【福岡市版】療育手帳の更新はいつどこでどうやるの?自閉症スペクトラムの次男が実際にやった手順と内容。

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我が家の次男は現在5歳。自閉症スペクトラムと診断されています。

 

激しい癇癪と強いこだわりを特性として持っている次男。

 

そんな次男は、かつて生活していた熊本市での発達相談で勧められたこともあり、現在療育手帳を取得しています。

 

程度は「軽度(B2)」という判定です。

 

その療育手帳の更新日が近づいてきたということで、先日次男と更新手続きに行ってきました。

 

療育手帳の更新に関しては初めてのことでしたので、近づいてくるその更新期限に焦った私は療育園のママさん達に「更新、どうやってました?」などと聞きまくったり、療育園の相談員さんにも問い合わせたりしていました。

 

結果、そんなにめんどくさい手続きなどはなく、更新自体はものの数時間で終わってしまったのですが、初めて療育手帳を更新する方にとっては私のようにいろいろ不安もあることかと思います。

 

「療育手帳の更新ってどこでやってるの?」
「更新の時はどんなことするの?」
「更新手続きに必要なものって何かあるの?」

 

何かと気になることも多いはず。

 

そこで、今回は私が次男と療育手帳の更新に行ってきた全記録をまとめておこうと思います。

 

今後更新予定の方の参考になれば幸いです。

※療育手帳に関わる事項に関しては、自治体によりその内容が多少異なる場合があります。今回私が書いている内容は福岡市の療育手帳更新に関するものですので、お住まいの地域が異なる場合はあまり参考にならないかもしれませんがご了承ください。

 

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療育手帳の更新日はどうやったらわかるの?

療育手帳の更新日にかんしては、療育手帳の「障害の程度」の欄に書かれています。

 

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今回更新をしたので、次の更新年月が書かれていますね。

 

療育手帳の更新のタイミングですが、就学前(小学校入学前)までは2年毎の更新になっています。

 

就学後は3年毎です。

 

月齢が低い間ほど急激な成長を見せるお子さんも多いという理由から、短い間隔で発達の程度を確認していると今回の次男の発達検査の担当者はお話していました。

 

また、療育手帳の更新にかんしては更新月の1ヶ月前くらいに役所からその旨の通知が来ます

 

 

その内容に従って、療育手帳の更新に必要な検査や面談の予約をすることになります。

 

療育手帳の更新場所はどこ?

療育手帳の更新は「福岡市こども総合相談センター(えがお館)」というところで行われています。

施設の詳細についてはこちら>>>えがお館HP

 

予約受付時間は平日の9時~17時です。

 

更新月の希望の日にこの時間帯で検査と面談の予約を事前にとっておく必要があります。

 

ただし、このえがお館での療育手帳の更新は18歳未満の人を対象としているため、18歳以上で療育手帳を更新する場合は「障がい者更生相談所」というところで行われているようなので注意が必要です。

 

えがお館はヤフオクドームのすぐ近くにあります。

地下駐車場もあり、入場する時に守衛さんから来所の目的を聞かれますが、「療育手帳の更新です」と言うとすぐに通してもらえました。

 

駐車券は受付時に提示すると、駐車料は無料になります

 

療育手帳の更新時に持参するもの

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療育手帳の更新時に持参するものは…

 

■療育手帳再判定のお知らせ(通知)
■療育手帳

 

この2種類のみでOKでした。

 

印鑑も必要かと思い念のため持って行きましたが、使うことはありませんでした。

 

更新のお知らせの通知ですが、これも受付でチラっと見せたくらいで回収されることもなかったので、もし忘れてしまっても大丈夫そうな印象でした。

 

療育手帳だけは再判定の結果を書き込んでもらわなければならないので、忘れずに持って行きましょう。

 

療育手帳更新日の当日の流れ

来所・受付・検査

えがお館に到着したら、まずは5階にある相談受付で受付をします。

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受付時に駐車場のカードを提示すると、無料券と交換してもらえます。

 

受付カードを渡されますので、個人情報や来所の理由を書いて待っていると、今回次男の検査を担当する方がやってきました。

 

検査は6階の面接室で行われます。

 

検査は当初、担当者さんと次男の2人だけでやるつもりだったようですが、次男が私の同席も希望したため、今回は私も次男の検査に立ち会うことになりました。

 

検査の内容

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検査はこじんまりした一室で行われました。

 

今回の発達検査は田中ビネー式というタイプでした。

 

発達検査の内容に関しても備忘録的に記しておきたいのですが、その前に少々補足をさせてください。

 

発達検査というものの捉え方は保護者によってさまざまかもしれませんが、私の場合、それを「一応の目安」としてのみ捉えている部分があります。

 

具体的には…

 

■前回の検査内容・結果と比較することで次男の発達具合を知るためのもの
■次男の得意・不得意分野を知るためのもの

 

主にこのような目線で発達検査というものを見ています。

 

ただ、発達検査も担当者の話し方や雰囲気などによってもその結果が異なってくるものですし、次男自身のその日の機嫌・体調などでも大きく変わってくるものです。

 

つまり、検査の結果というのはある程度のその子の現時点での成長の目安にはなり得るのだけれど、必ずしもその結果が子どもの全てを表しているものではないということなのです。

 

そういう意味で、私はいつも次男の発達検査に立ち会う際、「この質問の仕方だったら次男には分からないだろうな~」とか「もう少し話すスピードがゆっくりだったら次男も理解できるだろうな~」などと思いながら見ていますが、だからと言ってその検査結果に異議申し立てをしたりもしないです。

 

それも含めて検査だと思っているので。

 

ただ、検査担当者の方も言われていましたが、検査結果を最重要事項として考えている保護者にとっては、私がここでこれから書く検査内容というのはとても気になる部分だと思うのですよね。

 

早い話が、この検査内容さえ事前に知っておいて、それを子どもと練習しておけば、発達検査上は高い発達指数が出てしまいます。

 

ただ、それをすることにどれだけの意味があるか…ということです。

 

私の場合ですが、正直発達検査の数値うんぬんよりも、今実際に困っている次男の癇癪やこだわりが改善される方がよっぽど重要なことです。

 

本人が日常の中で困り感なく生活できるようになることが、私の一番の願いです。

 

そうなれるように、今の次男にとって必要な支援を適切に受けられるよう療育手帳を取得しているのであって、私の場合決して発達検査の数値を上げる事が目的ではないのです。

 

これから今回の発達検査の内容を簡単に書きます。

 

これをどう活かすかは保護者の自由なのですが、私がこのような記録を残す意味は、先述したように次男の成長の備忘録的意味合いが強いです。

 

決して「発達検査の予習として使って欲しい」などという目的からではないですので、その辺はご理解願います。

 

 

前置きが長くなりましたが、発達検査の内容は大きく分けて「言語」と「認知」の2種類に分類されていたように私は感じました。

 

言語的な検査だと…

 

■「喉が渇いた時はどうする?」と聞き回答を求める
■「帽子ってどんなもの?」と質問する
■「夏は暑いよね?では冬は?」など対義語の理解度をはかるような質問をする

 

このようなものが多かったです。

 

または絵を見せながら物の名前を聞くのと同時に、「この中で飛ぶのはどれ?」などと用途・目的を尋ねるような質問も目立ちました。

 

次男の場合、物の名前はほぼ理解しているものの、上記3点のような説明を要求されるような質問については全く回答できませんでした。

 

認知的な検査だと…

 

■「積み木を○個ください」と言われそれを渡す
■絵の上に置いた物の場所を覚え、その後同じように物を置けるか試す
■見本通りに積み木でトンネルを作る

 

など、視覚で物事をどの程度捉えられるかを試している様子でした。

 

次男の場合この項目はかなり得意分野でして、ほぼ担当者の要求通りにできていました。

 

びっくりしたのが、「積み木を○個ください」というテストの応用編があり、担当者がすでに手の上に積み木を1個乗せた状態で「手の上の積み木を3個にしてください」という問題があったのですが、次男迷いもせず、担当者の手の上に2個積み木を置きました。

 

それまで「○個ください」という問題ばかりやっていたので、今回も担当者の「3個」という言葉だけに反応しててっきり3個渡すとばかり思っていた私は、次男がちゃんと言葉を理解して行動できていたのに本当に驚きました。

 

このようなテストが30~40分ほどありました。

 

親の面談

検査が終わると、担当者と親の面談時間になりました。

 

20~30分程度だったかと思います。

 

主な話の内容は…

 

■今日の子どもの様子について(普段どおりだったか、実力は発揮できていたか…など)
■現在の食事(箸を使うか)、排泄(トイレはできるか)、衣服の着脱などの確認
■友達と関わって遊べるかどうか
■困っている事

 

などを聞かれました。

 

次男の特性などを一通り話して、その後担当者は療育手帳の更新結果をだすために、15分ほど離席しました。

 

判定結果が出るまではそれほど時間がかからなかった覚えがあります。

 

療育手帳の更新結果とその伝えられ方

今回の療育手帳の更新結果は、前回と変わらず「軽度(B2)」という判定でした。

 

全体的な発達は3歳半とのことでした。

 

この検査結果については…

 

■口頭のみ(書面は出さない)
■IQにかんしては答えられない

 

ということでした。

 

理由は、保護者によってはIQの結果などでトラブルになることもあるのだそうで、そのような事を回避する目的があるようです。

 

療育手帳の程度とIQの関係については、福岡市のHPで公開されていますので、どうしても知りたいという方はこちらも参考になります。

区分 表示 程度
A1 最重度 (概ねIQ20以下)
A2 重度 (概ねIQ21~35)
A3 重度・合併 (概ねIQ36~50で身体障害者手帳1~3級を所持)
B1 中度 (概ねIQ36~50)
B2 軽度 (概ねIQ51~75)

参考 療育手帳についてー福岡市HP より

 

ただ、詳しい検査内容については教えてもらえないものの、個別の発達具合にかんしてはだいたいの目安は教えてもらうことができました。

 

次男の場合、言語面にかんしては2~3歳程度ですが、その他の部分にかんしては4~5歳の月齢相当なものもあるのだそう。

 

これについても具体的に突っ込んだ部分までは教えてもらえませんでしたが、「言葉に関する部分は、お友達との関わりが出てきているのであれば、今後十分伸びていく可能性がありますよ」という嬉しいアドバイスももらえました。

 

4歳の時に受けた発達検査では言語面は2歳程度と言われていたものが、今回の検査では2~3歳と幅のある判定結果になっていたので、私も次男なりに成長していることを実感しました。

arrow47_004次男の発達障害(自閉症スペクトラム)が判明するまで【4】:3~4歳までの成長記録まとめ

 

そして、担当者曰く「検査結果ではあくまでこういう判定ですが、次男君の場合は日常生活では検査結果以上に会話もできそうですね」とのことでした。

 

やはり、発達検査はあくまで検査。

 

大切なのは今目の前にいる我が子が日々どう成長しているのかに目を向けることだと思います。

 

療育手帳の更新手続きを終えて

療育手帳の更新手続きは、受付から判定結果をもらうまで全てをトータルして2時間程度で終了しました。

 

何か特別に難しいこともなかったと思います。

 

療育手帳の更新では検査当日の子どもの様子や更新結果が親としては気がかりなポイントかもしれませんね。

 

ですが、子どもの成長を第三者と確認できる良い機会と捉えることで、療育手帳の更新もそれほど負担には感じなくなるのかもしれません。

 

結果がどうあれ、今我が子に必要な支援を教えてもらえる絶好のタイミングになる手帳の更新。

 

私も大概いろいろと担当者さんを質問攻めにしましたが、みなさんもこの更新日を有益に利用してみてくださいね。

 

 

 

 

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