おひとり好きなわたくしですが、たまにはママ友の会などにも参加します。
特に、次男(自閉症スペクトラム)つながりのママさんにおいては、療育や進路などについての情報をもらえることが多いので、集いがあれば顔を出すことも多いです。
そんなわけで、先日、次男の療育園でのランチ会に参加してきたのですが、そこでまー面白いママ友トークの様子をみることができました。
ママさん達って、基本よく喋りますよね。
そして、参加者の人間観察をしていたところ、意外と場を凍りつかせる発言をしているママさんの多いこと。
「Aママ、アウトー!」と、ガキ使の年末特番のように心の中で突っ込んでいた私ですが、多くのママさんが思いのほかご自身の発言内容の危なさに気づいていないことが私としては印象的でした。
その後、あのママさん達の関係、大丈夫だったかしら…
他人事ながら、今でもそんな心配をしている私。
そんなわけで、今日はママ友付き合いをする時に気をつけておきたい会話内容ということで、ざっくり3つを超主観でまとめてみました。
「私、結構そういう会話していたかも…」と思い当たる部分があるかもしれませんので、暇つぶし程度に読んでいただけると幸いです。
1.上から目線な話
「上から目線な会話」って聞くと良い印象を持つ人はまずいないと思うのですが、これがママ友間での会話では意外と無意識でやってしまっている人が多いです。
とあるAママさんとBママさんでのケースの場合…
Bさんきれいだし、まだ大丈夫ですよ!
・・・
という会話が繰り広げられていたのですが、これはシンママ(シングルマザー)であるBさんにAさんが発言した内容です。
家族構成などの話で盛り上がっていた中、Bさんに離婚していたという事実がその時にわかったのですが、それを受けてのAさんのこのコメント。
私には、AさんがBさんを励まそうとした意図は十分くみ取れたのですが、微妙な面持ちのBさんをみていると、Aさんの失言感はいなめない感じがしました。
そもそも、離婚というものに対しての個人の価値観がそれぞれなんですよね。
こういう発言をしたAさんにとって離婚をしたママさんというのは、おそらく「かわいそう」というイメージなのだと思います。
次(の結婚)もあるよ、と励ましたかったのでしょう。
ですが、その離婚が果たしてどういう経緯で至ったものなのかは、当事者であるBさんにしかわからないことです。
DVがひどいご主人で、別れたくても別れられなかったのがようやく離婚に至って清々しているのかもしれない。
その結果、「もう二度と結婚はごめんだ」とBさんは思っているのかもしれない。
もしくはAさんの思うように、Bさんにとっては願わなかった離婚で「かわいそう」な状態にあるのかもしれない。
ただ、どのような理由にしろ、結婚観・離婚観というその人の人生観に踏み込んだ発言をすることは…
(何?この上から目線?!大きなお世話なんだけど…)
とうっとおしく思われてしまう可能性は高いと思います。
上から目線の押し付けがましいアドバイスというのは、相手にネガティブな感情をもたらす場合が多いので、その話し方に注意が必要です。
2.自慢話
「自慢」これも無意識で話してしまっているママさん、結構多いと思います。
何が、どこまでが自慢なのかというのは難しいところで、そこについては後述しますが、このような会話もありました。
私の姉、M(世界規模の超有名IT会社)に夫婦で勤めてるんですけど、アメリカに住んでたんですが今は帰ってきてて~。この前その飲み会に呼ばれて、有名人ばかりでびっくりだったみたいで…
というママさんがいたのですが、延々この方の話が続いており、周囲は凍結状態でした。
会話の内容も身内の話ばかりで、話の所々に「あの有名な、あの会社に勤めてる」といったニュアンスをちょいちょいはさんでくるため、その場にいるママさん達も「う、うん…」と相づちを打つのが精一杯。
それほど親しくもない間柄の集いで、自分の話ばかりをしすぎるという空気の読めなさもそうなのですが、話の端々に「私(とその家族)ってこんなにすごいの」と言いたくてしょうがない感が溢れているところが、周囲に不穏な空気をもたらす原因になっていると私は考えています。
自慢というのは、相手の捉え方によっても自慢になったりならなかったりするものです。
例えば、今回のCさんの会話内容も、人によってはもしかしたら自慢とは捉えない人もいるかもしれません。
Cさんの姉と同じような境遇にいる方や、それこそ芸能人など。
「わかるわかる。飲み会ってだいたいそんな感じよね」と。
普段接している人達に有名人が多ければ、それを特別なことだとは思わないはずです。
ですが、Cさんのように敢えて会社名まであげて一般庶民と思われるママ多数の前で話してしまう様子をみていると、そこには「私はみなさんとは違うの」という優越感をあらわにしたい思いが感じ取れてしまうのです。
こういう方は概ね疎遠にされます。
「一匹狼、上等!」という方は、このような場で自己顕示欲を満足させるのも良いでしょうが、「ママ友から嫌われたくない」と思っているガラスのハートのママさんであれば、Cさんのような会話内容は避けたほうが無難です。
3.金銭感覚の話
上から目線だったAママさんですが、金銭感覚にかんする話題でも周囲を凍らせておりました。
今度、知り合いが結婚するんですけど…
へー、おめでたいですね
相手のご主人、給料が毎月手取りで15万しかないらしくて。
・・・・・へー。
絶対生活ヤバいですよね。よく結婚決めたと思って。
・・・・・・・・・・
と、このような感じで、このAママさんは他のママさんにも同じ話をしていたのですが、他の方も私とほぼ同じリアクションでした。
家計の話や金銭感覚というのは見た目ではわかりづらいところがあり、会話内容としては地雷の部類に入ります。
実際、その会の出席者の中には、月に15万以下でやりくりしているご家庭もあるかもしれない。
リストラの危機にあるご主人をお持ちのママさんで、家計に不安を抱いている方もいるかもしれない。
ご主人が働けずに、ひそかに月15万を必死で稼いでいるママさんもいるかもしれない。
なんなら、昨日15万落としたばかりでヘコみ中のママさんもいるかもしれません。
そのような立場の方がAママさんの発言を聞いた場合、間違いなく良い気はしません。
おそらく、Aママさんのご主人は毎月15万以上を稼いでおり、それでもAさん的には決して余裕のある生活ではないと感じているため、知り合いのご主人の給料15万に本気で心配していたのでしょう。
ですが、自分の金銭感覚が必ずしも他人と同じとはかぎりません。
むしろ、同じな事の方が珍しいくらいです。
Cママさんではないですが、ご主人の働いている職種や環境も違えば、どのような家庭で育ってきたのかもその御夫婦によりさまざまです。
誰かを傷つけたり惨めな思いをさせるかもしれない金銭感覚の話は、ママ友との間では避けたほうがベターです。
持つべきは想像力
このように、療育の話はとんと聞くことができずにママ達の個性的な話を興味深く聞いていた私でしたが、上記のような様子をみていて気づいた事は…
「会話に必要なのは、想像力だ」
ということです。
ついつい口が滑ってしまうこともあるかもしれませんし、思いがけず相手を傷つけてしまう発言をして気がつかない時もあるかもしれません。
ですが、これも自分が聞かれて(話されて)不快に感じることは話さないように気をつけるだけで、ずいぶん回避されると私は思うのです。
自分が仮に離婚していた場合に、他人からこういうことを言われると嫌だな…とか。
立場を自分に置き換えて考えた場合、相手を傷つけない会話というのは自ずと見えてくると感じています。
人それぞれ物事に対する感じ方や価値観は異なるので、完璧に相手を傷つけない会話なんて存在しないのかもしれません。
また、相手との距離感(親友なのか、単なる知り合いなのか)によっても、会話の内容というのは変わってくるものなので、場合によっては家計の話などをしてもセーフな場合もあるかもしれません。
ただ、ママ友という子どもを介して繋がっているような関係の場合、お付き合いをする前提としては「ママさんの数だけ境遇も価値観も違う」と考えておいた方が良いです。
何が良いのか幸せなのかは、そのママさん自身が決めること。
そういう意味で、私は「上から目線な話」「自慢話」「金銭感覚の話」はその後のトラブルを招きかねないという視点から、ママ友間での会話内容としては避けるべき案件だと思っています。
おひとりによる現場の報告は以上です。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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