「また、育児話をしましょうねー」
実はこれ、今日メンテナンスで訪れていたカーディーラーの担当者(男性)から帰りがけに言われた一言です。
なぜかお互いの育児話で盛り上がってしまい、修理が終わっているにもかかわらず30分程度育児トークを繰り広げてしまいました。
「ママ友か!」とツッコミそうになりましたが、その担当者と我が家の次男がちょうど同い年で、あちらもきかん坊の息子さんの子育てに悩んでいたようで。
「さすが営業マンは話合わせるのがうまいなー」と話しながら感心していましたが、帰りがけの一言で本気で悩んでいたことを悟りました。
「人は見かけだけではどんな話題に興味持っているのか分からないものだな」という事を学べた良い機会だったのですが、ちょうど私自身この「話題」ということについて最近考えていまして。
というのも、近々、大学生時代からの友人が久々に我が家に遊びに来ることになっているのですが、彼女は独身。
「そういえば、最近私が付き合いのある人って、既婚女性ばかりだった」と改めて気づき、果たして彼女と何を話して良いのやら…とふと思ってしまったからです。
学生時代からずっと仲が良かった友達だけど、大人になってお互いの環境が変わってしまった結果、話が合わずに疎遠になったというケースは私の周りでもわりと耳にします。
その大学生時代の友人とは本当に仲が良かったので私たちはそんなことはないはず…と思いながらも、実際仕事や住んでいる場所の関係で今では年に数回会う程度。
今回は久々の再開でちょっとドキドキしているという完全自己都合な理由から、既婚女性が独身女性との会話で気をつけるべきことについて考えてみたいと思います。
家族・子どもの話ばかりをし過ぎない
以前、ママ友さんとは基本、子どもや学校関係の話をする方が当たり障りがなくて良いという内容の話を書きました。
でも、これって子どもがいない独身女性からしてみたら、恐ろしいくらい興味がない事なんですよね。
子どもって、自分が実際育ててみて分かることって本当にたくさんあります。
言うこと聞かないし、こちらの思い通りには動いてくれない。発達障害児という存在もいざ自分の子がそうだと分かるまでは知らなかったですし。
一人ひとり人格があるので、子どもにも自我があって当然なんですけど、子どもを持つまではそれさえなかなか理解できない部分がありました。
なので、私も独身の頃は、外食していて騒いでいる子がいると「親の躾がなってないな」と安直に決めつけてしまっている部分がありました。
それが今ではそういう親子をみても「次男のようになにかしらの特性を持った子かもしれない」「ちょっと機嫌が悪いのかな。お母さんも大変だ」などと、少しですが柔軟に考えられるようになったと思います。
自分自身の中でも、独身時代と結婚・出産後の現在とでこれだけ考え方の違いがあるのですから、独身女性にあえて家族や子どもの話ばかりをする必要はないと感じています。
結婚・出産後に古くからの独身友人と疎遠になったという人は、この点で失敗しているのではないでしょうか。
ついつい、いつものママ友トークの延長になってしまい、旦那の愚痴や子育てのお悩み相談にいつの間にかなってしまっていないかは気にかけておくべきです。
また、相手の独身女性が婚活真っ最中だったりすると、そのような話は「自慢話」とも捉えられ、無駄に嫉妬される原因にもなったりします。
会話において、相手への「心配り」というのは常に持っておきたいものです。
自分の現状を上目線で語らない
既婚女性は、たとえその発言に悪意がなくても…
「独身は気楽でいいよねー」
「子どもがいないから、分からないんだって!」
なんて思っても口にしてはダメです。
自分が逆の立場でこれ言われたら「なんなの?その上目線!既婚がそんなに偉いのか!」と言いたくもなります。
「いやいやこれは普通言わないでしょ」と思うかもしれませんが、これが意外と結構言ってしまいがちなNGフレーズなんですよね。
女性は「共感してもらいたい生き物」と言われているように、相手から自分の期待する答えが返ってこなかった場合、理解してくれない相手を責めがちになります。
「なんで分かってくれないの?」→「あ、そうか。結婚してないしね。子どもいないしね」→無意識の相手への上目線、という流れができてしまうことに。
「独身だといろいろ結婚後の生活なんて分からない事が多いだろうから…」という親切心で「こうした方がいい」などのアドバイスをすることも、独身女性にしてみれば余計なお節介と思われることもあります。
これらも上目線と捉えられ反感を買いやすいことなので、相手からあえて聞かれない限りは自分からはこのような話題をふらないことが大切です。
相手の立場を理解した会話をしてみよう
人は、自分と同じ境遇にある人に親近感を持つのは普通のことです。
独身女性であれば会社や趣味のサークルの人たちと、また既婚女性であれば主婦仲間や子どもつながりのママ友さんと親密になっていくのは自然の流れだと思います。
それでもかつての友人と今現在多少なりともつながっていられるというのは、これまで積み重ねてきた深い友情があるからだと思うんです。
置かれている状況が違う互いの立場に嫉妬し、これまで築いてきた関係がその一時的かもしれない事(独身女性もその後既婚になる可能性は十分ありますしね)で崩れてしまうようならそれだけの関係だったということ。
私は、年に数回しか会えなくても、わざわざ連絡をくれて会いに来てくれる友人の気持ちが素直に嬉しいし、今後もそういう関係を続けていきたい。
だからこそ、彼女の立場を理解して思いやりを持った会話をしたいな、と思っています。
でもそれは、それ程堅苦しく考えるほどのことではないのかも…とも思います。
単純に大好きな友達の近況を会って直接聞きたいし、独身女性だからこその日々の楽しみ方も主婦の私には新鮮な内容のはず。
相手の話を楽しんで聞くことができれば、独身女性と既婚女性の会話で気をつけることなんて本当はないのかもしれません。
今度会えるのが本当に楽しみ!
カーディーラーの担当者のように意外と育児に興味があるかもしれないし、当日はいろんな話に花を咲かせて、独身のキラキラオーラをめいっぱい吸収しようと思っています。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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