたが、この頃から「なぜそれをするのか」「こういう理由でできない」とこちらが説明すれば納得できることも増えてきました。

 

この変化はすごく大きいです!

 

こだわりの変化と対処法については長くなりそうなので、また別記事にしてまとめようと思います(やるやる詐欺になったらごめんなさい 笑)

 

 

コメント

  1. はじめまして。4歳の自閉症の息子を育てているものです。

    既に更新が止まっていた頃からこちらのブログを拝見していたのですが、きっとお忙しいんだろうな…と思っておりました。
    久々にお邪魔したら、社会福祉士合格&ご出産とのこと!!本当におめでとうございます!!

    こちらのブログでは絵本の選び方や言葉を増やす働きかけなどいろいろなことを学ばせていただき、ブックマークして何度も読み返しておりました。更新は本当にうれしいです。ありがとうございます。

    おかげさまで2年前は周りに興味もなく、一言も話せなかった息子は、絵本が大好きなおしゃべりな(会話にはなっていませんが)子に育ちました。また先月からはプールにも通い始めています。

    また次男くんのご様子を教えていただけるとうれしいです。ぜひぜひよろしくお願いいたします。

    • とも様

      ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました!
      こちらこそ、私のような更新頻度少なめ(不定期)のブログを気にかけてくださっていたこと、本当にありがたく思っています。

      息子さんの成長、嬉しいですね!
      私自身、次男との関わりは手探り状態で、一進一退しながらの日々ですが、こうして同じような境遇の方のお役に立てていると思うとブログの更新もとてもやりがいを感じます。
      3人目高齢・年の差出産の記録や次男の8~9歳の成長記録も今まとめているところですので、また見に来てくださったら嬉しいです。
      こちらこそ、今後共よろしくお願いいたします。

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