我が家の長男は小学2年生。
この度、バスケットボールを習うことになりました。
これまでスイミングは週2回の習い事として1年ほど通っていますが、今回とあるきっかけにより地域の小学生バスケットボールチームに入れてもらうこととなりました。
発達障害児の習い事には水泳がおすすめ。スイミング教室で実際に感じた効果とは?
水泳は水泳で長男本人も気に入って通っているので今後も継続して通わせるつもりですが、バスケットボールは主人が常々長男にさせたいと言っていたスポーツでした。
大のNBAファンであり、自身も子供の頃からバスケットボールをやっていた経験者である主人。
「球技はすごく良いスポーツだよ」
と聞いてはいましたが、球技が大の苦手な私としてはイマイチピンとこないところがありました。
ですが、長男を実際にバスケットボールの練習に通わせてみて、「あ~、こういうところが球技を習わせるメリットなのかな」という部分がいくつか私にも見えてきました。
今日はそんな「子供の習い事に球技を選ぶメリット」について私が感じたものを5つご紹介してみようと思います。
球技と一言で言っても、野球やサッカーなど種類はさまざまですが、今回私が感じたメリットはバスケットボールだけでなく多くの球技で当てはまるものではないかと思っています。
お子さんの習い事選びのご参考になると幸いです。
1.基礎体力がつく
全身運動の水泳なども体力をたくさん使うスポーツなのでそれなりに基礎体力はつくのでしょうが、バスケットボールの練習をみていて「これはなかなかしんどいだろうな…」と第一印象で感じました。
というのも、長男が通っているバスケットボールチームではまずウォーミングアップとして走り込みや柔軟運動がみっちり1時間程度あります。
すべて体育館で行いますが、まずは集まった後に軽くドリブルなどをやり、その後に体育館内を10周程度走ります(これが意外と速い…)
慣れない長男はすでにこの時点でバテバテでしたが、その後息つく暇もなくストレッチなどの柔軟体操を皆で行います。
それらが一通り終わった後に、再びドリブルやガードの練習を行い、ドリブルシュートやミニゲームなどをして練習は終了。
1回の練習時間は2~3時間程度です。
スイミングが準備体操時間を含めて1時間程度なので、それと比べても体力の消費量は段違いだと感じました。
途中水分補給などは各自が合間を見て行っている様子で、それも1~2分程度。
別途休憩時間など設けられているわけでもなく、練習時間の2~3時間は実質ほぼ動きっぱなしなので、慣れない間はそうとうきついだろうなという印象でした。
ただ、これも練習を重ねるうちに次第にこなせるようになっていくでしょうから、大食漢で最近ちょっとプニプニしてきだした長男にはダイエット効果も期待できるのではないかと思っています(笑)
2.礼儀が身につく
バスケットボールチームの練習風景をみていて思ったのは、子供達がみな礼儀正しいということでした。
コーチがあいさつや掛け声などを徹底して指導している賜物のようです。
長男が初めて練習に参加した日は、私も開始時間からつきっきりで見守っていたのですが、そんな初めて見る保護者の私に、チームの子供達は皆で「こんにちわ!」と元気よくあいさつをしてくれました。
練習中も常にみんなで掛け声をかけ合っており、声が小さいとコーチから怖い指示が飛びます。
私自身は子供時代から運動は大の苦手だったので運動部などに所属した経験がないのですが、スポーツチームなどではこのような事は普通のことなのかもしれませんね。
少々ビビリな性格の長男は、初日はまったく声が出ていなかったものの、初めてということで特にコーチからビシバシ指導はされていませんでしたが、今後はおそらくあいさつ・声だしなどでも鬼の指導がされることと思います。
(コーチ、結構怖そうな人でしたので。。。)
でもこれは人に挨拶をするのが苦手な長男を矯正するためには、すごく良い環境ではないかと私は感じています。
以前も記事に書いた「小学校でのあいさつ運動」のおかげで、あいさつ運動をしている人には挨拶ができるようになったという長男(笑)←本人の自己申告によるものなので真偽は不明
小学校のあいさつ運動に意味はあるのか。参加してみて気がついたその目的や効果とは。
ですが、いまだに私の知り合いや親戚・ご近所さんには自分からはなかなか挨拶ができない長男なので、このバスケットボールの習い事を機にこんな内弁慶な長男の性格が治るのではないかと期待しています。
3.協調性が養われる
バスケットボールなどの球技はチームで行うスポーツです。
仲間同士で協力して競技を行うことが、試合の時にチームを勝利へと導くもの。
チームプレーが要となるスポーツのため、球技を習うことで協調性が養われると感じました。
練習時もそうで、先に述べた走り込みやストレッチなど一見個人で行っているように思えるものも、「一人遅れてしまうと皆に迷惑がかかる」という状況で、常に子供達は周りを意識している様子がうかがえました。
周りに気を配れるというのはチームプレーをする上で必須のことであり、これはマイペースな長男の性格には良い刺激になるのではないかと感じています。
ひとつの練習が終わるとその度にコーチが集合をかけ、子供達はダッシュでコーチの元にかけよります。
一人ダラダラしていると「歩くな!」とコーチの怒声が飛びます。
また、パスやガードの練習も子供達が複数人で行うため、自然と周りのペースに合わせようと子供達は努力します。
協調性というのは大人になり社会生活を送るようになってからも必要になってくるものなので、子供の頃からスポーツを通して自然と協調性が身につくというのは理想的だと感じました。
4.子供達で縦の関係を築ける
バスケットボールの練習中は、上級生が下級生に教えてあげている姿をよく目にしました。
これは球技などの集団で行うスポーツでなければなかなか見られない光景です。
長子である長男は、日頃なかなか年上の子と関わる機会がありません。
公園などで遊んでいても、年上の子の中に入っていくのも勇気がいりますし、実際普段はどうしても同年代の子とばかり遊んでしまうもの。
それはそれで良いのですが、年上の子からいろいろ教わるというのは、大人から教わるのとはまた違うようで、びっくりするくらい素直に聞き入れているんですよね。
実際、主人がいくらドリブルなどを教えようとしても、「もーう!どうせできんし!!」などと文句を言っていた長男。
ところが、6年生のお兄ちゃんから教えてもらうと驚く程従順に言うことを聞いていました。
しかも、この上級生達がみなとても優しい。
なかなか上手くいかない長男に今気強く教えてあげている姿は、親の私から見ても自分の我が子への接し方を見直す良い機会になりました。
そんな上級生との関わりの中で育った下級生が、今度は自分たちが上級生になった時に同じように下級生に指導をしていく。
そういう好循環の縦社会の中で幼少期を過ごせるというのは、将来長男自身が大人になった時にもきっと良い経験として思い出されるのではないかと感じています。
5.自立心が養われる
長男が参加しているバスケットボールのチームでは、練習後の片付けなども子供達自身が自主的に行っています。
モップ掛けや用具の片付け、トイレの掃除や窓の施錠…など、上級生が下級生に指示を出しながら、皆で分担してやっている姿がありました。
これも集団で行うスポーツならではの光景だなーと思い、感心して私は見ていました。
もちろん施錠などの最終チェックは保護者が行うのですが、「自分たちの事は自分でする」という自立心を養える面も球技を習うメリットだと感じています。
実は、最近家でも自分の洗濯物は自分でしまう等、子供達に自主的にやらせようと私も取り組んでいるのですが、これがなかなか言うことを聞かなくて…(笑)
バスケットボールの習い事を機に、長男にも少しずつ自主性が芽生えてくれたら…と期待しています。
球技の習い事は人間関係の基礎も学べる場
以上のような球技を習うメリットについて主観を書いてきました。
チームプレーが必要となる球技を習う事は運動能力の向上もさることながら、生きていく上で必要な人間関係の基礎も学べる場だと実感しました。
目上の人に対する礼儀。
周囲に迷惑をかけないように歩調を合わせて行動。
経験者への尊敬と下級生への思いやり。
自分の事は自分でやるという自立心。
単なるスポーツ技術の上達だけが目標でなく、上記のような人間的な成長も伸ばしてくれるのが球技の最大のメリットだと思います。
これは自分ひとりで行うスポーツではなかなか身につけにくいことですし、また家族だけでは甘えが出てこれまた上達しにくいものばかりです。
その分、やる本人にとっては苦しく辛い時もあり「もう辞めたい」という日がいつかくるかもしれませんが、それをどう受け入れるかも本人の成長に繋がる部分だと思っています。
長男には楽しく、時に頑張ってバスケットボールの練習に通ってもらいたいと思う今日この頃です。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
コメント
通りすがりにこちらの投稿文章を拝見したものです。
うちの息子は現在6年生で2年生からミニバスケット
ボールチームに所属しています。県内でも強豪チーム
と言われるチームですが、うちは両親ともスポーツ経験
がなく、ひょうんな事から誘われて入ったチームに
最初のうちは溶け込めるかたいへん不安でした。
それまで親がいろんなスポーツ体験教室に連れていって
もあまり興味を示さなかったのですが、バスケは友達と
一緒だったこともあり、その後は一回も辞めるとは言わず
にずっと6年生まで続いてきました。
球技をやる5つのメリットで書かれていた内容はどれも
実体験をしてきてその通りだと思います。
うちは一人っ子で両親が共働きなので、目が届かない
部分を、週4回の練習or遠征練習試合参加でしっかり鍛えて
もらったので、まがりなりに成長出来たと思っています。
そして約5年間一緒の釜の飯を食べた同級や後輩、先輩
といったかけがえのない仲間達といる時間がとても好き
らしく、中学に上がってもバスケ部に入ると言っています。
(中学はミニバスと全く同じ校区なので、たぶんメンバー
は変わりません)
現在のチームは平均身長も低く、ひとりひとりのスキル
は決して高い訳ではないのですが、チームとなると強豪
に勝るとも劣らない力を発揮。この三連休も県外で開催
されたトーナメント強化試合に参戦し、優勝してきました。
息子も決して相対的に力が上がった訳ではないですが、毎試合
使ってくれていて、全力で主にディフェンスに頑張っています。
結果としてやらせたことは良かったと思うし、本人も頑張って
きた成果を感じているのではと思っています。誰かが不調でも
周りが励ましたり、フォローしてくれるのがチームプレーです。
それまではすぐ風邪を引いたり、カラダも弱かったのが今では
痩せながらも下半身はがっちりして、体力や精神力、持久力等
も格段に上がっています。家族はバスケ中心の生活で、特に家内
は遠征などもほぼ付き添って行ってます。また普段の練習も当番制
で父兄が交替でお手伝いをしなければならず、決して軽くない負担
はありますが、子どもの成長に付き添っていけるのは
ささやかな歓びでもあります。
ぜひバスケットボールを多くのお子さんに興味を持ってもらいたい
と思い投稿しました。おひとり主婦さんのこれからのバスケット
ボール応援ライフの投稿に期待をしています。
むーばす様
ブログへのご訪問とコメントありがとうございました。
お子さんにバスケを習わせている先輩の方からの詳しいお話、とても参考になりました。
我が家は主人がもともとバスケをやっていたというのもあり、長男はどちらかといえば主人に引っ張られる形でバスケを始め、現在何がなんだか分からないような状態で練習に通っている有様です(笑)
ですが、むーばす様の経験談を読ませていただいて、我が家の長男もむーばす様のお子様のようにバスケの魅力を徐々に体感していってもらいたいなという思いが強くなりました。
小学生の習い事としてはサッカーや野球ほどメジャーではないバスケですが、練習やプレーを通じてたくさんの大切な事が学べるスポーツですよね。
長男はバスケの少々ハードな練習にすでに「きつい…」と弱音を吐いている状態ですが、心身共に成長してくれることを願って今後も練習に通わせようと思っています。
Bリーグも開幕しましたし、バスケット、今後もますます盛り上がってもらいたいですね!