エビリファイの効果や副作用について。発達障害で聴覚過敏の次男が服用を始めました。

次男には発達障害があり、自閉症スペクトラム(ADHD疑い)と診断されています。

現在は、特定の音に対する聴覚過敏があり、その対策としてイヤーマフを使っていることは前回記事にまとめました。

イヤーマフで自閉症スペクトラムの次男の聴覚過敏はどう変わったか。効果や選び方をまとめてみました。

イヤーマフ以外の対策としてもうひとつ、現在は医師からの勧めで「エビリファイ」という薬を服用しています。

今日はエビリファイの服用を決めるまでに調べたり医師との話で学んだことをまとめてみようと思いますが、「子どもに薬?!」「なにそれ、怖い!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

私も最初は、次男に薬を使うことに対しては消極的でした。

ただ、担当医との話し合いを何度も重ね、薬を服用することで得られる効果や副作用について自分なりにもいろいろ調べ、納得した上で現在は服用を続けています。

そして、結論から言うと、次男はエビリファイの服用で目に見えた効果がありました

ただ、だからといって次男のように発達障害からの聴覚過敏に悩んでいる方に「この薬は良いですよ」と勧めたくてこの記事を書いているのではありません

私は、次男がエビリファイを服用する前に、同じような境遇の方の体験談をずっと探していましたが、なかなか見つけることができませんでした。

なるべく多くの使用者の薬に対する感想を知ることで、効果や副作用の可能性を広く認識しておきたかったからです。

そういった意味で、私のこの体験談が今後エビリファイの服用を考えている方のひとつの参考になれば…という思いで、記事を今書いています。

どのような薬にしろ、ネットだけの情報を鵜呑みにするのではなく、お子さんの症状や特性などを信頼できる医師としっかり話し合った上で、使うかどうかは検討してみてください。

医師によっても薬に対しての考え方は千差万別だと思います。

あくまで次男の個人的な体験・感想のまとめですので、すべての方に当てはまるとは限らないことをご理解していただいた上で、ご興味のある方だけ読んでいただければと思います。

※記事が長くなりましたので、次男の服用効果については後日別記事としてまとめます。

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エビリファイを服用しだした理由

次男は、年長にあがる頃から聴覚過敏の疑いが出始めました。

それについてはイヤーマフの記事でも書きましたが、とにかく他人の咳・くしゃみの音でパニックになってしまうので、まともにお出かけなどできない状況が続いていました。

遊んでいても、食事中でも、何をしていても咳・くしゃみの音がすると「うわ~!!」と叫んで暴れてしまうので、外出先でいつ次男がそのような状態になるか目処もつかず、親としてはヒヤヒヤしながら外出していました。

家の中なら大丈夫かと言えばそうでもなく、テレビのワイドショーなどでコメンテーターがした咳払いにも敏感に反応してパニックになってしまうので、常に我が家は緊張状態。

何より、次男本人がその音に対して一番辛そうなのがかわいそうで仕方がありませんでした。

療育園でも同じようにお友達や先生の咳・くしゃみに反応して気分が崩れてしまうので、担任からは医師への相談をすすめられました。

イヤーマフなどの防音具を使っても音量は下げることができるけど、次男のようにその音自体に対する嫌悪感まで取り去ることはできません。

実際、次男は遠くで誰かがしたくしゃみの小さな音にも反応するくらい過敏でしたので、音の大きさというよりかは、その音自体が苦手なのだという認識はありました。

そういう次男の様子を医師に話したところ「ADHDに多い聴覚過敏のタイプですね」と言われました。

次男は、「多動」「衝動性」「不注意」というADHDの要素が強いものの、就学前の現時点ではADHDと診断できないので、現在は「ADHD疑い」の状態です。

ADHDと診断されれば効果的な薬を処方できるが、現時点ではそれができない。

次男の特定の音に対する聴覚過敏は精神的な不安感からきているものと思われるので、そのような症状に効果的な「エビリファイ」を服用してみませんか?という話になりました。

エビリファイはどんな薬?効能効果について

エビリファイは、抗精神病薬です。

統合失調症や双極性障害などに主に用いられている薬です。

大塚製薬が1988年に発見・開発した薬で歴史はあるものなのですが、「小児期の自閉症スペクトラムに伴う易刺激性」に日本で追加承認を得たのは2016年と最近のことです。

アメリカではもっと前から自閉症スペクトラムに対して認可されていた薬です。

易刺激性(いしげきせい)

些細なことですぐに不機嫌になる性質を意味する語

出典:weblio辞書より

つまり、発達障害児によくある「ちょっとしたきっかけで癇癪が起こる」というような状態を緩和してくれる薬がエビリファイです。

効能効果についてはこのような記載がありました。

■不安や緊張、興奮をしずめて、精神状態を安定させます

■脳の神経を調整し、不安や緊張、興奮をしずめたり、幻覚・妄想などを改善し精神の状態を安定させます

担当医曰く…

担当医
人それぞれ感覚の容量というものが違います

とのこと。

これは感覚統合の勉強会などでも何度か聞いた話ですが、次男の場合、全般的に感覚の閾値(いきち)が高いと言われているものの、聴覚過敏のように閾値の低さもあったりで混合タイプのようです。

※「閾値」の高低とは、さまざまな感覚に対する耐性のようなものです。高いほど鈍感で低いほど敏感に反応するようになります。

閾値が低いと、人が感じないような刺激に対しても過敏に反応してしまったり、また閾値が高ければ、強い刺激であってもどんどん受容してしまうような特徴があります

過敏さで言えば聴覚過敏がそうですが、強い刺激を好むという部分では、高いところから飛び降りるのを好んだりトランポリンを20~30分激しく飛び続けていられるといった部分にあらわれています。遊園地の絶叫マシンも大好き。

これがエビリファイを服用することで、今まで過敏に反応していたことにそれほど反応しなくなったり、1日1回癇癪を起こしていたのが3日に1回になったりと、過敏さを減らしてくれるような効果が期待できると医師からは話がありました。

それゆえ、特定の音に対する聴覚過敏についても十分効果が見込めるのではないかというのが、服用をすすめられた理由でした。

エビリファイの副作用は?

エビリファイのその効果が本当に感じられれば、本人も家族もかなり日常生活がラクになります。

「使ってみたい!」とは思ったものの、心配なのが副作用。

医師曰く、エビリファイは抗精神病薬としては副作用が少ない部類だそうで、その分効き目も穏やかとのこと。

劇的な症状の改善は見込めないが、気づいたら「そういえば、最近穏やかだな」という感じの効果になると思いますよと言われました。

ただ、それでもある程度の副作用はあるようで…

■眠気
■注意力の低下
■食欲増進

などの症状が出る人が多いとのことでした。

眠気にかんしては、飲むタイミングを夕食後にしてしまえば、寝つきの悪いお子さんの場合、逆に入眠がスムーズになるというメリットもあるそう。

また、食欲増進にかんしては「食べ過ぎて太ってしまうのが心配」と思う保護者もいらっしゃるでしょうが、我が家の次男の場合かなりの少食でむしろ食欲が増してくれたら一石二鳥ということで、ここの部分もクリア。

主な副作用については特に心配になるものはなかったのですが、服用にあたっての他の不安材料についてもいくつか質問してきました。

依存性はありませんか?
担当医
依存性については確認されていません。小児の場合はかなりの低用量で効果が見られることが多いので、依存するほど使いません

飲み忘れた場合は?
担当医
その日のうちでいつ飲んでも大丈夫です。飲み始めてから2週間くらいで効果が出てくる薬なので、1日飲み忘れたくらいでは問題ありませんが、2週間ほど飲まなければ効果は徐々に薄れていきます

意欲がない・元気がないなどぼーっとした状態にはなりませんか?
担当医
次男くんのような子どもの場合は低用量でしか服用しないのでそこまでの状態が出るのは稀です。逆に「これ、効いてるの?」くらいの感じだと思います

一度飲み始めると、一生飲まなければならないのですか?
担当医
多動や衝動性・過敏性などは成長と共に変化してくるのが一般的です。日常生活が落ち着いてきて、保護者の方が「もう必要ない」と判断すれば、いつでも薬をやめることができます。

次男の服用量と服用回数

何度も病院を訪れて医師と話し合った結果、次男はエビリファイを服用することに決めました。

最初は就学後からの服用にしようかとも思っていたのですが…

■就学時期は環境が大きく変わるので、正しく薬の効果を感じられない可能性がある
■就学前に落ち着いた精神状態で生活することで、誤学習を防げる

などの理由から就学前からの服用を決めました。

不意の音でパニックになると、その後はなかなか適切な行動に導くための指示が入りにくいという悩みが次男に対してありました。そこもエビリファイを服用することで、パニックからの誤った学びをしてしまうことを回避できるのではないかという期待もありました。

エビリファイのような薬の場合、個人に合った量というのがあり、細かく増減して様子をみながら適正量を探っていくものです。

そういうことで、次男はまずは最低量の1mgを1日1回から始めることにしました。

エビリファイには錠剤・粉・シロップがあり、好きなタイプを選ぶことができます。

シロップは何か味がついているがあまり美味しくないという医師情報により、錠剤がまだ上手く飲めない次男は粉で服用しています。

1mgの粉というとものすごく少量なので、処方してもらっている薬局では粉糖と混ぜて飲みやすい量で薬を作ってもらっています。

飲んでいるタイミングは、次男は朝食時です。

エビリファイの場合、特に食後とか食前とかのしばりがないので、基本好きなタイミングを決めて服用はできます。

ただ、医師の話では、効果が現れて欲しい時間の数時間前に飲むのがベストとのことでした。

または、先述したように眠気対策として夜に飲ませているご家庭も多いそうです。

エビリファイは飲んですぐ効果がでるようなものではなく、ゆっくり時間をかけて約2週間後くらいからその効果が感じられるような薬です。

「次男も飲み始めてすぐは変化はないだろう…」

こんな風に思っていましたが、次男の場合、副作用らしき効果は服用後2日目から、精神的な落ち着きは服用後1週間くらいで感じられるようになってきました。

聴覚過敏以外にも目に見えた変化があったのですごく驚いていますし、医師もまさか1mgでそんな変化があるとは思っていなかったようで驚いていました。

ということで、次男の変化の様子については長くなりそうなので次回まとめていきたいと思います。

福岡市在住の主婦です。
毒親育ちが発達障害児を育てています。
2016年から ブログ始めました。
人間関係や子育てに関する日々の気づきを、独断と偏見まみれの記事で更新中。
ビュッフェと直売所に頻出します。