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「これ、良かったら…」
主人の転勤が理由で、長男が年中の時に我が家は引越しをしました。
転園ということで、母子共に不安の中幼稚園に通い始めたのですが、同じように年中から転園してきたお子さんのママさんから「ママ名刺」なるものをこの時初めてもらいました。
そこには手書きで名前(ママさんとお子さん)、メールアドレス、ラインIDが記されていたのですが、当時の私はママ名刺の存在を知らず「こんな小洒落たものがあるのか…」と感心したものです。
ですが、このママ名刺を巡ってはメリット・デメリットさまざまな意見があるようで、使い方によってはトラブルの原因にもなることを知りました。
そこで今回は、そんなママ名刺のメリットとデメリットを3つずつご紹介することで、トラブルにつながらない使い方について考えてみたいと思います。
ママ名刺の火付け役はあの人気雑誌?
出典:VERYweb より
ママ名刺がこれほど知名度を得たのは、おしゃれ主婦層に人気の雑誌「VERY」が火付け役という話ですね。
VERYと言えば、実は私も以前は愛読していた期間があったのですが、読んでいるうちに「お受験」とか「イケダン」とか現在の自分の生活環境とはどうやら違うようだと察知したため、今では遠い存在となっています(笑)
あのファッションスタイル自体は好きなんですけどね。
雑誌内にモデルとして登場する架空の主婦像が、地方在住のただの専業主婦の私からすると、もはや都市伝説ではないのかと思えるような一ヶ月を毎日素敵なお召し物で過ごしている様子にだんだんとお腹いっぱいになってしまって。。。
そういえば、長男が生まれてママ友作りに必死こいてた時期もVERY読んでいたような…。
ママ友ってめんどくさい?ストレスのない付き合い方のコツとは?
あの頃は雑誌のようなライフスタイルが素敵ママさんの証のように感じていたので、そんなVERYが発端となったママ名刺に関しても、このような読者層の支持もあって広まっているのでしょうね。
ですが、VERY読者のような一部のハイソな主婦層にウケているママ名刺が、世の多くの主婦に受け入れられるかといえば課題も多いと思います。
そもそも熱心にママ名刺交換をしている主婦の間でもトラブルは多いと聞きますしね。
ですが、私個人としてはその使い方によっては、ママ名刺はとても便利なものではないかと思うのです。
まずはそのメリットについて見ていきたいと思います。
ママ名刺のメリット3つ
1.その場で手軽に情報交換ができる
幼稚園くらいの子がいるママさんの場合、お互いの連絡先交換をするのも子供がちょろちょろして大変って時がありますよね。
スマホに名前を打ち込んだり、赤外線通信をするだけでも、子供が「ねーねー」と体を引っ張ってきたりして上手くできないことも多いです。
そんな時にママ名刺があると、夜自宅で落ち着いてから登録作業などができるのでこの点はママ名刺の最大のメリットだと思っています。
2.一斉交換の時は便利
幼稚園や小学校などで役員になった時は、特に仲良くないママさんともお互いの連絡先を交換することってありますよね。
私も幼稚園での役員経験がありますが、その時はA4用紙に表を作って、一人ひとりに名前と電話番号やメールアドレスを書いてもらってコピーして配布したりと、正直「めんどくさ!」と思っていました。
幼稚園の役員、できるならやりたくない?メリットとデメリットを徹底比較しました。
ママ名刺だと配っておくだけで、あとはスマホなどに登録してもらえば良いだけなので、作業も効率的になります。
3.自分を覚えてもらいやすくなる
最近のママ名刺だとお子さんと自分の顔写真を載せたりする方もいるようですね。
これは顔と名前が一致しやすくてとても良いと思います。
特にマンモス園の場合だと、ママさんも子供の数も多すぎて、「顔は分かるんだけど名前が…」ということも多々あります。
その都度自己紹介をし合っていても、挨拶をする人の数が増えれば、後で名前を思い出せなかったりという場合もあります。
そんな時にママ名刺をもらっておくと、帰ってからも思い出しやすいですよね。
ママ名刺のデメリット3つ
1.個人情報の扱いの問題
ママ名刺は当たり前ですが、個人の情報が紙という形で残ってしまいます。
そこにはあなたのさまざまな情報を載せているわけですから、渡した相手がそれを後ほどどのように扱うかで個人情報が危機にさらされる可能性もあるわけです。
故意はなくても、渡した顔写真入りの名刺が道端に落とされてしまったら…。
それをどのような人が拾ってどう悪用されるかわかりませんよね。
そう考えると、ママ名刺を渡す以上はそのようなトラブルはある程度覚悟しておかなければなりません。
2.嫉妬・妬みの原因になりやすい
以前も書きましたが、女という生き物は非常に嫉妬深いです。
ママ友との生活格差に嫉妬する人の特徴と円滑なお付き合いができるための心構えとは。
自分が劣等感を感じるような相手であれば、極端な話、ゴミ出しをしている様子を目撃されただけで「普通に幸せそうで羨ましい」と思われることもあるのです。
何が嫉妬の種になるか分からないママ友の世界において、ママ名刺はもはや地雷も同然。
そこに我が子のとびきりの写真を載せようものなら「我が子自慢?」と妬まれ、住所を書こうものなら「まさかの戸建?」と僻まれる可能性もありえなくはありません。
ですので、ママ名刺に載せる内容は熟考する必要があります。
ママ名刺の中には、名前など以外に自分の趣味などを書くスペースがあるものもあるようですが、それさえ嫉妬の対象になる可能性があるので、載せる情報は必要最低限の【名前(母子)※ご主人名不要・メールアドレス・ラインID・電話番号】くらいで十分だと思います。
生年月日なども、年齢層が多岐に渡るママさん付き合いにおいては、私はこれもトラブルの原因になるような気がします。
このようなプライベートなことは、その後のお付き合いで仲良くなれそうなママさんにだけ小出しにしていくべきものだと思います。
3.名刺をもらった・もらってないでトラブルに
役員などお仕事と割り切って一斉に渡す分には問題ないのですが、子供のクラスの一部の保護者だけにママ名刺を配るという行為は要注意です。
配った相手のママさんにも他に知り合いのママさんがいる可能性もあり、その方が「私もらってないんだけど…」と口にすれば、一部のママさんにしかあげなかったあなたの評判が悪くなってしまいます。
かと言って、1クラス30人超えのようなマンモス幼稚園などでは、全員に名刺を配るのもためらわれますよね。
もらって「なにこれ?」と引いてしまうママさんもいるでしょうし、ママ名刺を配るにもTPOを考える必要があるのかもしれません。
ですが、そもそもママ名刺というのは一度に多くの人に自己紹介ができるというメリットがあるので、それを考えると「ママ名刺っていつどう使うの?」という疑問にぶち当たります。
個人的にいろいろお話していて仲良くなれそうなママさんにあえてママ名刺を渡す必要もないですしね。話せば良いだけで。
このようにメリット・デメリットを全体的にみていくと、私はママ名刺にかんしてはデメリットの方が大きいような気がします。
これはまだママ名刺が一部でしか普及していないという現実と、本来便利に使えるはずの名刺が妬みや嫉妬などの原因になるような使われ方をしている場合もあるということが問題なのではないでしょうか。
ママ名刺と肩肘張らなくても、私が実際いただいたもののように、カードに必要最低限の事を書いて相手に渡すだけで十分なんだけどなーと感じている私です。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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