田舎暮らしを甘く見てはダメ!地方移住で失敗しないための心構えとは?

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「田舎暮らし」「地方移住」と聞くと、どのようなイメージがわきますか?

 

「古民家を改装して、気楽でおしゃれなスローライフ」

「農業をやりながら、マイペースで自給自足生活」

「環境(食べ物・空気・水など)が良さそう」

 

など、日々時間に追われて生活しているような都会暮らしの人にとっては、田舎暮らしとはキラキラとした憧れのようにうつるかもしれませんね。

 

ですが、高校卒業まで地方のド田舎で生活してきた私としては、これだけは声を大にして言いたい。

 

「田舎暮らしは二度と嫌!」

 

「おひとり好きなら、田舎の生活は合うんじゃない?」と思われるかもしれませんが、はっきり言って自分のペースで生活したいなら、田舎より断然都会に住むべきです。

 

田舎暮らしにはかなり大きな理想と現実のギャップが存在します。

 

実際、そんな田舎暮らしに憧れて地方移住したものの、結局いろいろな理由で生活に行き詰まり出戻る人が後を立たないという話も聞きました。

 

そこで今回は、生まれた時から田舎暮らしをしてきた私が、田舎暮らしに憧れて地方移住をした際に失敗しないための心構えについてお話したいと思います。

 

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田舎暮らしは意外に生活費がかかる

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私は結婚してからずっと転勤族でしたので、これまでいろいろなところに住んできました。

 

東京にも2年ほど住みましたが、その時驚いたことの1つが「車を1台も持っていない家庭が多い」ということでした。

 

ですが、これも東京に住んでみて納得。

 

電車は隅々まで通っているし、とにかく交通機関の整備が万全。

 

これなら車がなくても日常生活に支障が出ることはほとんどないなーと、私も東京在住の頃はあまり車は使っていませんでした。

 

これが、田舎暮らしとなるとそうはいきません。

 

スーパーに買い出しに行くのも車で15分とかザラ。15分なら近い方。

 

バスも一日に数本とかなので、田舎暮らしでは車は必須です。

 

そのため、維持費やガソリン代が結構馬鹿にならない。

 

また、都会のようにスーパーなども豊富にあるわけではないので、意外と食品・生活用品の値段が高いんです。

 

都会だと店も豊富な分、常に競合しあってますから、結果激安店などが多かったりするんですよね。田舎はほぼ独占販売状態になるのでそんなに店自体が価格競争をやっていない。

 

おまけに、都会のように給与水準が地方は高くないので、結果的に都会生活の頃よりも生活が苦しくなってしまう場合もあるのです。

 

田舎暮らしを考えている方は、「収入減を念頭に置いておく」ことと「生活水準が変わる」ことを考えておかなければなりません。

 

田舎は排他的な地域が多い

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田舎は、古くからその土地に住んでいる人たちが代々土地を受け継ぎ守ってきたような場所です。

 

生まれてからずっとその土地を出たことがないような人もたくさんいます。

 

そのような人たちで構成された田舎という場所は、住民同士の間に家族のような濃い人間関係が出来上がっているため、よそからやってきた人を警戒するような傾向にあります。

 

町内会や消防団など、その地域独自のしきたりや慣習があり、お互いがお互いを「今日はなにしているのかな?」というように常に見張っているような監視社会でもあります。

arrow47_004町内会や自治会への加入は義務?そのメリットとデメリットを比較してみました。

 

私はこの点が田舎暮らしにおいて非常に嫌なところでした。

 

休日、友達と街で遊ぶ約束をして出かけようとしている時も、あんな祖母こんな母親からの干渉だけでなく、ご近所のオバさんなどからも「どこ行くの~?」なんて声をかけられる始末。

 

「ま~、おしゃれして~!かっこいいね~」など余計な事も言われるのがとても苦痛でした。

 

外出くらい好きにさせてくれ、と。

 

終日こんな状態なので「のんびり自由に」なんて気分にはなれず、常に人目を気にしながら生活していた当時の私。

 

このような風習?は私の実家の集落では今でも見かけられ、私たち家族が実家に帰省した際に、ご近所さんが玄関先にまで出てきてじーっとこちらを見ている事が多々あります。

 

地域にもよるのかもしれませんけど、田舎はこういう閉鎖的なところが残っている場所もまだまだ多いので、その点を踏まえておかなければなりません。

 

地方移住成功の秘訣とは

1.田舎暮らしに理想を抱きすぎない

現在は政府が「地方創世」「一億総活躍社会」などと打ち出しているからでしょうか。メディアなどでも「田舎暮らし推し」の企画をよく見かけるようになりました。

 

が、田舎暮らしは良い面ばかりではないことを知っておくべきです。

 

実際生活していくための「金銭面」や地域住民の「特色」など、住んでみたいと思っている田舎の「影の部分」は必ずリサーチしておかないと後悔します。

 

そういう部分は一般的な情報として出回りにくいので、実際にその場所に足を運んでみるというのは大切です。

 

2.田舎暮らしでやりたいことを明確にしておく

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田舎暮らしで何をやりたいか、具体的なビジョンは決まっていますか?

 

「農業とかだったら仕事あるでしょ」

「田舎の人は優しいから助けてくれるだろうし」

 

などと曖昧な仮定で移住を決めてしまうと、必ず失敗します。

 

先述したように、田舎の人はテレビにでてくるような「いつも野菜をおすそ分けに持って来てくれる」といった親切な人ばかりではないです。

 

むしろ、そのような関係を築いて受け入れてもらえるまでの過程がものすごく大変です。

 

一旦仲良くなれれば、すごく良くしてもらえるのも確かなんですけどね。

 

農業も行けばさせてもらえるようなものでもなく、よそ者には農地を貸さないという田舎の人はたくさんいます。

 

そういう失敗をしないためにも、田舎暮らしで何をしたいかは明確にしておく必要があります。

 

農業をしたい人なら、農業後継者を募集しているような地域ならすんなり受け入れてもらえます。

 

ただ、そのような田舎でも自治体が主体となって行っている取り組みだったりすると、地元民からは「よそ者ばかりが優遇されて!」と逆恨みされて住みづらくなる可能性も無きにしも非ずです。

 

地方創世の難しさは、こういう田舎の地域住民の意識改革の低さが引き起こしていると思うんですけどね。(独り言です)

 

なので、田舎暮らしでは高いコミュニケーション能力は必須だと私は考えています。

 

もともとある集団の中に一人入っていくわけですから。

 

地域の古くからの輪を乱さず、いかに生活していけるか。ここがポイントだと思います。

 

って、言うのは簡単ですけど、これが相当難しいと思います。

 

田舎の人って昔からの考えで凝り固まっている人が多いですから。

 

人間関係でストレスを受けたくないなら、私は断然都会生活をおすすめします。

 

それでも田舎暮らしで何かやりたい事があるなら…、ぜひ上記の点に注意して移住先を探してみてください。

 

田舎暮らしの「理想」と「現実」だけは忘れずに。。。

コメント

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