「子供の園バスの送り迎え、しんどいなー」
このように感じているママさん、意外と多いのではないでしょうか。
子供にバタバタと朝の準備をさせて、幼稚園のバスが到着する場所まで連れて行くだけでも一苦労ではありますが、それ以上に苦痛に感じているのが、同じバス停で毎日顔を会わせるママ友との会話かもしれません。
入園して初めて顔を合わせた時は、住んでいる場所や兄弟児の有無などそれなりに話題も見つかりますが、それも毎日のこととなると次第に話す内容も底をついてきます。
私ももともと内向的な性格で、それほど親しくもないママさんと会話する時となると「あぁ~、一体何を話せばよいやら…」と悩んでいた時期も正直ありました。
園バスへの送り迎えだけでなく、保護者会や幼稚園のイベントなどで出ごとがある日などは、その数日前から胃痛を起こしていたくらいです。
ですが、そんな私も長男・次男の度重なる転園により、それなりに幼稚園ママさんとも交流を重ねる中で、「とりあえずの会話術」というものを自分なりに見つけてきました。
幼稚園は私立?公立?転勤でどちらも経験した私が両者を詳しく語ります。
今日はそんなママ友さんとの会話が続かなくて悩んでいる方向けに、とりあえず会話を無難に乗り切るテクニックを3つご紹介してみようと思います。
1.挨拶の後には必ず1フレーズ付け加えてみる
ママ友付き合いのみならず、会社・ご近所…どこへ行っても人付き合いの基本になるのが挨拶です。
これをやっていない方はいらっしゃらないと思いますが、「こんにちわ~」などと挨拶をした後に沈黙が続いて気まずい…という経験をしたことはないですか?
私も度々そういう場面に遭遇し、「何か話さなきゃ…」と焦れば焦るほど何も思いつかずに沈黙継続中…という状況が過去に何度もありました。
一旦微妙な空気が流れると、ついつい用もないのにスマホを確認してみたり、髪の毛をまとめ直してみたり、行動が不審になってくるんですよね(笑)
そうなると、次からもそのママさんと会うときに変に緊張してしまい、余計話をしにくい雰囲気に自分から持って行ってしまいます。
相手のママさんも人見知り系の方だと、このように挨拶を交わしただけで「・・・」な空気が流れてしまう場合が多いので、それが嫌な方は挨拶の後にすぐさま話題を振ると良いです。
例えば、登園時のバス待ちであれば…
「おはようございます!お天気良くなって良かったですねー」
「おはようございます!今日の雨、すごいですね」
などなど、私はその日の天気の事をまずは1フレーズ付け加えて話すようにしています。
天気の話題はとりあえずの会話をする時のてっぱんネタですが、ここから意外と会話が発展しやすいものです。
天気の話題から「もう、晴れてるのにうちの子が長靴履きたがっちゃって…」などと子供の話題へ展開していくこともあります。
幼稚園のバスを待っている時間は、バスの遅延さえなければせいぜい10分程度なので、これだけでも十分にバス待ち中を乗り切れることも。
「何を話せばよいか分からない…」とお悩みのママさんは、まずは挨拶だけで終わらせる習慣をやめて、もう一言天気などの無難な話題を自ら振ってみるようにすると良いかと思います。
2.行事系の話題は会話が弾みやすい
そんな天気ネタも「お天気良いですね」「そうですね」で終わってしまうと、その後再び沈黙がやってくることになってしまいます。
ですが、そこで沈黙に耐え切れなくなった結果、焦って「好きな芸能人なんですか?」というとんちんかんな話題を振ってしまうと、盛り上がらない合コンみたいになってしまい、相手のママさんから別の意味で一目置かれる原因になってしまうかもしれません。
そういう風にお天気ネタもそんなに続かなかった場合は、私は幼稚園の行事系の話題を振る事が多いです。
行事は天気の話からも繋げやすく、周りはみな同じ幼稚園に通っているママさん達ですから、園行事には大抵関心があるというもの。
春や秋などの遠足シーズンだと…
「今度の遠足、お天気微妙そうですよね」
「運動会、暑くなりそうですよねー」
など、天気と絡めて行事の話をすることで、更に話題を広げやすくなります。
先輩ママさんがいる場合は、先生や園のお便りでは知ることのできないママ目線の情報・経験談などがもらえることもあるのでチャンスでもあります。
そういう意味では、入園したばかりのママさんにとって、園バス待ちの時間というのは実のある情報を手に入れられる貴重な時間です。
幼稚園行事に関する気になる事・疑問な事を日頃からまとめておけば、ママ友さんとの会話に困ることもないと思います。
3.子供の服装・持ち物を褒める
それでも、「直近で行事なども特にないしなー…」と会話に悩んだ場合は、私はママ友さんの子供チェックをします。
こう書くとなんかいやらしい感じがしますが、粗探しとかそういう意味ではなく、かわいいグッズを身につけていたり、髪を切っていたりとそういう変化に気づいた場合、そこを褒めるようにしています。
自分の子供を褒められて嫌な気分になる親はいないですし、子供によっては「みてみてー!この靴、昨日買ってもらったの!かっこいいでしょ!」などと、ありがたいことに話題を提供してくれるお子さんもいたりします。
そういう場合は、私はすぐに話題に乗っかって…
「わぁ~、ほんとかっこいいね。自分で選んだの?」
「いいねー。このキャラクター好きなの?」
などとしばしお子さんと会話することも多いです。
ただ、この子供に関する話題の場合、子供自ら話題を振ってくれた時は別として、しょっちゅうこちらから子供の事を(例え良い意味であったとしても)指摘するというのは、避けたほうが良いかもしれません。
相手のママさんによっては「あの人、いつも子供の持ち物チェックしててウザイ…」と思われている可能性もあるからです。
やりすぎると逆効果な話題ですので、子供の様子が何かいつもと違う場合のみの限定ネタとして、話題の一つにする分には良いかと思います。
園バス待ち中の会話のポイント3つ
このように、幼稚園のバスを待っている間の会話は、上記を駆使すればそう沈黙になることはないかと思います。
これら以外にも、相手のママさんとの親密度により会話の内容は多種多様になるでしょうが、内容によってはNGなものも存在すると私は感じています。
まず一番話してはダメなのが、人の噂や悪口です。
これはバス待ち中に限らず、ママ友付き合いをする上で完全NGなネタだと私は思っているのですが、意外とよそのママさんの話をするのが好きな人って少なくないですよね。
その話題に乗っかってしまうと、後に「あの人がこんなこと言ってたよ」なんて、相槌うっただけなのに一緒に悪口を言ってた張本人に仕立て上げられてしまう可能性もあります。
そうなると、子供の幼稚園生活そのものに親が苦痛を感じるようになってしまうもの。
また、そういう話題は得てして長くなりがちなので、子供をバスに乗せて(またはバスから受け取って)さっさと家に帰りたいママさんとしては、正直迷惑な話題です。
なので、そのような話題にならないように自分から会話の内容を無難な方向へ持っていくのも、園バスの待ち時間を居心地良くするひとつの方法だと私は思っています。
会話の内容は…
■他人を巻き込まない内容であること
■短く切り上げられる内容であること
を意識すれば、園バスの待ち時間も苦痛ではなくなるのではないでしょうか。
まとめ
以上いろいろと書いてきましたが、子供の幼稚園のバス待ち中に会話が続かなくて悩んでいる方は…
■挨拶+天気ネタをセットにして話しかける
■園行事は多くのママの関心事で話題にしやすい
■話題が無ければ相手の子供を褒める(やりすぎ注意)
の3つを実践してみると、とりあえず会話は続くのではないかと思います。
ですが、ここまで書いておいてこんな事をいうのもアレなのですが、私は沈黙もあって良いと思うのですよ。
ママさんも本当にいろいろな方がいらっしゃるので、常に何か話していないと落ち着かない人もいれば、そういう状況に疲れるという人もいるんですよね。
私もどちらかと言えば決して話し好きなタイプではないのですが、子供がお世話になっている幼稚園のママさんとはそれなりに良好な関係を築いておきたいとは思っているので、気楽に世間話くらいはできる仲になっておきたいという思いは持っています。
(しょっちゅうランチに行ったり、家を行き来したりするべったりした関係はイヤ)
なので、なるべく自分から話題を振るように心がけているのですが、しばらく様子をみていて「この人あまり周りと関わりたくないのかな」というママさんに関しては、無理に話題は振らないようにしています。
そういう意味では、ママ友さんとの沈黙の時間というのも場合によってはそれほど恐れる必要はないのかもしれません。
ですが、ママ友さんと何か会話の糸口を見つけたいという場合は、まずは無難な内容からがベストです。
会話の話題探しも「慣れ」で随分上達します。
私もまだまだ決してコミュニケーション力が高い方とは言えないタイプですが、このような雑談テクニックを日々使うことで、初対面のママさんとも随分緊張せずに話せるようになってきました。
まさに習うより慣れよです。
ママ友さんとの会話が続かなくて困るという方は、まずは自分から話題を振る習慣を身に付けるところから始めてみてはいかがでしょうか。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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