転勤族の嫁となって早10年になろうとしている私。
これまで各地に住んできましたが、去年やっと新築分譲マンションを購入し、転勤人生にとりあえずピリオドを打ちました。(もしかしたら、また引越しはあるかもしれないけど…)
これまでは社宅住まいだったので、引越しの度に新旧の住まいのご近所へ手土産を持ってご挨拶に伺っていたのですが、新築分譲マンションへの引越しは今回が始めてでした。
「引越しの挨拶はすべきなのだろうか」
「するとしたら、どこまでにご挨拶すべきなのか」
いろいろ悩みましたが、我が家は結局、自宅の上下左右へご挨拶に伺いました。
そして、我が家にご挨拶に来ていただいたのは、自宅の上下右の3軒でした。
新築分譲マンションへの入居の場合は、引越しの挨拶にかんして賛否いろいろあるようですが、今回の経験を元に、その必要性についてお話してみたいと思います。
一斉入居の場合は挨拶の必要がない事も
新築分譲マンションの入居開始日というのはたいてい決まっています。
私たちの時もそうでしたが、入居開始日以降の日程で各家庭が希望の引越し日を事前に予約します。
そうなると、どこの家庭もだいたい同じくらいの日に入居してくることになり、「お互い様」という感覚であえて引越しのご挨拶をしないという考えの人もいるようです。
また、「一斉入居」をとっているマンションの場合は、マンション自体が引越しのご挨拶を禁止している場合もあるよう。
そうやってあらかじめ決められてしまっている分には悩む必要もないのですが、人にはそれぞれ価値観があります。
「引越しの挨拶に来ないなんて常識のない家だな」と思う人もいれば、「マンションだしわざわざ挨拶なんて来なくてもいいのに」と思う人がいるのは当然のこと。
またこれは土地柄による部分も大きいみたいで、前者のようなタイプは地方に、また後者のようなタイプは都市部に多い傾向があるようです。
先日の田舎暮らしの件でお話したように、都会だと個人主義的な考えが強い人が多いのかもしれませんね。
それでも引越しの挨拶は必要だと思う理由
このように、新築分譲マンションへの引越しに際して挨拶は必要かどうかは意見が分かれるところですが、私個人としては「挨拶はしておくべき」という認識があります。
その理由は2点。
一つは、家族に子どもがいる場合、騒音などで何かとご近所にはご迷惑をお掛けする場合があるかもしれない点です。
子どもが小さいと(特に男の子だったりすると)、常に何かしら音をたてているものです。
ソファから飛び降りる、おもちゃをガンガン叩きつけて遊ぶ、奇声をあげる…などなど。
特に我が家が激しいのかもしれませんが、それはそれは毎日「うるさーい!」と怒鳴らない日はないくらいです。
集合住宅だと「音」というのは非常に気になってくる部分なので、私も日々気をつけると同時に、入居のご挨拶の時に子どもを連れて「うるさいかもしれませんが…」とあらかじめお話しました。
それと残りの一つは、防犯面です。
子どもがいるので、マンション全てのお宅にというのは難しくとも、隣近所のご家庭には子ども達の顔を知っておいてもらおうという意図がありました。
ですが、一人暮らしの女性がご近所への挨拶をあえて控えるのと同じ理由で、子どもの存在をご近所にあえて知らせる事は各ご家庭でいろいろご意見があると思います。
ただ、子ども自身にも近くにどのような人が住んでいるのかを知ってもらいたいというのもありましたし、私自身も知っておきたいというのがありました。
我が子に万が一の事があった場合、ご近所に我が子の顔を知っている人がいた方が心強い部分もあります。
これらの点からも、新築分譲マンションといえども入居の際のご挨拶は必要ではないかと思うのです。
挨拶をしておくに越したことはない
ご近所へご挨拶したからと言って、その後必ずしも近所付き合いをしなければならないということはありません。
今でもご近所の人とは、会えば挨拶する程度です。
新築分譲マンションは一般的に長期に渡って生活をしていく場所です。
最初にご近所への挨拶を済ませておけば、どのような人たちが住んでいるか分かるのでその後の生活も比較的安心して送ることができます。
「ご近所付き合いとかめんどくさいな」と思っている人ほど、最初の挨拶だけはきちんとしておいた方が後々面倒なことにならないと思いますよ。
挨拶の手土産は消耗品がベスト
引越しのご挨拶時に持参する手土産としては、菓子折りや洗剤などが多いですよね。
私も貰った方が負担にならないような消耗品を贈るよう心がけています。
「食べ物はアレルギーとかあったら困るし」
「洗剤とかも好みがあるから…」
と、贈る品についてもいろいろ悩むかもしれませんが、正直言ってこればかりは悩んでも仕方がないところ。
だって、どこの家庭にどんな事情があるかなんて分かるはずないのですから。
なので、引越しのご挨拶時の手土産は、「常識的なもの」であれば食べ物でも日用品でも問題ないと思っています。
ただ、包装だけは「ご挨拶」と書いた水引きの外熨斗をつけてきちんとすべきです。
かつて頂いた手土産の中に、「マツキヨの紙袋に入ったハンドソープ」というものもありまして、正直度肝抜かれました(笑)お使いじゃないんだから…。
初めてお目にかかった時で印象がほぼ決まる、引越しのご挨拶。
お互い気持ち良い生活のスタートが切れるように、すべきことはしっかりやっておきたいですね。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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