「里帰り出産って、した方がいいのかなー」
初めての出産の時って、みな一度はこのことで悩むのではないでしょうか。
私は結婚して1年ほどで母を亡くしているので、そもそも里帰り出産という選択肢はありませんでした。
祖母もあんなですし、父と祖父は重度のヘビースモーカー。
「毒親育ちが毒親になる」と気づかせてくれた毒祖母とのお正月エピソード
赤ちゃんにとっても、私にとっても良いことは一つもないと判断し、長男・次男共に産後は自宅で過ごしました。
赤ちゃんのお世話と家事・炊事などの日常生活を同時にやることは想像以上に大変です。今ではその当時の記憶がほとんどないくらい。
ですが、私の場合、仮に母が健在していたとしても、そして仮に里帰りをしていたとしても(母は生前、妊娠したら里帰り出産をするよう言っていました。生む病院まで決めていました。妊娠してもないのに)きっと母とトラブルになっていたのではないかと思っています。
そこで、実際に里帰り出産をしなかった私が、里帰り出産のメリット・デメリットについて実体験をもとにお話していこうと思います。
里帰り出産のメリット3つ
1.ゆっくり身体を休めることができる
里帰り出産の最大のメリットは、家事・炊事をせずに身体をゆっくり休めることができるところだと思います。
これに関しては、私の周囲の友人などの経験談を聞くと、正直「羨ましいなー」と今でも思います。
実母が家事をほぼしてくれるので、本人は赤ちゃんのお世話をするのみ。
上げ膳据え膳で、赤ちゃんのお世話なんてほぼお布団の中でできるので、大げさに言えば一日中寝て過ごすことも可能です。
実母だと気兼ねもしませんしね。
実家が快適すぎて、産後3ヶ月も実家にいたという友人もおりました。
「産後1ヶ月は養生しないと、将来の身体にガタがくる」なんて言われますが、私は長男出産時は産後1週間ほどからちょこちょこ動き回っていたので、次男妊娠時には、妊娠中期頃から猛烈な腰痛に悩まされました。
長男出産後の過ごし方が直接の原因かどうかは分かりませんが、産後はできるなら自分の体のためにゆっくり過ごすべきだと思います。
2.精神的安定を得られる
里帰り出産をすれば、日中赤ちゃんと二人きりになってしまう事は少ないです。
実母や実父など、家には必ず誰かがいてくれるもの。
これが産後自宅で過ごす場合には、旦那は日中会社へ行き、ほとんどの時間を赤ちゃんとだけ過ごす事になります。
産後はホルモンバランスの影響でただでさえ精神的に不安定になりがち。
そんな時に、出産の先輩である実母が一緒にいてくれたら、随分と心強いはずです。
ちょっとした心配事だったら、実母に聞けば良いですしね。
私のおひとり好きな性分としては、一人の方がくつろげるという面もあるのですが、ただ3時間おきの授乳などで疲れて、でも赤ちゃんと離れられない時などに、ちょっと赤ちゃんをみていてくれる人がいるというのはメリットだなと思います。
3.食事のバランスが良くなる
産後は体の回復を早めるためにも、また授乳のためにもバランスの良い食事は大切です。
私は次男を出産後、体調もなかなか回復しない上での家事・育児と、食事のバランス面に気を配れなかったというのもあって、ひどい乳腺炎になりました。
高熱が出て、胸はカチカチに腫れあがり、数週間地獄をみました。
乳腺炎はストレスや脂っこい食べ物などで乳腺が詰まり炎症をおこした状態です。
私はごぼうの種を煎じたエキスを飲んで、どうにか改善しましたが、バランスの良い食事というのは産後を安静に過ごす上で大切な要素です。
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もともと料理に自信がないという人は里帰り出産をおすすめしますが、今はネットスーパーや宅配食材の会社もたくさんあるので、実は意外と炊事に困らず産後を過ごせます。
(私も早く知っていたら、乳腺炎を回避できたのに…)
その中でも一押しなのが【kit Oisix(きっと、おいしっくす)】です。
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野菜の産地や、放射性物質検査など厳しい基準を設けているOisixの献立キットなので、安心して利用できます。
産後のしんどい時期でも食事の質にはこだわりたいという方は、信頼のおける会社のサービスを利用することをおすすめします。
以上、里帰り出産のメリットについてお話してきましたが、私が思うに里帰り出産がメリットになるかどうかは「実母の性格」による部分が大きいような気がします。
次のデメリットのところでもお話しますが、実母が家事・炊事の苦手な人であれば、里帰りしたからと言って必ずしもゆっくりできるとは限りません。
実母の精神面が不安定ならば、こちらも安心して過ごすことはできなくなります。
実母がいくら「産後は帰っておいでよ~」と言っても、里帰り出産をするかどうかは実母の性格をよく見極めて決めましょうね。
里帰り出産のデメリット3つ
1.ご主人の父性が育ちにくくなる
里帰り出産は通常、妊娠8ヶ月くらいから産後1ヶ月くらいまで実家でお世話になるものです。
先述しましたが、中には実家の居心地が良すぎて産後何ヶ月も実家に滞在するケースもあります。
そうなると、ご主人は新生児期の赤ちゃんと接する機会が少なく、里帰り後の赤ちゃんとの生活に戸惑ってしまう場合があります。
これは、ご主人に父親としての自覚を持たせるきっかけを失わせてしまう原因にも。
この点を心配して、里帰り出産を控える妊婦さんもいるくらいです。
我が家もそうですが、大変ながらも夫婦二人で産後を乗り越えた(ちょこっと姑にもお手伝いしていただきましたけどね)という経験は、夫婦の絆をより一層強くすると感じています。
また、妻の産後の辛さや大変さを理解してもらえる良い機会なので、里帰り出産をしないという選択も将来を長い目でみてメリットはあるのではないかと思います。
また、これは一概には言えないかもしれませんが、里帰り出産中に浮気をされる人も結構多いんだとか。
(私としては、そういうご主人は里帰りしてなくても日頃からやってると思いますがね)
2.役所の手続き関係がめんどう
赤ちゃんが生まれてまずしなければならないのが「出生届けの提出」です。
これは生後14日以内に「両親の住民票のある地域」か「両親の本籍地の役場」において届け出ないといけません。
里帰り出産の場合は、特例として出産した場所での届出が認められ、両親でなくても代理人による届出が可能になっています。
なので、出生届だけならそれほど手間でもないのですが、赤ちゃんの誕生に付随して、出生届以外に各種さまざまな手続きをしなければなりません。
しかも、「児童手当」や「乳幼児医療証」などは、両親の住民票がある地域でしか申請できないもの。
そうなると、何度も役所に手続きに行ったりする手間が出る上に、里帰り出産の場合はご主人に手続きをお願いするとなると、遠方の場合、必要書類の受け渡しなどが大変になります。
実家へは飛行機での移動が必須というような方は、いっそのこと実母に産後1ヶ月ほどお手伝いに来てもらった方がラクなこともあります。
3.親の干渉やストレスに悩まされる
これは以前の記事でも書きましたが、実母であっても、産後は育児などにかんして過去の自分の経験を押し付けてくる場合が多々あると聞きます。
【妊婦さん必見】産後のお手伝いに来てくれた姑にイライラする3つの原因と対処法とは?
産後は本当にちょっとした事で傷つきやすく、感情的になりやすい時期。
実母が子育てしていた時代と現代の育児法は大きく異なる部分も多いので、そのギャップからストレスを受ける人が多いです。
また、常に「泣いてるよ」とかいちいち言われると、正直イラっときてしまうもの(経験済み)
なので、里帰り出産を考えている方は、日頃母娘関係が良好な人でも、「実母が余計な事を言ってくる可能性がある」と心構えしておくだけで、随分ストレスの受け具合は変わってくると思います。
自分がやりたい育児スタイルがあるならば、前もって実母に伝えておくのも良いと思います。


里帰り出産は実母との関係性が良好ならばアリ
結局、里帰り出産をするかどうかは、実家が産後の自分にとって良い環境であるかどうかが大きな決め手になります。
「母が里帰り出産はすべきだと言ってるから…」
などの理由で決めてしまうと、思わぬストレスを受けてしまったなんて結果になることも。
良い環境というのは、ストレスが無いことです。
産後実家でゆっくりするよりも、ご主人と長期間離れている事に不安を感じるようなら里帰りはすべきではありません。ご主人と産後の生活の送り方を一緒にシュミレーションしておく方がずっと気楽に過ごせるはずです。
また、すごく理解のある協力的な実母がいる場合は、里帰り出産で心身ともにのんびりさせてもらうのが一番だと思います。
実母の性格や実家の状況などをよく考えて、あなたにとってどういう出産をすることがベストなのかをじっくり考えてみてくださいね。

福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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