電車内でベビーカーをたたむかどうかは状況次第でOK。迷惑と捉える前に互いを思いやる心を持とう。

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「あっこ!あっこ!」

某大物歌手の通称ではなく、これは次男が抱っこをせがむ時に発する言葉です。

現在4歳になる次男には発達障害があります。

言葉もまだはっきり喋ることができず、低緊張のため疲れやすいという特徴もあり、お出かけしてもすぐ「あっこ~!」と訴えてきます。

体重15kgの次男を抱っこしての外出は相当疲れるのですが、こういう時はたまに「ベビーカーに乗せたいなー」と思うことも。

(もちろん実際には乗せていませんし、我が家は2歳代でベビーカーは卒業しています)

ですが、よくよく昔を思い出していると、ベビーカーを使っていた時にもそれなりに大変なことはありました。

特に電車に乗る場合。

ベビーカーを広げて乗って良いものなのかどうか悩ましい時もありますし、たたむにしても赤ちゃんと荷物がある状態で一人でそれをするのも難しい場合もあります。

ですが、2013年から国土交通省が公共交通機関でのベビーカー利用を推奨する目的で「ベビーカーマーク」というものを発表しました。

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基本、ベビーカーは電車内でたたむ必要はないというルール設定になりましたが、エスカレーターなど一部ベビーカーを広げたままでは危険を伴う場所にかんしては禁止のマークがあります。

これでベビーカーママさんは堂々と電車に乗れることができるようになったと思えたものの、ベビーカー乗車についての賛否論争は収束しているようには思えない現状があります。

というのも、私自身がベビーカーで乗車する気持ちも、それを迷惑と思う気持ちも両方理解できるから。

自分がベビーカーを使いながら二人の子育てをしてきた経験や、また東京在住時のラッシュ時の電車利用を経験した過去を振り返って今言えるのは、「ベビーカーは状況に応じて使い分けるべき」ということです。

賛成派・反対派どちらの言うことももっともな部分があるのは事実。

今日はそんなベビーカーで電車に乗ることに対する両者の意見を比較しながら、どちらにとっても幸せになれる解決策を見出してみたいと思います。

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電車にベビーカー賛成派の意見まとめ

電車内でベビーカーをたたむ必要がないと思っている賛成派の意見に共通しているのは、「ベビーカーは赤ちゃんの安全を守るためにある」という考えがベースにあるようです。

賛成派に多い意見をまとめてみると…

■子供を抱っこしてベビーカーや荷物を持って電車に乗ることは母子共に危険

■首のすわらない子はベビーカーに乗せている方が安全

■子供がいてベビーカーをたたむ作業が困難

などがあります。

お母さんの労力に訴える意見も多々ありましたが、多くは「揺れる電車内での赤ちゃんの安全を確保する目的」でベビーカーの使用は正当とする意見でした。

これはたしかにそのとおりなのですが、だからと言ってこれが通勤ラッシュ時のような満員状態でも通用するのかというのはベビーカーママさんも考えなくてはならない部分です。

人が体を寄せ合ってすし詰め状態で乗り込んでいる電車内でベビーカーを広げていることは、逆に赤ちゃんに危害が及ぶおそれもあります。

停車時の揺れなどで近くの人が赤ちゃんの上に倒れ込んでくるかもしれない。

または、ベビーカーの停止ロックをかけていたとしても、急な揺れで周りの人にベビーカーが当たり怪我をさせるかもしれません。

自分にとっても周囲にとっても満員電車にベビーカーを広げて乗ることはデメリットでしかない場合もあるということを知っておく必要はあります。




 電車にベビーカー反対派の意見まとめ

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電車内でベビーカーをたたむべきと考える反対派の意見に共通しているのは、「ベビーカーママさんの周囲への対応の悪さ」に着眼点があるように思えます。

反対派の代表的な意見をまとめると…

■ラッシュ時の満員電車内でベビーカーを広げられていること自体が迷惑(邪魔)

■ベビーカーで自分がラクするために周りに迷惑をかけていることを自覚すべき

■電車内ではベビーカーをたたみ、抱っこひもなどを使うべき

などがあります。

こういう反対派の意見は、意外と50代以上の女性に多いというから驚きです。

「自分たちも子育てしてきて、その大変さ分かっているのでは?」と思いたくもなりますが、この世代はおんぶ・抱っこが主流の時代。もしかしたら、最近の便利になった育児事情に対する妬みもあるのかもしれません。

ただ、この反対派の意見はあながち間違いとも言い切れず、先述したように混み合った電車内でベビーカーをたたまずに乗ることはさまざまな危険性をはらんでいます。

ベビーカーマークが登場したことによって、当然のようにベビーカーで電車に乗ってくるママさん自身の態度にイラっとする人も多いのではないでしょうか。

ベビーカーを使う人は周りへの配慮が必要

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満員電車などでベビーカーを広げて乗られるのが迷惑なのは確かです。

ただでさえ混んでいる中、他人の子を気遣って体勢を整えたり、ベビーカーに足を引かれたりすることに対して「なぜ自分がこんな目に合わないといけないの?」と不本意に思ってしまうもの。

ただ、これは抱っこしてベビーカーをたたんで乗車した場合でも状況はあまり変わらないかもしれません。

周囲は抱っこされている赤ちゃんを押しつぶさないかと気を使いますし、たたんでいるとは言えそのベビーカーの存在に「じゃまだなー」「ぶつかってるじゃん」など不満はたまるもの。

赤ちゃん連れで電車に乗るママさんは、周りにこのような思いを持った人たちもいるということを理解した上で、周囲へ配慮した形で乗車する努力はすべきだと思います。

電車は空いてさえいれば、ベビーカーはたたむ必要はないと私は思います。

赤ちゃんもその方が安全ですし、お母さんの負担も少ないですからね。

ですが、急に混みだす場合も想定して、電車を利用する時のベビーカーは場所をとらないものを選んで使うようにすべきです。

芸能人が使っているような外国製のどでかい三輪バギーなんてもってのほか。

ワンタッチでバッグサイズにたためる軽量ベビーカーなどもあります。

そして、電車に乗る時は、私もそうでしたが必ず抱っこひもは持参するようにすべきです。

ただでさえ荷物が多いので、臨時用として使う抱っこひもはかさばらない軽量タイプが良いです。

「軽量」「コンパクト」「着脱しやすい」というポイントを押さえた抱っこひもがベスト。

また、ワーキングママさんだと、朝の通勤時にどうしても子供と一緒に電車に乗らなくてはいけないことってあります。保育園まで送って行く時などですね。

そのような時も、少し早めに家を出て、駅のホームまではベビーカーで行き、電車が到着するまでにベビーカーから抱っこひもに子供を移動させ電車に乗り込む。電車から降りたらまたベビーカーに子供を乗せる…という方法が最大限周りに配慮した形じゃないかと私は思います。

やる方のママさんは大変ですけどね。

でも、どうしても混雑した時間帯に乗る必要があるなら、それくらいの配慮をしていた方が、周囲からの自分への印象も「大変だけど頑張っているな」「気を使ってるんだな」と温かいものに自然となってくると思います。

そこまでしても「ベビーカーを持って電車に乗るな!」などと厳しい視線を向けてくる人もいるでしょうが、全ての人がそのような人ばかりではありません。必ず好意的に見てくれている人もいます。

私も電車から降りてエレベーターの無い駅で階段を登るのに困っていた時に、一人のサラリーマンがさっと「手伝いますよ」とベビーカーを持って運んでくれてとても助かったことがあります。

ですが、これが「小さい子がいるから優先してよね」という態度で電車に乗っていたのでは、せっかくの周りの「助けてあげたい」という気持ちも失わせてしまう結果になると思うんです。

これは「自分が助けて欲しいから周囲に気を使え」と言っているのではなくて、子供がいても気遣いのできる謙虚な気持ちを持つことが大切だという意味です。

誰しもいろんな事情があり電車に乗っています。

大変なのは自分ばかりとは思わずに、出来る範囲内で周りに迷惑をかけない方法を考えれば良いと思います。




ベビーカーを使っている人への周囲の思いやりも必要

以上のように考えると、混雑している電車内にベビーカーを広げて乗ってくる人には二つの可能性が考えられます。

1つは、迷惑をかける前提で、もしくはそれが迷惑な行為だとは分かっていない状態でベビーカーを広げて乗り込んでくるタイプ

もう1つは、ベビーカーをたためない何らかの事情があるタイプです。

前者にかんしては悪意や無神経さがあるため、周囲から非難されても仕方がないように思えます。

ですが、後者の場合はどうでしょうか。もしかしたらお子さんに何らかの疾患があり、ベビーカーから降ろすことが困難な事情があるかもしれない。または、ママさんに赤ちゃんを抱っこできない理由(健康面や妊娠中など)があるかもしれません。

そのような特別な理由をママさん自身が電車に乗るたびに乗客に説明できるわけもなく、その度に周囲から冷たい視線を向けられるのもかわいそうな気がします。

なので、私は電車にベビーカーを広げて乗ってきているママさんを見ても、基本「なにか事情があるのかな」と思うようにしています。

どういうママさんかは様子を良く見ているとわかるもので、他人の迷惑を考えていない無神経なだけのママさんだったら、ベビーカーを堂々と邪魔になる位置に置いていたりと謙虚さが見えないことが多いです。

逆に、隅の方で申し訳なさそうにしているママさんだったら、何かしら事情があるように察することができます。

そういう場合はなるべく声をかけて椅子に座ってもらうようにしたりすると、赤ちゃんをベビーカーから降ろして抱っこしたりする場合も多いです。

「あ、抱っこひも持ってないから怖くて抱っこできなかったんだ」

などとベビーカーを広げていた理由もわかる時があります。

電車に乗る人も、ベビーカーママさんにやたら厳しい意見を言うだけでなく、少しいたわりの気持ちを持ってあげることも大切かなと私は感じています。

また、東京都限定ですが「ヘルプマーク」なるものも配布しているとのこと。

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これは主に内臓疾患や義足など外見からは判断が難しいような障害を抱えた方が、周囲からの配慮や援助を得やすくなるよう作られたマークです。

マタニティーマークなどでもさまざま議論があるように、このヘルプマークに関しても賛否分かれそうな気がしますが、私はすごく良い物だと思います。福岡市でも作って欲しい。

東京都福祉保健局によると、このマークは発達障害者などでも使用可能だそうで、次男のような一見健常者と何ら変わらない子を育てている私としてはあるとありがたいマークだと感じました。

「マークをつけているから助けて欲しい!優遇して欲しい!」というのではなく、マタニティーマークなどでもそうですが、こういうマークを利用したいと思う側の気持ちとしては「理解して欲しい」が正直な気持ちなんですよね。

マタニティーマークも電車で優先的に座らせろという意味でつけている人はまずいないと思うんです。(常識的な人であれば)

なにか不測の事態が身体に起きた時に、自分が妊婦ですという証明ができるようつけているだけなんですよね。

我が家の次男も自閉症スペクトラムという診断を受けてはいますが、見た目は定型発達児となんら変わりはありません。

ですが、こだわりが強いため、こちらが良くわからない理由で急に暴れたり癇癪を起こしたりする場面は多々あります。見通しの立てにくい外出先でそのようになることがとても多いです。

ですが、これも事情を知らない周囲の人から見れば「躾のなってない子だな」「親はなんで黙らせないんだ」とうつると思います。

発達障害児を育てている方なら分かることでしょうが、1度始まった癇癪を抑えるというのはとても困難です。甘やかしでもなんでもなく、無理なんです。

だから「みなさん我慢してください」とは思いませんが、ヘルプマークのような道具を利用して「そういう特徴を持った子なのね」と周りが理解してくれるだけでも、親としては救われる部分があります。

ちょっと話はそれましたが、電車内でのベビーカー問題でもそう。

お互いが気遣い合えればそれほど難しい問題ではないと思うんです。

必要なのは相手を思いやる想像力。もう少し人に優しくなれる社会になれたら良いのに…。そのためには、まず自分が周りに優しくならないといけないと思う日々です。

福岡市在住の主婦です。 毒親育ちが発達障害児を育てています。 2016年から ブログ始めました。 人間関係や子育てに関する日々の気づきを、独断と偏見まみれの記事で更新中。 ビュッフェと直売所に頻出します。
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コメント

  1. YU MI より:

    ああ、言いたかったこと、これだ~!
    ありがとうございました、すっきりしました!

    なんとなく私もこのトピックをブログに書きまして、たどり着きました。
    筆者さんの優しさが詰まったご意見を読み、これでもう頭に『?』マークを付けながらパソコンに向かうこともなくなりそうです。

    こんなにわかりやすく、やさしさに溢れて書かれたのを見ると、ちょっと恥ずかしいのですが。↓お時間あればぜひ寄ってください。

    http://blog.livedoor.jp/fouracres_sarah/archives/cat_146792.html

    • おひとり より:

      YUMI様
      ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました!
      共感していただける方がいて、私もとても嬉しいです。

      電車でのベビーカー問題は賛成派・反対派どちらも正論な部分があるだけに、とても難しい問題ですよね。
      YUMI様のブログ拝見しました。
      私の考えは日本という社会を前提として書いていましたが、確かに中国やロンドンなど諸外国になると、またベビーカーに対する考え方も違ってきそうですね。
      とても勉強になりました。
      「安全」が日常に普通に存在しているとなかなか気づけないものですが、日本は恵まれていますよね。
      こちらこそ、新たな視点を与えていただき、ありがとうございました。