耳詰まり感は放置すると難聴の原因に?!私の耳が聞こえづらくなった原因と耳の閉塞感で疑われる病気まとめ。

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ある朝突然、右耳が聞こえづらくなりました

 

それは本当に前触れもなく起こりまして、前夜寝る前までなんともなかった右耳が、朝起きると耳の中に水が入ったような、ぼわーんとしたような感覚に。

 

「あれ?なんでだろ?」

 

と思いつつ、耳抜きをしようとするも、依然耳は詰まったまま。

 

音はかろうじて聞こえるものの、それは一つ壁を隔てて聞いているような状態で、とても聞こえづらく不自由な状態でした。

 

たまに耳の奥でガボガボと音が立っているのも聞こえるため、まさにプールで泳いでいて耳に水が入ったようなあの感じが一日中続いているような感じでした。

 

「もしかして中耳炎になったかな」

 

そう私が思ったのは、思い当たる別の理由があったからです。

 

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1週間前から副鼻腔炎を患っていた

実は私はアレルギー性鼻炎持ちでして、毎年冬から春先になると、風邪症状や花粉症状により鼻炎をこじらせてしまいます。

 

耳詰まり感が出る前も副鼻腔炎による「鼻づまり・鼻水」症状に悩まされていました。

 

今回は特に鼻づまり感がひどく、夜も息苦しくて寝れないわりには、鼻水があふれて顔をつたうほどでして(汚くてすみません…)そろそろ耳鼻科にいかないと…と思っていた矢先の耳詰まり発症。

 

急遽病院に駆け込んだところ、閉塞感のある右耳側の副鼻腔内(右鼻)が腫れ上がっていたことが分かり、おそらくそれに伴い耳管が炎症を起こして機能低下を起こしているのだろうとのことでした。

 

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出典:富山耳鼻咽喉科医院HP より

 

耳管の入口(耳管咽頭口)というのはその機能が正常な場合、閉じたり開いたりを繰り返すことで耳管内の空気圧を調整しているものです。

 

ところが、これが何らかの原因により入口が開きっぱなしになったり、閉じたままになったりすると、耳詰まり感が出たり、内耳に浸出液などが溜まったまま排出されなくなり中耳炎などの原因になります。

 

「まずは原因と思われる副鼻腔炎の治療をしましょう」

 

そのように医師から言われ、私は副鼻腔炎を改善する薬を服用し始めました。

 

この時の右耳の状態は、日中ほぼ詰まったままでした。

 

閉塞感だけでなく音割れ感も出始め再診へ

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その後、薬のおかげで鼻づまりはかなり解消されたのですが、耳の状態は一向に改善しません。

 

鼻づまりがなくなったということは、副鼻腔内の腫れも引いて、耳管周辺の腫れも収まっているだろうに…と素人考えでいたのですが(単なる私の願望)、耳詰まり感はひどくなるばかり。

 

しかし、ある日「夜寝る前は耳がスーっと通る感じがする」ということに気づき、その就寝前の一瞬だけですが耳の聞こえが良くなる感じを実感していたので、処方された薬で様子をみていました。

 

ですが、日中は相変わらずひどい耳詰まり感で、自分の声もゴワンゴワン頭の中で響くほど。

 

それに伴い、めまいや吐き気もしだしたので、「もしかしたら、単なる耳管の炎症だけの問題ではないのかも」と疑い始めた矢先…。

 

詰まった右耳から音が二重に聞こえるようになりました。

 

子供の声や甲高い女性の声や機械音などの高音域が、もともと聞こえる音とは別に、ヘリウムガスを吸った後の声のような感じで被さって耳の奥で聞こえるようになったのです。

 

「これはやはり何かおかしい」

 

と思い、私は次回の予約日を待たずに、耳鼻科に再度駆け込みました。

 

聴力検査などをした結果、聴力自体は落ちてはいないものの、聞こえに問題が出てきているのでということで、ステロイドを服用することになりました。

 

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ステロイドと聞くと、副作用やらいろいろと怖いイメージがある薬ですが、医師曰く「耳鼻科で処方するステロイドは最小限の量なので特に副作用など心配しなくてよい」とのこと。

 

このステロイド薬は炎症反応を抑える目的で処方されています。

 

私はとにかくこの耳の不調が心身共にきつかったので、藁をもすがる思いでステロイドを飲み始めました。

 

現在服用4日目ですが、音割れはまだあるものの、閉塞感がだいぶ和らいできている状態です。

 

以前は耳が詰まり過ぎて、通常は問題なく出来ていた耳の圧調整(耳の奥をバリっといわせるような感じです)もまったく出来なくなっていたのですが、今はそれもだいぶできやすくなりました。

 

めまい・吐き気も収まり、寝起きは相変わらず耳詰まり感は感じやすいのですが、夜になるにつれラクになってきています。

 

毎日ちょっとずつ耳の調子が回復しているような感じ。本当に長さで例えるならミリ単位くらいです。

 

この耳の不調が続いている間は日常生活にも支障をきたしていましたし、ほぼ寝て過ごしているような日もありました。

 

その間に自分なりにいろいろと耳詰まり・耳閉塞感で疑われる病気について調べていたのですが、まーたくさんあります。怖い病気が。

 

耳は異常が出たらあっという間に機能不全になってしまう可能性もあるため、なにより一秒でも早く病院に行くべきなのですが、どのような病気があるかを知っておくだけで心構えや対策ができます。

 

私の調べた一部を備忘録として記載しておきます。

 

 




 

 

耳詰まり・耳閉塞感で疑われる病気いろいろ

病 名 症 状 原  因
急性中耳炎 ・発熱・痛み

・耳垂れ・腫れ

・風邪などの菌やウイルスが中耳内に侵入することで発症

・耳管の太い子供の方がなりやすい(大人もなる)

滲出性中耳炎 ・閉塞感

・難聴

・急性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎で発症

・痛みは少ない分、放置すると難聴が定着する原因に

耳管狭窄症 ・閉塞感

・詰まり感

・難聴

・耳鳴り

・鼻炎などによる耳管口周辺の炎症

・鼻すすり

・放置すると滲出性中耳炎の原因に

・低血圧

・耳管の生まれつき細い人

耳管開放症 ・閉塞感

・詰まり感

・難聴

・自声強調

・鼻炎などによる耳管口周辺の炎症

・急激な体重減少

・体調不良

・睡眠不足やストレス

メニエール病 ・閉塞感

・詰まり感

・難聴

・めまい・吐き気

・耳鳴り

・内耳のリンパ液が増えることが原因

・ストレス

・過労

・気圧変化

・体質や気質

突発性難聴 ・閉塞感

・詰まり感

・難聴

・めまい・吐き気

・耳鳴り

・明確な原因は不明(以下は原因と考えられている一部)

・ストレス

・ウイルス感染

・過労

・ライフスタイルの変化

 

参考 日本橋大河原クリニックHP井上耳鼻咽喉科HPたなか耳鼻咽喉科HPいとう耳鼻咽喉科HPおかむら耳鼻咽喉科HP内藤耳鼻咽喉科クリニックHP横田耳鼻咽喉科医院HP

 

簡単にまとめましたが、耳の詰まり感や閉塞感で疑われる病気は主にこの7つがあるようです。

 

私が自分の症状に思い当たったのは、滲出性中耳炎と耳管開放症。

 

耳の不調に最初に気付いた時に耳の奥でゴボゴボ音がしていたのと、その後症状が進むうちに「横になると耳詰まり感が軽減する」というのが耳管開放症の症状に良く当てはまっていたからです。

 

耳詰まり感や閉塞感の治療方法としては内服治療や外科治療など原因によりさまざまなようですが、症状がでたらなにより早急に耳鼻科を訪れるということが耳の不調では重要です。

 

治療の開始が遅れると、その後の耳の聞こえの回復にも影響するようなので、私もかかりつけ医からは「何か症状が出てきたら予約日を待たずに来るように」と言われています。

 

耳というのは、一旦その機能を失うと元の状態に戻すことは非常に困難なようです。

 

私の右耳も薬のおかげで改善傾向にありますが、それでもやはり今は以前のような聞こえには戻っていません。

 

耳の詰まり感や閉塞感で疑われる病気はどれも原因がはっきりしないものだったり、回復に長期的な治療が必要なものばかり。

 

「何かおかしい!」と思ったら、まずは専門医療機関で診察を受けるようにしましょう。

 

 




 

 

今回の私の失敗

耳と鼻はつながっている器官です。

 

それって言われると「確かにそうだよね」と分かることなんですが、日常生活を送っていてその事をそれほど意識することって実はあまりないんですよね。

 

私も副鼻腔炎を患いやすいという自覚があるにも関わらず、それが耳の機能にこれほど影響を及ぼすなんて、自分がこんなになるまで気づきませんでした。

 

「鼻を強くかみすぎると耳管内にウイルス感染しやすくなる」だとか、自分の耳の聞こえが悪くなってから知った事ばかりです。

 

鼻炎持ちの方、鼻水が出だしたら!鼻が詰まり出したら!すぐさま耳鼻科に行きましょう!

 

私も鼻がグズグズしだした状態ですぐさま耳鼻科に行っておけばここまでひどくならずに済んだ可能性が高いです。

 

「たんなる鼻水くらいで」と私もこれまでは病院に行き渋っていたところがありましたが、今回の一件で認識がかわりました。

 

鼻水は重大な病気の原因になる可能性があります。

 

冬場などの風邪を引きやすい時期は特に、早め早めに対処をして、鼻から耳へとあちこちこじらせないよう鼻炎持ちの方は十分用心しましょうね。

 

そして、ストレスをためない生活を心がけることも大切だと思えるようになりました。

 

耳が聞こえづらくなる前日まで、私は毎日過労気味でした。

 

家事・育児に夜中まで起きてやっている仕事三昧の日々。

 

完全に自分に無理をしていたのに気づいていたのですが、毎日何かに追い立てられるように生活していた記憶があります。

 

常にイライラ・フラフラ(寝不足)でとてもしんどかった。

 

耳の症状が出てからその生活を一変し、「とにかく無理をしない」というライフスタイルに近づけています。

 

ストレスは万病のもと。

 

自分らしく健康的に過ごすことを目標にゆるーくやっていこうと思います。

 

 

コメント

  1. 初めまして。
    記事を読ませていただきました。とても詳しい内容で参考になりました。ありがとうございます。
    実は私も先週いきなり右耳が詰まり、すぐ耳鼻科に駆け込んで現在治療中です。初日は聴力の低下があったんですが、すぐ治療にかかったので翌日には回復し、ステロイドを飲み始めて現在4日目です。
    おひとりさんも書いておられるように、私も寝起きは特に閉塞感が強く、徐々に良くなる(慣れる?)という感じです、、、(^_^;)
    その後、おひとりさんは回復されましたか?閉塞感などの症状はどれくらいで取れましたでしょうか?差し支えなかったらその後の状況を教えていただけるとありがたいです。
    よろしくお願いします。

    • ゆう様
      ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました!
      耳の閉塞感、辛いですよね。その後、お加減はいかがですか?

      私の場合は、あの記事を書いてから日々少しずつ良くなり、今では閉塞感は全く感じないまでに回復しました。
      本当にいつの間にか…という感じなので、気付いたらいつもの聞こえになっていたという感じだったのですが、そうなるまでに閉塞感を発症してから1ヶ月くらいはかかったように感じます。
      私もしっかり記録をつけておけばよかったのですが、曖昧な回答で申し訳ありません。

      朝起きた時に耳が詰まっていると、憂鬱になりますよね。
      ですが、それも次第にゆっくりではありますが、閉塞感が弱くなっていくはずです。
      そうして、気づかないうちに普通の聞こえに戻っていたという風にゆう様も回復していくのではないかなと、コメントを読ませていただいた限りでは感じました。
      早く症状が回復しますように。

      • 早速のお返事、ありがとうございす。

        まだ大きい音が耳に響いたり、耳閉感もあるので、不安な毎日なんですが、少しずつ、少しずつ回復するというおひとりさんのコメントに勇気付けられています。
        そのお言葉を励みに頑張ろうと思います。
        ご丁寧なお返事、本当にありがとうございました。

  2. 初めまして。
    福岡に住んでて同じような症状でおられ、とても共感させて頂きました。
    耳の違和感、頭痛にめまい、吐き気がここずっと続いてて、耳鼻科で副鼻腔炎と診断されました。
    こんなに辛いものだとは…
    今は起きると頭痛に悩まされています。
    感じるのは、健康って大切なんだとつくづく実感しています。
    今は薬が効いてくれるのを願うばかりです。
    おひとりさんは体調はどうでしょう?
    とても参考に、励みになりました。

    • ゆうき様

      ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました。
      耳の違和感、辛いですよね。。
      私も患っていた当時は何をするにもしんどくて、外出もさることながら家事をするだけでも精一杯で生活していました。

      ただ、早い段階でステロイド治療をしたおかげか、今では完全と言っていいほどに聴力が戻りました。
      日々少しずつ…という感じで「治ってきたな」という実感はなかったのですが、気がついたら「そう言えば不快感がなくなってる」という感じでした。
      今はいろいろご不安もあるでしょうが、まずはご自身の体調優先で安静に過ごされてくださいね。
      耳の病気は怖いので、少しの異変でも病院に迷わず駆け込んでください。

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