発達障害児(自閉症スペクトラム児)が興味を持ちやすい絵本の特徴は?次男との関わりから見えてきた我が家流読み聞かせのコツについて。

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「えほん、よむー!」

 

次男は現在4歳4か月。発達障害があり、自閉症スペクトラムと診断されています。

 

癇癪とこだわりが強く言葉の発達に遅れがみられます。

 

そんな次男がここ最近、絵本に興味を持つようになりました。

 

就寝前に読み聞かせをねだられるようになったり、遊びの時にもひとり静かに絵本をパラパラめくっている様子があります。

 

「絵本が子供の発育に効果的」というのは、幼稚園でも療育でも先生やスタッフどの方も言われることなのですが、次男は3歳くらいまでは絵本にまったく興味がありませんでした

 

読んでやろうとしても、ページをめくることばかりに執着して物語はほぼ読めなかったり。

 

ページが扉になっていたりと細工があるような絵本なら尚更。

 

ストーリーそっちのけで、仕掛けを触るのに集中してしまい、読み聞かせどころではない状態でした。

 

それがここへきて、次男が興味を示す絵本というのが何種類かでてくるようになり、それらに共通する特徴というのが見えてきました。

 

そこで今回は、発達障害(自閉症スペクトラム)児が興味を持ちやすい絵本の特徴と我が家流の絵本の読み聞かせ方のコツなどについてお話しようと思います。

 

自閉症スペクトラム児の特徴は大きな括りとしては同じであっても、一人ひとり個性があります。

 

全ての方には当てはまらないかもしれませんが、「絵本の読み聞かせをしてあげたいんだけど…」と思っている方の一つの参考になればと思い綴ります。

 

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次男が好きになる絵本の特徴

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1.絵のインパクトがある

これは絵の好き嫌いといっても良いかもしれません。

 

私自身もそうなのですが、どんなに人気で面白いと言われている漫画やアニメでも、その絵のタッチが好きでないと「読んでみようかな」という気にはならないものです。

 

次男もそのようで、好きになる絵本は「絵が大きくはっきり描かれているもの」を好む傾向にあるようです。

 

これはどちらも現在通っている幼稚園から毎月持ち帰ってくる絵本なのですが、変顔や鼻を垂らした様子などの面白さが次男にもストレートに伝わりやすいようで、お気に入りです。

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一般的に、発達障害児というのは人の顔の表情から相手の感情を読み取るのが苦手とされています。

 

そのような感覚の訓練の意味でも、登場人物の表情が豊かに描かれている絵本は良さそうに感じます。

 

2.数字・色が盛り込まれている

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数字が好きな発達障害児は、私の周囲を見ていても多いように感じます。

 

実際、我が家の次男も数字は大好きでよく覚えていますし、それに加え色も好きです。

 

そのため、絵カードのような絵本は一番最初に興味を持ちました。

 

それ以外にも、最近ではどうぶつもようでかくれんぼ のようなカラフルな絵本も大好きで、出てくる動物を順番に番号をつけたり、次男なりの楽しみ方を見つけているようです。

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絵本の読み聞かせができないようなお子さんには、本人が興味を持ちやすい物が盛り込まれている絵本を最初に選ぶと良さそうです。

 

3.自分の知っている物がある

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これも自分の好きな物というのに通じる部分ですが、本人に分かる物が絵本に出てくると興味を示しやすいです。

 

これは長男が年長の時に幼稚園から毎月持ち帰っていた本(図鑑に近い)ですが、次男はこの中でも「たまご」「カレー」が好きです。

 

どちらも本人の好きな物だからかもしれませんが、中身はカレーの材料が成長するまでだったり作り方だったりと意外と子供には固いと思われる内容にも関わらず、読み聞かせた時は思いの外真剣に聞いていました。

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やはり、興味のあるものと無いものではこれほど反応が違うものなのか…と感じました。

 

次男はこのように興味のある物の絵本を読むことがきっかけで、今では少しずつ他の絵本にも意識が向いているようなので、絵本へのとっかかりは「本人が好きな物」をテーマにしている内容のものからが良さそうです。

 

 




 

 

言葉で知るという事に興味を持ち始めたと感じた出来事

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そんなある日、次男が「よんで」と一つの絵本を持ってきました。

 

それは毎月幼稚園から持ち帰っていた絵本だったのですが、次男が読んで欲しいと指定してきたページは、シールを貼って遊ぶ絵だけのページ。

 

「これをどう読めと…」と大喜利のようなむちゃぶりに最初私は困惑しましたが、描かれている内容を話したり、誰がどんなことをしているのかなど説明してみました。

(もちろんウケ狙い無し 笑)

 

次男はこんな私の読み聞かせとは言えないような内容でも満足したようでしたが、私はこの出来事から、次男が少しずつ言葉で知るという事に興味を持ち始めていることを実感しました。

 

次男は療育での発達検査で、もともと視覚から情報を得るのが得意な方だと言われていましたが、それをあえて私から読んでもらいたいと訴えてきたのは、見えている事を言葉として知りたいという欲求がでてきているのではないかと思えました。

 

ここ最近、次男は特に発語が目だつようになってきており、このような日常の様子からも、今が次男の言葉の伸び時ではないかと私は思っているので、こういう変化を大事にしていきたいと思っています。

 

絵本はアレンジしながら読むのがコツ

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私は次男に読み聞かせをする場合、書かれている文章以外にもちょいちょいアレンジを加えながら読んでいます。

 

文章だけでは次男には伝わりにくいだろうと思える場面では状況の説明を入れますし、出てくる物の名前を聞いたりもします。

 

読み聞かせの最中には次男からも「くましゃん!」「いーち、にーい…」などいろいろ話しかけてくるので、そのような時は「そうだね」などと相槌をいれながら興味の範囲を広げられるように話題を持っていくようにしています。

 

昔は、私このように読んでいる最中にいろいろ話しかけられるのが苦手で、なんだか横槍を入れられたような気分になっていたんですよね。

 

「そんな途中途中で中断していたら話が入っていかないでしょ」とか思っていたんですけど、これって親のエゴなんですよね。

 

絵本の読み聞かせなんて、聞いている本人が思うがままに感じれば良いわけで、次男のように文章を理解しにくい子にとっては、自分が見て分かる絵から何かを感じれば良いだけなんです。

 

そこに、読み聞かせる親が言葉を繰り返し添えていくことで、少しずつ言葉の貯金ができていくように感じています。

 

 




 

 

本人の繰り返し読みたがる絵本を読もう

よく「発達障害の子にはどんな絵本を読み聞かせたら良いのかしら」と悩んでいるママさんのお話を聞くんですけど、私は本人がその時読みたがる本を繰り返し読んでいれば良いと思うんですよね。

 

「この月齢の子にはこの絵本がおすすめ!」みたいな情報ってありますけど、興味のある絵本というのは子供によって違います。障害の有無に関係なく。

 

すごく評判の良い絵本だとしても子供がいやいや読むのであれば意味がないですし、そもそも絵本の好みというのは成長に従いどんどん変わっていきます。

 

親としては、いろいろな絵本に触れて多くの事を吸収し感じ取ってもらいたいと思うかもしれませんが、大事なのは「絵本を読むことは楽しい」と思える気持ちを育てることだと思うのです。

 

絵本に興味がない子であれば、その子が興味を持っている物をテーマにした絵本であれば読み聞かせの反応も違うかもしれません。

 

私としては、幼稚園から持ち帰る絵本というのが長男も次男も反応が良いように思います。

 

幼稚園で1度みなで読んでいるからかな。先生の読み聞かせ方が上手なのでしょうか。

 

まずはお子さんの好きな物を見つけて、それをきっかけに絵本の世界を広げられるようにしていくと読み聞かせもスムーズにいくと思いますよ。

 

コメント

  1. 初めまして。
    3歳9ヵ月の発達障害・自閉症スペクトラムと診断された息子を持つ母です。

    気になった絵本のタイトルを教えてもらいたくてコメントしました。

    2つ目の画像の、くまさんが鼻水垂れている絵本は何というタイトルでしょうか❓教えていただけると助かります。よろしくお願いします(*^^*)

    • あいちゃんママ

      ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました。
      絵本のタイトルの件ですが、2016年に出版された「よいこのくに」という本の2月号になります。
      鼻水くまのお話は、その本の中にある「はるかぜラーメン」というお話です。
      次男が私立幼稚園に通っていた年少時代に毎月持ち帰っていた絵本のひとつで、現在中古であれば売られているようです。
      もしくは、図書館などにおいてある可能性もあります。
      確かな情報ではなくて申し訳ありません。

  2. こんばんは⭐お返事ありがとうございました。近いうちに古本屋さんなどを見に行ってみようと思います(*^^*)ありがとうございました。

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