幼稚園は私立?公立?転勤でどちらも経験した私が両者を詳しく語ります。

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幼稚園選び、結構悩みますよね。

 

「同じマンションで行かせてる人が多い園にしょうようかな」と人間関係で決めてしまう人もいるでしょうし、「お勉強系が充実してないと話にならない」と将来のお受験を見据えて考えている人もいるかもしれません。

 

幼稚園選びに何が正解というのは無いのでしょうが、お子さんの性格や保護者の教育方針に合う幼稚園を選ぶのが一番ではないかと思います。

 

我が家は長男の時は、それはそれは幼稚園選びを悩みまして、結構な数の幼稚園に見学に行きました。で、転勤のため、結局1年で転園に(笑)

 

長男の最初の幼稚園は私立で、転園先は公立でした。次男は発達障害があり、なるべく早くから集団生活に慣れさせたかったという私の思いがあったので、長男とは違う私立幼稚園の未就園児クラスに1年通いました。その後再び転勤があり、長男は小学校へ、次男はまた別の私立幼稚園へ通っています。

 

結局、合計4つの幼稚園にお世話になり、公立幼稚園と私立幼稚園それぞれの特色に直に触れることができました。

 

これからお子さんの幼稚園選びをする方の参考になればと思ったので、公立幼稚園と私立幼稚園のメリット・デメリットについて、両方経験済みの私が生の声をお届けしたいと思います。

 

 

公立幼稚園のメリット

1.費用が安い

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公立幼稚園の魅力の1つに「費用が安い」というのがあります。

 

費用とは、入園料や保育料、その他雑費代など、子供が通園する上でかかる費用が私立幼稚園に比べ格安です。

 

福岡市にかんしてのみの情報ですが、福岡市の公立幼稚園の入園料は5,500円。また保育料は月額7,700円となっており、これにPTA会費などが毎月別途徴収されます。

 

長男が通っていた幼稚園は福岡市内ではなかったのですが、年間行事にかかる費用や教材費などは年度初めに一括で支払っていました。確か1万円ちょっとくらいの金額だったと思います。

 

これらをトータルすると、毎月の幼稚園費というのはだいたい1万弱の計算になります。

 

このように幼稚園費が安いので、浮いたお金で習い事を充実させているママさんも結構いましたよ。

 

費用にかんしては、自治体や年度によっても異なる可能性がありますので、都度確認することをオススメします。

 

※2024年度現在では、福岡市では幼児教育・保育無償化政策がとられており、費用など変わってきていますので下記にてご確認ください。

 

 

2.のびのび教育

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公立幼稚園は子供の自主性を育てるような、のびのび教育を実施しているところが多いです。

 

長男の通った公立幼稚園もそうでしたが、野菜を子ども達で育てて、収穫した物を自分達で調理して食べたり、おゆうぎ会の劇の内容を子ども達に考えさせ、衣装も子ども達に作らせるというような取り組みをしていました。

 

こういう点は個人的には「公立に通わせて良かったな」と思えるところで、幼稚園で学んだ経験からか、長男は今でもダンボールや広告紙などを見つけると、家でも何やら良く分からない物を創作しています(笑)

 

何かお願い事をこちらからしても「それはこうした方がいいんじゃない?」と自分で考えた代替案を出してきたりもできるようになり、こういう積極性は公立幼稚園で身に付いたと感じています。

 

3.少人数制・転入しやすい

公立幼稚園は時代の流れからか、定員割れしているところも多く、1学年が10人ちょっとの1クラスだけというところも結構あります。

 

長男の時もそうでしたが、そのため転入もしやすく、公立幼稚園には転勤族のご家庭がちょくちょく途中入園してきていました。

 

少人数なので先生の目も届きやすく、また「うちの子、人見知りだからマンモス園は心配で」というママさんにも公立幼稚園はオススメだと思います。

 

公立幼稚園のデメリット

1.親が幼稚園に行く機会が多い

公立幼稚園はとにかく親の出ごとが多いです。

 

長男の通っていた公立幼稚園は定員割れを起こしていたのもあって、「役員ひとり一役制」をとっていたため、親は必ず何かの役員をしなければなりませんでした。

 

私はその役員の中の班長になってしまったので大変苦労したのですが、お仕事をされているママさんにとって公立幼稚園はこの点が厳しいかと思います。

 

公立幼稚園は「教員と保護者が一体となって児童を育てていく」という理念のもと幼児教育を行っているところが多いので、保護者の役割分担が多めなのかもしれません。

 

2.保育時間が短い(午前中保育日アリ・預かり保育なし)

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幼稚園の降園時間はたいてい14時~14時半となっており、ここは公立・私立でさほど差はありません。

 

ただ、公立幼稚園には「午前中保育日」というものが存在し、長男の幼稚園の時は水曜日がそうでした。

 

朝9時までに登園して、11時30分には降園するという、親にとってみれば「余計大変じゃん!」と愚痴の一つも言いたくなるようなこのカリキュラム。

 

これもまた、お仕事を持っているママさんには厳しいシステムだと思います。

 

なので、長男が通った公立幼稚園では、保護者の要望をもとに、午前保育を取りやめました。

 

また、公立幼稚園にはもともと無かった「預かり保育」も取り入れ、ますます減少する園児獲得に必死な感じでした。(といっても、14時降園後、15時までの1時間のみとかでしたけど…)

 

福岡市の公立幼稚園は、まだ「午前保育」も「預かり保育無し」も実施しているようなので、働くママさんはその点はしっかりチェックしておいた方がよいです。

 

3.お弁当持参

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公立幼稚園はお弁当持参の園が多いです。

 

これは「子供の食べる物は自分がしっかり管理したい」と思っている方やお料理好きのママさんにとってはデメリットではないかもしれませんが、実際毎朝弁当を作るというのはなかなか大変なものです。

 

弁当の中身も悩むし、子供達の身支度をさせながらの弁当作りは結構過酷でした。

 

公立幼稚園は「幼少連携」を謳っているところも多く、福岡市でもそうなので、昼食にかんしてもぜひ幼少連携を積極的に行って給食実施をしてもらいたいと個人的には思っています。

 

実は次男は来年度から、福岡市内に数園ある市立の療育通園施設に通うことが決定しています。

 

ここは心身に障害のある子どもが通う幼稚園のようなもので、週5日一般的な幼稚園と同じようなカリキュラム+STなどの言語訓練など個別で実施してくれます。

 

この療育園では週5日、毎日給食がでるんだそうですよ?

 

弁当作りがそんなに得意でない私は、この点にかんしてはやっほほーい♪と小躍りしてしまうくらい嬉しいのですが、ではなぜ他の公立幼稚園では給食ができないのでしょうかね。謎です。

 

4.バス通園がない

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公立幼稚園ではバス登園を実施しているところはほとんどありません。(公立保育園のバスは見かけたことがありますが)

 

なので、親は必ず送り迎えをしなければならず、家が遠い場合は自転車や車を使わなければならないので親は結構大変です。

 

公立幼稚園としては「送り迎えも大事な親子の時間」という主張ですが、これはたしかに頷ける部分もあります。

 

長男の公立幼稚園時代は、毎日長男と手をつないで、道端の花や虫の話などをしながら季節の移ろいを共に感じ通園していました。

 

そういう意味では、この「バス通園がない」制度というのは、一概にデメリットとも言えないかもしれません。

 

ただ、下のお子さんがいるような場合はこの送り迎えが負担になる場合もあり、やはり通園バスのメリットは親にとっては大きいと思います。

 

 

私立幼稚園のメリット

私立幼稚園のメリットは、一言でいうと「公立幼稚園のデメリットがほぼ補われている」という点があげられます。

 

預かり保育も17~18時くらいまであり、給食もあるし(実際、週3日給食で週2日弁当としている園が多いです)、通園バスも走っています。

 

園児も500人を超えるようなマンモス園もあり、役員制度自体を廃止して先生方だけで行事など頑張っている幼稚園もあります。

 

この他の特色についても別途お話していきます。

 

1.教育内容が充実

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私立幼稚園はそれぞれが独特の教育方針のもと保育をしていますが、多くの園で通常保育に加え「英語・体操・音楽・絵画」などを別途行っています。

 

お子さんの早期教育に興味のある方は私立幼稚園がオススメですが、中には公立幼稚園のように「のびのび教育」を基本としている園もあるので、私立幼稚園はたくさん見学してみた方が良いです。

 

モンテッソーリ教育やヨコミネ式教育を取り入れている幼稚園も増えてきましたが、そういう園はたいてい人気でして、入園願書受付日には保護者が深夜から幼稚園前に並んだり…という話も聞きます。

 

ただ、この早期教育にかんしては、私個人の意見としては正直「幼稚園時代に必ずしもしなくちゃいけないこと?」という疑問はあります。

 

長男は年少の時に私立幼稚園に通いました。

 

私立の中でもそれほど早期教育に力を入れていないところでしたが、それでも週1回の英語と音楽の授業がありました。

 

長男も次男ほどではないですが、幼い頃は言葉が遅かったので私としては「英語より日本語教えてくれ!」という思いでしたけど、当然そんな長男は英語の授業などついていけず。

 

幼稚園選びは子どもの特性をよく見て決めないといけないと実感した時でした。

 

2.親が幼稚園に行く機会が少ない園が多い

私立幼稚園は一般的に親の出ごとが少ないです。

 

長男の通った私立幼稚園も、また現在次男が通っている私立幼稚園もどちらの園も役員制度を廃止している園なので、幼稚園に行くのは運動会やおゆうぎ会などのイベント時くらいでした。

 

これは親としてはかなり楽チンです。

 

ただ、同じ私立幼稚園でも固有の方針がありますので、中には出ごとの多い園もあるという話は聞きます。こういうのは幼稚園の口コミサイトでも結構分かる内容なので、事前にチェックしておくべきです。

 

現在、福岡市でも保育園の待機児童は多く、それらに入園できないお子さんが私立幼稚園に流れてきているという現状があります。

 

そのため、福岡市は区によっては幼稚園にも入園できないという激戦区があるので、11月の入園願書受付前は親は希望の園がある場合は必死こきます。

 

(私も長男の時、かなりの数の幼稚園を見学し話を聞きましたけど、見学の時から園長に「願書受付日は園に泊まり込む保護者もいますよ」と言われ引きました)

 

そのためか、私立幼稚園は共働き家庭にもありがたい、長時間の延長保育を実施しているところが多く、親にとっては幼稚園に通わせる上での負担が少ないところが大きなメリットです。

 

私立幼稚園のデメリット

1.費用がかかる

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私立幼稚園は公立幼稚園に比べ保育料や入園料などの費用が高額です。

 

福岡市内の私立幼稚園にかんしてのみの情報ですが、入園料が60,000円~65,000円程度、月々の保育料が26,000円~30,000円程度かかります。

 

また、入園前には制服や用品代などが合計で数万円かかり(次男の時は70,000円ほどかかりました)、この出費は家計にかなりの大打撃を及ぼします。

 

私立幼稚園に入園させたい方は、貯金しっかりためときましょうね(笑)

 

そして、月々の保育料は純粋な保育料のみで、これとは別に保護者会費(数百円)や通園バス代(2,000円程度)、給食費(数千円)がかかってきます。

 

やはり、費用の面だけ見ると、公立幼稚園がいかに格安かがわかりますよね。

 

が!

 

私立幼稚園には福岡市から「私立幼稚園就園奨励費補助金」というのが年1回でます。

 

これは子どもが私立幼稚園に通っている家庭に、その収入状況や兄弟数によって補助金が頂ける制度です。

 

福岡市私立幼稚園補助金

この表を見ると、第二子以降が手厚いのがわかりますよね。

 

第一子だと所得水準によってはあまり補助金が期待できなくても、第二子以降ならEの世帯でも年間154,000円は補助金が出るので、それを月々の保育料へ割り振って補填すれば、公立幼稚園に近い保育料になります。

 

ただ、これはあくまで保育料の補助金ということなので、毎月のバス代や給食費には反映しないので注意が必要です。

 

そして、入園費や保育料は毎年変わる可能性があるので、入園前に必ず幼稚園に確認してみてくださいね。

 

 

2.先生の質にバラツキがある

私立と公立どちらも経験して私が感じたことは…

 

私立幼稚園の先生は若い!公立幼稚園の先生はベテラン!(←表現に注意しました)」

 

ということです。

 

先生の質にかんしては、若いとベテランでどちらも一長一短あります。

 

若い先生は、テンションが高く、体力勝負の幼児保育でも全然バテてない印象。

 

一方、ベテラン先生は子ども同士のかかわり合い方など、ちょっとしたところへの目配りが素晴らしいです。

 

公立幼稚園の先生は公務員なので、異動は数年おきにあるものの、先生自体が職を辞めるということが滅多にありません。

 

そのため、新規採用枠も少なく、必然的にベテラン先生が増えていくという図式が出来上がっています。

 

かたや私立幼稚園の先生は学校出たての若い先生が多い上に、結婚や出産で辞めていく人も多く、またすぐ新人先生が雇われるという仕組みができている感じがあります。

 

若い先生は元気で子どもには人気ですが、幼児教育を大学でしっかり学んでいる公立の先生の方が子どもへの関わり方は上手かな…という印象を私は持ちました。

 

また、同じ私立の先生でも、「しっかりしている先生」「イマイチな先生」が混在しているのも私立幼稚園の特徴。

 

これは必ずしも公立幼稚園はそうでないか…と言われればその可能性は否定できませんが、少なくとも公立幼稚園では教員研修が多々あり(そのためしょっちゅう保育時間が短くなるのですが…)、教員の質はある程度保たれていると思います。

 

私立幼稚園ももちろん先生教育はされているのでしょうが、今次男が通っている幼稚園でもきちんと親に挨拶をできない先生もいたりと、若干モヤモヤする部分があるのも事実。

 

直接わが子と関わる先生のことですから、これは見学などでしっかり把握しておきたい部分です。

 

 

子どもに合った幼稚園を選ぼう

公立幼稚園と私立幼稚園の違いについて、いつもにも増して長々と書いてしまいましたが、どちらもそれぞれ特徴があり、なかなか用意には決め難いと思います。

 

「あまり幼稚園の出ごとには行きたくないけど、公立の教育スタイルは魅力」

 

「私立の早期教育はぜひ子どもにやらせたいけど、費用が高すぎて…」

 

など「これは良いけど、ここがね~」というジレンマに陥りがちになるんですよね。

 

私もそうでしたが、そういう時は「子どもに合いそうな幼稚園を選ぶ」のが一番です。

 

ちょっと内向的な子どもなら少人数制の落ち着いた幼稚園を選んだり、好奇心旺盛な子どもなら行事関係が派手な幼稚園にしてもいいかもしれません。

 

次男は発達障害があったので、私は多くの人と関われるマンモス園をあえて選んで入園させました。

 

「他人と目を合わせない」「個人プレーを好む」ような次男だったので、多くの他人と交わって協調性を身につけてもらいたいと思ったからです。

 

次男の場合の幼稚園選びはちょっと特殊かもしれませんけどね。

 

このように、我が子の特徴を理解した上で親が「どういう幼稚園に入園させたら子どもがベストな状態で過ごせるか」という視点で選ぶと、きっと子どももすんなり幼稚園生活に馴染めるはずです。

 

悩ましい幼稚園選び。

 

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

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