授業参観に保護者会、役員決めなど春は学校や幼稚園関係の出ごとが多い時期ですね。
私は小学生の長男と年中の次男がいるため、4月・5月は毎日のように子供にまつわる予定が入っている週もあったりと、日々ヒーヒー言いながら過ごしているものです。
そんな中、この時期毎年感じているのが、そのような会での保護者の私語の多さです。
授業中なのに、また役員の方がお話されているのに、延々お隣のママ友とお話を続ける人の多いこと。
私は個人的には、授業参観では子供の様子をしっかり見たいですし、保護者会では学校や園の年間予定などきちんと把握しておきたいので話を聞いておきたい方なのですが、正直このようなお喋りママ友軍団がいると迷惑に感じています。
授業の様子にも集中できないし、司会の方のお話も聞こえない時があります。
どうしてこのような保護者が出てくるのか、気になったのでいろいろと考えてみました。
授業参観や保護者会はママ友交流の場と化している
先日も長男の授業参観がありましたが、そこでもお喋りママさんは多数存在していました。
教室の後ろには立つ場所がまだあるにも関わらず、廊下でたむろしているママさん達。
そのようなママさんの中には、小学校の中にきょうだい児がいて、すぐに教室移動ができるようにするためにあえてそのようにしている方もいるようですが、多くがママ友とのお喋りをしたいがためにそのようにしているように私には見受けられました。
先生が授業を進めている間もお喋りをしながら、子供の様子はチラっと見る程度。
スマホで連絡先を交換したりと、その様子はまさにママ友社交場と化していました。
授業中に教室内で堂々とママさん同士のお喋りを楽しんでおられる方もいらっしゃいましたが、私からすれば…
「それ、今このタイミングで絶対話さなければならないこと?」
と思えてなりませんでした。
しかも、そんなお喋りママさんの中には授業が終わった後に我が子にたいして「なんでもっと発表しないの?!」と小言を言われている方もいたりして、私はなんだかなーという思いで見ていました。
このようなお喋りママさんの子供というのは、そんな自分の母親の姿をどのように見ているのでしょう。
我が家の長男もそうですが、授業参観がある日は「お母さんが来てくれる♪」と朝から楽しみに学校に行っています。
見に来ている私の姿を見つけたら笑顔で飛んできてくれますし、1年生の時は靴箱のある校舎出入り口のところまで迎えに来ていてくれていた事もありました。
授業が終わった後は、掲示されている自分が描いた絵を教えてくれたりと、とにかく子供は自分の母親(父親)が参観に来てくれることを本当に楽しみにしているのです。
それが、自分を見に来てくれていたはずの母親が自分そっちのけでよそのお母さんと話ばかりしていたら、子供としては寂しい気持ちになると思うんですよね。
小学校になると幼稚園の頃のように頻繁に出向く機会も減りますので、このような授業参観などでママさん同士交流を持っておきたい気持ちもわかります。
(私はいつも個人プレーですがね 笑)
ですが、お喋りは授業や会が終わった後にいくらでもできますので、授業参観などの子供がメインの催しには親も少し配慮が必要かと思います。
保護者会もしかり。
入園・入学したばかりだったり、もしかしたら引っ越してきたばかりだったりでまだ学校や園に馴染めていないママさんにとっては、保護者会のような話はしっかり落ち着いて聞いておきたいものです。
そんな時に、近くでママ友トークが繰り広げられてしまえば、聞きたい話も聞こえなかったりと、ついつい野々村議員のような耳に手を当てたポーズになってしまうかもしれません。
話に花が咲きそうなママ友とのお喋りも、今一度TPOを考えた行動を心がけるようにしたいものです。
先生を舐めているママさんがいる可能性も
これは現役教師の方にお話を聞いたのですが、授業参観でのママ友同士のお喋りに困っている教師は実際少なくないそうです。
ですが、子供がいる手前、大勢の前で母親に注意をするというのは非常にためらわれるのだそう。
そんな様子をみせられた子供自身が傷つきますし、子供がクラスでからかいの対象になったりする場合もあるんだそう。
そんな教師の実情を分かった上で、教師は保護者にたいして何も言えないと踏んでお喋りをする悪意のあるママさんも中にはいるようです。
こういうママさんの多くがモンスターペアレントだったりします。
若かったり、女性だったりすると(年配は舐められにくいようですが)、特に舐められやすくなるみたいですね。
ただ、授業参観などの際にお喋りをしているママさんというのは教師側もしっかりチェックしているそうですよ。
学校にクレームを付ける前に、お喋りママさんは一度我が身を振り返っておいた方が良いかもしれませんね。
学校・教師が尊敬の対象でなくなっている
旧木沢小学校 / 126876975@N03
私が子供の頃というのは、教師は「聖職」と言われていたくらい、なんだか崇め奉られるような存在だった気がします。
親や祖父母などは特に「先生」というだけで「立派な人だ」みたいな感覚でした。
ところが、今時の親にとって教師とはそれほど尊敬に値する存在ではないような気がします。
親にとって大事なのは「我が子」であって、その度が過ぎると学校や園にたいして極端な要望をしてしまうモンスターペアレントと呼ばれる保護者になってしまっているのではないでしょうか。
現に…
■運動会の日は予定があるから日にちをずらしてほしい
■受験に関係ない授業は受けさせないで
■塾の宿題があるから夏休みの宿題は出さないで …などなど
とんでも要求を学校にしてしまう親というのは存在しています。
私はこのような親の考え方の背景には、「我が子が学校でお世話になっている」という意識の薄さが関係しているのではないかと感じています。
勉強は塾で、スポーツは専門家が直接指導してくれるスクールで教えてもらえるので、義務だから小学校には行かせているという感覚がどこかにあるのかもしれません。
ですが、学校は勉強やスポーツだけを教える場ではないのです。
それよりも大切とも言える、協調性や人間関係を学ぶ場でもあります。
教師や年上にたいする礼儀だったり、年下への接し方など多くの人と多くの時間を共有することでしか身につかない事を自然と学べる場所なのです。
そのような場所で、親が教師や学校を馬鹿にしたような発言を我が子に聞かせていたら、子供はどのように成長するでしょうか。
私が思うに、子供もそんな親の様子を見て、教師を下に見るようになります。
教師の言うことを聞かなくなり、クラスのまとまりはなくなり荒れていくと思います。
私は昔勤めていた職場で、ある教育関係の方から言われた一言が今でも記憶に残っているのですが…
「子供の前で教師の悪口は絶対言ってはダメよ。どんな悪い教師であっても」
と言われたことがありました。
子供にとって親は絶対的な存在ですし、その親が教師を馬鹿にしていると子供が感じれば、子供は必ず教師の言うことを聞かなくなります。
教師に悪いところがあれば、それは子供に分からないところで親と教師で話し合いをすれば良いだけです。
私はこの話を聞いた時はまだ子供はいませんでしたが、今でも子供の前では絶対教師の悪口は言わないようにしています。
教師も人間なので完璧ではない部分があるかもしれませんが、私は息子達に人の話を素直に聞ける人間になってもらいたいと思っているので、先生など目上の人にたいする尊敬の念は持ってもらいたいという気持ちからです。
なので、親は手本となるべき教師との関わり方を子供に示していく必要があると考えています。
授業参観・保護者会でのお喋りはダメ!絶対!
ということでまとめますと、授業参観や保護者会などでのママ友同士のお喋りは「ダメ!絶対!」という結論に至りました。
いや、話すのは良いんです。その場の邪魔にならなければ。
授業の進行に差し支えたり、会の進行を妨げたりしなければ、それらが終わった後いくらでもお喋りすれば良いと思います。
ですが、周囲の保護者がそのお喋りのせいで「司会の話が良く聞こえない」とか、教師が迷惑そうにしてるとかの様子が見られたら、それは「害」でしかありません。
小学校でも「人の話を聞く姿勢」というのは、低学年の頃から教師が徹底して子供に教えていることです。
人の目を見て、姿勢を正して話を聞く。
先日の長男の授業参観でもこれが幾度となくなされていました。
これ、子供だけでなく親にも言われていると私たち保護者は思うべきです。
子供が授業を受けている間は静かに様子を見守る。
保護者会で会の進行が行われている間は静かに話を聞く。
子供はそんな親の様子をしっかり見ていると思います。
将来、我が子がどのような人間になって欲しいかを考えた時に、今の自分と照らし合わせてみると、自分のあるべき姿が見えてくるような気がします。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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