「あちらのご主人、お医者さんなんだって」
ママ友のランチ会や井戸端会議となると、たいてい話題になるのがよその家庭の話ですよね。
「大きな戸建てに住んでいる」「しょっちゅう家族で旅行に行っているらしい」など大きなお世話な話に花が咲くものです。
私はこういう噂話などが好きではないという理由もあって、ママ友ランチ会など拒否しているところもあるのですが、このような話題が好きなママさんって周囲に結構いたりしませんか?
そのような人たちの心理の根底には「羨ましい」という気持ちがあります。
妬まれる方としてはただ普通に、そのご家庭の生活環境に沿った暮らしをしているだけなのに、一部のママさんからは嫉妬の気持ちで見られてしまうというなんとも理不尽な構造が出来上がってしまいます。
では、なぜこのようなママ友との生活格差に嫉妬する人というのが出てくるのか。
今日はそんな嫉妬ママさんの特徴をまとめ、「嫉妬されたと感じた時」「嫉妬しそうになった時」のママ友さんとの付き合い方について考えてみたいと思います。
自分の生活に満足していない嫉妬ママ
家庭の経済状態が困窮しているママさんは他人に嫉妬する事が多いです。
「旦那の稼ぎが少ない」→高給取りのご主人を持つママ友が妬ましい
「仕事と家事と育児に翻弄され時間がない」→専業主婦のママ友が羨ましい
など、自分の生活に不満が多すぎて、目に付く他人の全ての生活に嫉妬してしまうママさんのことです。
たしかに、各家庭ごとにいろいろな事情があって、ママさんに多くの負担がかかっているケースも実際あるでしょう。
ですが、家庭によって生活レベルが違うのは当然のことで、良識のある人ならそれを嫉妬という感情では通常表さないものです。
逆に言えば、高収入のご家庭のママさんでも、それを前面に押し出してくる人と、それを感じさせる事なく付き合ってくれる人のどちらもいるわけで、これはそのママさんの人間性による部分が大きいと思います。
たとえ生活状態がさほど悪くないママさんであっても、常に自分の現状に満足できていない場合はちょっとしたことで嫉妬する場合もあるので、注意が必要です。
自分の考えが確立していない嫉妬ママ
このママさんは、隣の芝生ばかりに目がいってしまうタイプです。
これは「自分(家族)がどうあることが幸せなのか」という考えが自分自身の中で確立していないために起こります。
自分の生活レベルが客観視できていなかったり、または何らかの理由で強い憧れなどがあるため、自分よりも優雅な生活をしているママさんに嫉妬します。
自分の身の丈というものを把握できず、目の前の事ばかりにとらわれているので、おおよそ手が届かないアッパークラスと同程度の生活をしようと無理をして破綻するタイプです。
「ランチ代に毎回3000円って高いけど、子供のためにも仲良くしておきたいし」
などと、それが子供のためにもなると勘違いしている場合もあります。
自分が嫉妬されていると感じた時の対処法
自分の生活に不満があるママさんの場合は、あなたがどのような生活をしていても嫉妬してきます。
たとえば…
「買い物の間にちょっとスタバで休憩」→お茶できる余裕があっていいわねと嫉妬
「家族で旅行に出かける」→生活に余裕がありそうで羨ましいと嫉妬
「祖父母にブランド子供服をいただいた」→素敵で高そうな子供服に嫉妬
というように、こちらに非はなくとも、知らない間に勝手に嫉妬されてしまう場合があるので、正直防ぎようがありません。
そして、以前の記事でも書いたように、気付いたら理由もわからず無視されるようになった…などのママ友トラブルに発展する可能性も無きにしも非ずです。
こういうママさんとは「なるべくお近づきにならない」というのを徹底するのが大切です。
こちらとしては普通に生活しているだけなのに、何かと妬まれたのでは無駄にストレスが溜まるだけ。
できるだけ距離をおいて、それでもどうしても関わらなければならない場合は、プライベートな情報は出さないよう気をつけるようにしましょう。
他人に嫉妬しそうになった時の対処法
とは言え、人間誰しも「いいなー」「羨ましいなー」などの気持ちは自然と出てくるものでもあります。
私自身、日々の生活で何かと祖父母に助けられているママ友さんなどを見ていると「私にもあんな祖父母がいたらな…」と思った時も正直あります。
ですが、そんな嫉妬は不毛だということも分かってはいるんですよね。
大事なのは、それを露骨に表にあらわすかどうかだと思います。
みな誰もよその家庭の詳しい部分までは知ることはできません。
傍から見ていたら裕福で幸せそうな家族に見えたとしても、実はご主人が不倫をしていたとか、莫大な借金があったとかの裏事情があるかもしれません。
ですが、多くの人はその表面の良い部分だけを見て嫉妬をしてしまうんですよね。
想像力のある人だったら、今自分に見えていることがその人の全てではないんだと分かっていますから、一部の良い面だけを知ってそれに嫉妬することもないのです。
「人の数だけ歴史がある」と言いますが、ママさんの数だけ幸せも苦労もあると思うんです。
SNS疲れの記事でも書きましたが、人は他人には良い面しか見せたがりません。
その見えている部分だけに嫉妬して、自分の時間をすり減らしているくらいなら、自分と家族がどうやったら幸せになるかを考え行動することの方がよっぽど前向きです。
お金が無いんだったら、どうにか稼げる方法を夫婦で考える。
忙しくて時間が無いと嘆くのだったら、今ある時間でできることを見つけるようにする。
問題は周りの誰かではなくて、自分自身がどう幸せになるかだと気づくことができれば、他人に嫉妬することもなくなります。
無理して相手に合わせる事もなくなります。
ママ友との生活格差は絶対なくなりません。それぞれが固有の価値観で生活しているのですから、これは当然の事なのです。
誰かを嫉妬しそうになったら、まずはひと呼吸入れて自分の本当の気持ちに耳を傾けてみませんか?
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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