「ハンバーガー、おやつに食べたいなー」
食べ盛りの長男小学1年生。先日うどん屋で大盛りざるうどん+いなり2個をたいらげた後にまさかのこの発言にビビった私。
「どんだけ食べるんだ…」(心の声)
実は、我が家以前に1度だけモスバーガーに子ども達を連れて行ったことがあります。
その際、初めてのハンバーガーがあまりに美味しかったのか、「もう一個食べたい」という長男とその場で30分ほどモメた結果(幼児でハンバーガー2個は多すぎるだろう…と私は思ったので)、シェイクを飲んで帰るという出来事がありました。
(シェイクも十分カロリー取りすぎなんですけど)
カロリー以外にも、ハンバーガーをお店で食べると、ポテトなどのサイドメニューに飲み物、デザートなどで結構な額になります。
そこで今回は、自宅で手作りハンバーガーパーティーを決行しました!
バンズから手作りして、好きな具を好きなように挟んで食べてもらおうという催しです(笑)
終わってみて、子ども達も大喜び、大人も楽しく食べることができました。
なにより、手作りのハンバーガーって、本当に美味しい!ビールがグビグビすすんでしまいましたよ。
ということで今日は、自宅でハンバーガーを手作りする方法や順序、そのメリットなどについてまとめてみました。
ぜひ1度、みなさまのご家庭でもやってみてください。楽しいですよ。
手作りパンは安心安全
私、実はパン作りを初めてかれこれ8年ほどになります。
子供ができる前から趣味としてやっていたのですが、以前は完全手捏ねでパン生地を作っていました。
ですが、子供ができて手捏ねで生地をつくるのも次第にしんどくなり、だんだんとパン作りをする回数も減っていき。
市販のパンは原価を抑えるために、膨張剤などで小麦粉をあまり使わない製法をとっていたりと、安心面でちょっと心配な製品も多々あります。
「子どもにはやはり手作りを食べさせたいな…」
と思い購入したのが日本ニーダー製のパンニーダーでした。
かれこれ5年前に購入したもの。
↑現在はステンレスポットになっているようです。
ホームベーカリーとどう違うのか悩んだのですが、メーカーに問い合わせたり自分で調べた結果、私はニーダーに決めました。
決め手はパン生地のこね上がり方がホームベーカリーのそれとは歴然に違うということ。
ホームベーカリーで焼いたパンは何度か食べたことがあったのですが、焼きたてはまだ良いものの、時間が経つにつれ生地のキメの粗さやパサつきが気になる感じがしました。
ニーダーはパンを捏ねるのにベストな形状の刃や回転数が計算され尽くされているので、捏ね上がった生地がしっとり艶やかです。もちろん出来上がったパンの食感もすごく良い。
正直、私が手捏ねでヒーヒー言いながら頑張って作っていたパンの方が美味しくなかった。。。
まずは百聞は一見にしかずということで、ニーダーでの生地作りの過程を紹介しますね。
今回300gの強力粉で作りました。ニーダーは生地の作り方が独特で、粉を2回に分けて投入します。
まず最初は、強力粉120gに全卵30g、水(30℃前後)174g、砂糖24g、ドライイースト3gを一度に入れます。
このニーダーを買った際についていたレシピの中のウインナーロール生地のレシピなのですが、オリジナルではドライイーストは6gになっています。
私は自分の好みで3gに減らしていますが、その方がイースト臭は減りますし、しかも温度調整さえしっかりしていればちゃんと生地は膨らんでくれますよ。
これを5分間ニーディングするとこの状態に。
粉が全量の半分も入っていないので、当然こんなどろどろ状態です。
このまま10分間熟成させるのですが、私はこの間に、子ども達にこの後投入する強力粉180gと塩5gを混ぜさせています。
パン作りはケーキ作りなどと違って粉を振るったりする必要もないのですが、塩は良く混ざっておいた方が良いので私はお手伝いがてらさせています。
(単に、パンのニーディングが待ちきれない子ども達の気をそらすためという説もある)
そして、その混ぜ合わせられた粉を投入。
そのままニーディングするのですが、この時蓋はちゃんと閉めておかないと粉が飛んで大変なことになります。
混ぜているところ。
スポーツモードで撮影してもこんな感じで、かなり力強く混ぜ合わせている様子が分かります。
2回目のニーディングは15分間するのですが、開始して5分ほどたったら油分(バターなど)を2~3回に分けて足していきます。
レシピでは無縁バターを24gとのことでしたが、私はいつもバターの代わりにココナッツオイルを使っています。
オイルなのに脂肪燃焼効果があると言われるココナッツオイル。
その他、アンチエイジングや健脳効果などが言われているため、私はケーキなどを焼くときもココナッツオイルばかりです。
オメガニュートリジョンのオーガニック有機バージンココナッツオイルをずっと使っています。
ココナッツオイルは25℃以下で固まり始めるので、冬場はカッチカチで使いづらいというのが難点なんですが、このオメガのものは固まっても比較的柔らかいのも特徴。
香りはあるので苦手な方もいるかもしれませんが、パンやケーキ作りに使うとその香りが勝手に出来上がりを美味しくしてくれるので、私は重宝しています。
これを常温に戻し、捏ねている最中の生地に2~3回に分けて投入していった後の捏ね上がりがこちら。
きれいなツルンとした楕円状になってます!
パン生地の良い捏ね上がりの状態って、生地を指で伸ばして引っ張った時に薄い膜ができるのがベストなのですが、これは見た目から膜の層が確認できます。
そしたら、これを別容器に移し、30℃程で1時間くらい1次発酵させます。(オーブンレンジの発酵機能を使っています)2倍程度に膨らめば発酵終了。
ガス抜きをして、分割し、ベンチタイム(15分)をとります。
この丸める作業も子ども達にお手伝いしてもらいました。
粘土感覚なのか、子供ってこういう作業好きですよね。手はしっかり洗わせます。
ベンチタイムの間は生地が乾かないように(乾くとその後の膨らみに影響します)濡れ布巾をかけておくのが大事です。
ベンチタイムが終わったら、再び形を整えて35~40℃で30分程度2次発酵します。
それが終われば、190℃に温めておいたオーブンで13分ほど焼けば出来上がり~♪
我が家は300gの強力粉で10個のバンズができました。
子供が食べやすいようにお店のハンバーガーより若干小ぶりのサイズにしましたが、市販の大きさ希望の方は8当分すればちょうど良いかと思います。
手作りのパンはなんといっても添加物が少なく安心安全です。
小麦粉も国産にこだわったり、油脂も自分の好みに変えられるので、簡単にトランス脂肪酸フリーのパンが作れてしまいます。
「パン作りって手間かかりそうで…」と思われる方は、実は大変な作業ってパンを捏ねるところだけなので、ニーダーなどの機械の手を借りれば、意外と簡単に作れてしまいますよ。
パテも手作りで栄養満点
パン生地作りの1次発酵の間に、ハンバーガーの間に挟む材料の準備をします。
まずはパテ作りですが、市販のパテってどんなものが入っているのか不安になったことありませんか?
私は心配性なので、産地や原材料が気になってしょうがないのですが、自宅でパテも作ってしまえばかなり安心できます。
しかも、パテの中に子どもの苦手な惣菜を混ぜ込んでしまえば、栄養バランスも整い一石二鳥なんです。
私は今回、前日に作っておいたきんぴらごぼうの残りを刻んで混ぜ込みました。
きんぴらごぼうって、うちの子ども達は絶対手をつけないんですよね。
他にも大量の玉ねぎみじん切りとともに370gのひき肉と混ぜ合わせて10枚のパテを作りました。
結果、子ども達はきんぴらの存在にまったく気づく事もなく、ハンバーガー3個ずつたいらげました!食べ過ぎ!
バイキングスタイルで子ども達も大喜び
ハンバーガーは各自セルフで作れるよう、バイキングスタイルにしました。
用意した具材は…
■パテ(きんぴらごぼう入り)
■厚切りベーコン
■トマトスライス
■スライスチーズ
■レタス
■目玉焼き
です。
一部、主人のおつまみも写りこんでおりますが、それは挟んでおりません。
自分で好きなものを挟めるので、子ども達も大喜び。
全ての具材を一つずつ挟んでいく長男やパテとチーズのみしか挟まない肉食次男など、それぞれの個性が出るのも面白いです。
私は結局2つ食べたのですが、パテとチーズとトマトとレタスのオーソドックスなハンバーガーを1つ。
もう1つは、ベーコンと目玉焼きとレタスで食べました。
ほんとどちらも美味しくて、大満足。
まずバンズがきめ細かくて、しっとりもちもち。
市販のバーガー用のパンだとどうしてもスカスカ感があって、私はあまり好きではなかったんですよね。
10個のバンズだと、どうしても1人2個ずつ食べれば2個余る。必然的に、その2個は子ども達のお腹の中へおさまりました。
主人曰く「次は20個作らないとね」とのこと。作るの私なんですけどね。
だけど、やや小ぶりのハンバーガーだったとは言え、たっぷりの具材を挟んで食べたので、私としてはかなりの満腹感を感じました。
(ビールを飲みすぎているという説もありますが)
お店に食べに行くハンバーガーだとどうしても個数制限をかけてしまいますが、家で作れば子どもに満足行くまで食べさせてあげることができます。
ハンバーガー=ジャンクなものという認識も変わります。
この自宅でハンバーガーバイキングは月1でやる恒例行事にしたい!と思えるほど、充実したイベントになりました。
自宅で手作りハンバーガーのメリット5つ
1.とにかく美味しい
「なんでこんなに美味しいの?」って不思議なくらい、自宅で作るハンバーガーは美味しいです。
パンやパテの材料にこだわり、ちょっと丁寧に作るだけで驚くくらい美味しくなります。
2.原材料がはっきりしているので安心
市販のハンバーガーをあまり子どもに食べさせたくない理由の一つに、それに使われている原材料への不安があります。
良心的なところでは、野菜の産地などを細かく店頭に掲示していたりしますが、それでもパテなどは別途工場で大量生産されたものを店舗で焼くだけというところがほとんどです。
そうなると、どのような原材料がどのような調理法で加工されているのか消費者が知るには限界があります。
そんな心配も家庭で一から手作りすれば随分安心です。
3.経済的
ハンバーガーのお値段もピンキリですが、安いもので100円台からあり、平均で1個あたり300~400円程度はします。
私もそうなんですが、市販のハンバーガーだけだと食事としてはちょっと物足りない感じになりますよね。
私も長男のことが言えないくらい大食いなのですが、食べ盛りの子だとハンバーガーは2~3個は食べたいのではないかと思うのです。
ですが、そうなると、ハンバーガーだけで1,000円前後のお値段に。
子は1人ではないので、もろもろ含めると、ハンバーガーを家族で食べに行けば、ちょっとしたレストランくらいのお会計になってしまうのです。
決して安いものではないハンバーガー。
ところが、これが自宅で作ると電気代・調味料代はのぞいてなんと1個あたり141円で今回は作ることができました。(計算しました)
一般のハンバーガーより小ぶりとは言え、ベーコンも厚みのあるものを選んだりとプチ贅沢もできた結果のこのお値段なら悪くないと思います。
4.子どものお手伝いのきっかけになる
主にパン作りで子ども達にはたくさんお手伝いしてもらいましたが、このようなきっかけを作る意味でもハンバーガー作りは良いと思います。
自分たちが大好きなハンバーガーを作るお手伝いができるということで、子ども達もすすんでやってくれますし、その後のハンバーガーへの期待感も高まります。
「これ、僕が作った」と言いながらハンバーガーを食べる様子は誇らしげです。
子どもの主体性を育むのにお手伝いはすごく良いことだと思っています。
5.みんなで楽しめる
バイキング形式にしたのは、それぞれが自分の思いでハンバーガーを作る楽しさを見出して欲しいという思いからでした。
残り少なくなった具材を奪い合うのも楽しいですし、「これとこれの組み合わせはどうかな?」と挑戦するのも新たな発見があってワクワクします。
母親としても、自分で作って食べてもらう方が、作る手間が省けてラクという面もあります(笑)
ただの食事がちょっとしたイベントになる、自宅でのハンバーガー作り。
楽しく美味しい時間をご家族みなで過ごしてみてくださいね。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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