「幼稚園の遠足、憂鬱だなー」
春になると、なんとなくこんな気分になるママさん、いませんか?
私は長男が初めて幼稚園に通いだした年少の春、まさにこの状態でした。
当時住んでいた社宅のママさん達とのトラブルを避けたかったので、長男は社宅の方が通わせていないような超マイナー私立幼稚園に入園。
(他にも私と同じような考えのママさんは、かなり遠い幼稚園に通わせている人もいましたよ)
知人も全くいなかったため、初めての春の遠足は本当にドキドキしました。
お弁当、ぼっちになるんじゃないかしら…
自由時間て、何すりゃいいの…
(おひとり好きの癖にママなりたての頃は超小心者でした 笑)
こんな心配ばかりしていたのですが、その後転勤につぐ転勤で、結局長男と次男合わせて合計4つの幼稚園を経験してきた私。
おかげで、幼稚園の遠足のあり方も実に多種多様ということを知りました。
そして、今思うことは「何をそんなに心配していたのだろう」ということ。
幼稚園の遠足は、考え方一つで親も子もいくらでも楽しめます。
今日は、そんな私が経験した4つの幼稚園遠足の実例をあげながら…
■幼稚園の遠足ってこんな感じ
■ママ友いてもいなくても大丈夫
という内容をお届けしようと思います。
実例1:長男(年少)の私立幼稚園の遠足
長男が年少の時の私立幼稚園は、春と冬の年2回それぞれ遠足がありました。
1クラス10人程度の小規模幼稚園だったのですが、遠足当日は現地に各自集合。ダンスやゲームなどの後は、各自お昼と自由時間を好きにとって良いスタイルでした。
その時はクラスにたまたまリーダーシップをとれるママさんがいて…
みなさん一緒に食べましょうよ
と声をかけてくれたので、クラスでまとまってお弁当を食べることができました。
その後は、子どもに合わせてみなさん好きに過ごすという感じで、たまたま場所が一緒になれば話すし…という感じ。特に孤独感を感じたりはありませんでした。
「こういう時は、私も自分から声をかけなくちゃ」と学習した時でもあります。
実例2:長男(年中~年長)の公立幼稚園の遠足
転勤後、長男が通ったのは近所の公立幼稚園でした。こちらも1クラス15人程度の小規模幼稚園。
こちらの幼稚園も春と冬の2回、親もついていく遠足がありました。
現地集合で、最初はやはりダンスやゲームなどを全体で楽しんだ後にお弁当の時間と自由時間になります。
この幼稚園では学年ごとにお弁当を食べるという暗黙のルールがあったので、お昼になると自然とクラスごとに集まっていました。
私もそれとなく輪の中に入り、自然と周りにいるママさん達と話をしながらお弁当時間を過ごしていました。
その後、この幼稚園では食後に子供たちがお菓子交換をするという、これまた暗黙のシナリオがありまして、これが私としては意外に楽しかった!
みなさん、手作りもあったりでお菓子も各種さまざまで、また長男もたくさんのお菓子がもらえるとあって大喜び。遠足前は親子で配り菓子選びを楽しんでいました。
自由時間は、こちらも子どものペースに親が合わせてその都度移動。この時も、ぼっち感を味わうことなく、遠足を過ごすことができました。
実例3:次男(未就園児)の私立幼稚園の遠足
次男が未就園児クラスで1年通ったのは、1クラス30人程度のクラスが1学年に2クラスある、比較的規模の大きな私立幼稚園でした。
親が参加する遠足は、春のお見知り遠足のみ。それも土曜開催でした。
なので、おじいちゃんおばあちゃんなど一家総出のご家庭も多くみられ、我が家も同じく主人と長男も一緒に、ほぼ普通の休日ピクニック状態で遠足に行きました。
現地集合はこれまでの幼稚園と変わらずだったのですが、お集まりだけしたら後は完全自由行動。
お昼も好きな時にとっていいし、事前に幼稚園側に伝えておけば、帰りの集合時間前に帰ることも可能でした。
「これ、遠足としてどーなの?」と思う部分は若干ありましたけど、もしこれが主人などが参加できない平日開催だったら、正直ぼっちだったかもなーと思いました。他のママさんとは、喋ったかどうか覚えてないくらいです。
ただ、人数が多いと、遠足での過ごし方も人それぞれでして、ママ同士おしゃべりに没頭している人たちや、子どもと全力で遊んでいるママさんなど、本当にいろいろでした。
我が家は、主人と交代で子ども達の様子を見守りながら、この時の遠足は過ごしていました。
実例4:次男(年少)時の私立幼稚園の遠足
転勤により、次男は年少の現在、これまた違う私立幼稚園に通っています。
今の幼稚園はさらにマンモス園でして、1クラス35人程度のクラスが1学年に6クラスあります。
この幼稚園は保護者への配慮がしっかりマニュアル化されているようで、遠足の時もお弁当を食べる場所はクラス毎に決められていて、それがプリントとして配られました。
当日は現地集合で、ゲームなどをした後に、担任の先生がお弁当を食べる場所まで保護者を誘導。
基本、みなそこで集まって食べるので、特に中の良いママさんなどいなくても、孤独感を感じるようなことはありませんでした。
とにかく人数が多いので、ママ友とつるんでいる人・いない人それぞれが自由に過ごしているような雰囲気でした。
自由遊びは今回も子どものペースで。他のママさんともちょっと話すくらいで、特に仲良くなったということはありませんでした。
気になったのは、人数が多いので子どもだけ遊ばせて、自分たちのおしゃべりに夢中というママ友軍団が目立っていたこと。予想通り迷子続出で、先生がてんやわんやしておりました。
遠足の過ごし方について考えさせられるきっかけになりました。
年に2回、春の歓迎遠足と秋の芋掘り遠足があります。
クラスごとにお弁当を食べるスペースが決められており、唯一これまでの幼稚園と違うところは、みんなで行うダンスやゲームなどがないところ。
遊具などで個々が好きに遊ぶ自由時間がほとんどです。
遠足のスタイルによって変わってくるぼっちの感じ方
こんな感じで、幼稚園の遠足スタイルというのは実にさまざまです。
そのため、幼稚園にママ友がいないからといって、幼稚園の遠足で孤独感を感じるかどうかもその時の状況によります。
ただ、少人数のクラスでわりと自由な遠足の場合だと、積極的なまとめ役のママさんがいない限りはぼっちになってしまう可能性が高いと思います。
「そんなの気にしない」と言う方なら問題ないのですが、「ぼっちは寂しすぎる」と思う人はなるべく自分から声をかけることです。
おそらく同じように感じているママさんて何人かはいるでしょうし、子ども同士が仲が良い場合は余計声がかけやすいです。
また、クラスの人数が多い場合は全体でまとまることってほぼないので、つるんでいる人たち・そうでない人それぞれが自由に過ごしている雰囲気です。
なので、たとえぼっちでも気楽な面はあります。
このような違いがありますので、幼稚園の遠足を不安に感じている方は、クラスの園児数などから当日の遠足の様子が予想できると思います。
また、これは意外と盲点ですが、他所のママさんは自分ほど他人のぼっち感を意識してないものです。過度に気にしすぎるのもよくないですよ。
遠足の一番の目的は、子どもが楽しめること
「遠足ってもともと誰のためのもの?」って話なんですけど、これは間違いなく子ども達の為のものですよね。
それがわかると、ママがぼっちかどうかなんて、大した問題ではなくなってきます。
それよりも、「いかに我が子が遠足を楽しめるか」ということを考える方が建設的だなーと、これまでの遠足経験から思うようになりました。
親が子どもと一緒に行ける遠足なんて、幼稚園の間だけ。それも年に1~2回という、期間限定の貴重なイベントです。
普段は幼稚園にいないお母さんが一緒に来てくれるというだけでも子どもは嬉しいはずなんです。
そこで、私たちが遠足にかんする別方向の心配ばかりしていては、そんなネガティブな感情はきっと子どもにも伝染します。
「遠足、楽しかったね」と我が子が言ってくれるよう、お弁当を工夫したり、自由時間に普段遊べない遊びをしてみたりする方がもっと大切なことなんだと今では思っています。
ママ友作りは他でもできます。
ママ友いなくても、近くの人と適当におしゃべりしていればいいんです。そこは人見知りしている場合じゃない。ぼっちが耐えられないなら、割り切りましょう。
こうやって母って強くなっていくのかしら。
嫌な状況や苦手な状況は考え方次第。
自分にとってストレスにならないような状況を、自分で切り開いていく力をつけていかないといけませんね。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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