子供の蕁麻疹の原因は疲れやストレスも関係があった!小学生の長男の発症経過や治療法についてのまとめ。

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「おかーさん、ブツブツがかゆい~」

 

先日、ベッドに入って寝付く直前の長男が身体を掻きながら起きてきました。

 

みると、長男の身体の一部に大小さまざまな膨らみができています。

 

「虫にでも刺されたかな…」

 

と思って様子を見ていたところ、膨れている部分が時間と共に大きくなり腫れ上がってしまいました。

 

小一時間もしたらおさまったためその日は患部を冷やしながら寝た長男でしたが、翌日もまた夜寝付く前の同じ時間帯に今度は前日よりも広範囲でブツブツが大量発生。

 

「これは蕁麻疹かもしれない…」

 

その日の夜は小児救急相談センターに電話をし、翌日皮膚科を受診したのですが、そこで長男のブツブツはやはり蕁麻疹だと診断されました。

 

現在は夜も蕁麻疹が出ることなく症状は落ち着いていますが、今回の経験で子供の蕁麻疹について私もいろいろ勉強になることがありました。

 

子供が蕁麻疹を発症する原因や、蕁麻疹が起こってしまった場合の対処法など、医師や看護師等とのやり取りの中から私が学んだことを備忘録的にまとめておきます。

 

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蕁麻疹とはどのような症状なのか

長男の経緯をお話する前に、まず蕁麻疹とはどのようなものなのかをお話しておこうと思います。

 

じんましんは漢字で「蕁麻疹」と表し、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。人がイラク サ(蕁麻(じんま))の葉に触れると同様の皮膚症状が起こることからこの名前がつきました。大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼け るような感じを伴うこともあります。個々の皮疹(ブツブツや赤み)は数十分から数時間以内に消えるのが普通ですが、中には半日から1日くらいまで続くもの もあります。

出典:公益社団法人日本皮膚科学会HP より

 

これは実際の長男の蕁麻疹の画像ですが、最初は蚊に刺されたような膨らみがポツポツと出始め、それが時間の経過に伴ってくっつきあって大きく隆起し腫れてきます。

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ではじめはこのような虫刺され状なのですが…

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このような感じで大きくなります。

 

人によってはミミズ腫れのようになったり、地図状に腫れ上がったりもしますが、大抵が赤み(紅斑というそうです)と痒みを伴います。

 

実は私も蕁麻疹が出やすい体質なのですが、私の場合はミミズ腫れのようになることが多いです。

 

そして、蕁麻疹が出ている間は猛烈に痒い。。。

 

この痒みの程度も人それぞれなようですが、何らかの外的・内的要因によって肌の角層下の真皮にある肥満細胞(嫌な名前ですね…)からヒスタミンという物質が放出され、蕁麻疹の症状であるブツブツや痒みを引き起こすのだそうです。

 

ato_image03出典:シオノギ製薬HP より

 

では、なぜこのような蕁麻疹が起こってしまうのか。

 

その原因についても医師にお話を聞いてきました。

 

 




 

 

子供の蕁麻疹の原因は何なのか

蕁麻疹の原因にはアレルギー性非アレルギー性の2種類があるそうです。

 

アレルギー性蕁麻疹の原因

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アレルギー性で多くの人が思いつくのは、食物アレルギーではないかと思います。

 

そばとか小麦とか、食べると身体中に発疹や痒みがでて、ひどい場合は命を落とす危険性もあったりします。

 

また、食べ物以外にもハウスダストであったり、薬剤などでも症状が出てしまう人もいます。

 

これはある特定の物質に対して、先ほどお話したヒスタミンを放出する肥満細胞の表面にある免疫グロブリンという物質が反応することでヒスタミンが放出され蕁麻疹が起こるためです。

 

アレルギー性の蕁麻疹の場合はアレルギー反応が起こる物質を体内に取り込まなければ蕁麻疹が起こることはありません。

 

非アレルギー性蕁麻疹の原因

実は、蕁麻疹症状が出る患者の7割以上がその原因を特定できないと言われているようです。

 

これが非アレルギー性の蕁麻疹でして、長男も今回はこの非アレルギー性蕁麻疹ということで診断されました。

 

このタイプの蕁麻疹は毎日定期的に症状が現れるのが特徴で、発症して1ヶ月以内でおさまるものを急性蕁麻疹、それ以上続く場合を慢性蕁麻疹と呼ぶそうです。

 

原因ははっきりしていないものの、症状を悪化させるものに「疲労・過労、ストレス、感染症」などが原因としてあるのだそう。

 

長男の場合、ここにものすごく思い当たるフシがありまして、医師からはさまざまな生活改善を指摘されました。

 

次から長男の蕁麻疹発症過程をご紹介していきます。

 

長男の蕁麻疹1日目の症状と対処

先述したように、蕁麻疹が出るその日は、長男は22時頃にベットに入りました。

 

そうして間もなく「身体が痒い」と起きてきたわけですが、この時の症状は両肘・両膝の関節付近にそれぞれ2~3個の蚊に刺されたような突起ができておりました。

 

「あれ、蚊がいた?」

 

などと呑気に思っていた私ですが、その突起が次第に隆起し、互いがくっつきあって大きな膨らみとなりました。

 

「なんか、虫刺されではなさそうだな…」と思いながらも、この日はそれ以上ブツブツの範囲が広がることもなくおさまったので、患部をアイスノンで冷やしながら長男は寝てしまいました。

 

ところが寝付いたと思った矢先、今度は長男が鼻血を出し起きてきました。

 

もともと鼻血を良く出す子なのですが、「もしかしたらどこか体調が悪いのかな」とチラっと考えてもいました。

 

長男の蕁麻疹2日目の症状と対処

その翌日も長男がベットに入ったのは22時頃。

 

そしてこの日も間もなくして「痒い」と言いながらすぐに起きてきました。

 

みると、昨日と同じ肘に蚊に刺されたような膨らみが一つ、ふくらはぎや太ももにもポツポツと同じような膨らみがあったので、私はまたも「蚊に刺されたか」と蚊取り線香の準備をしようとしていました。

 

ところがそんな長男の顔を見ていると、瞼や顎にも赤くブツブツした膨らみが出てきています。

 

「虫刺されにしてはひとりで刺され過ぎている…」

 

と何か様子のおかしさを感じていたら、それらのブツブツはあっという間に全身に広がっていきました。

 

ブツブツ同士がくっつきあってどんどん大きくなるし、瞼はお岩さん状態。

 

主人と「これは危ない」と話し、私はすぐさま小児救急相談センター(#8000)に電話しました。

 

そこで看護師さんに事情を話した結果、得られたアドバイスは…

 

■食べ物アレルギーの可能性もあるが原因特定は難しい

■子供の場合、季節の変わり目やプールが始まる時期などは蕁麻疹が出やすい

■前日に鼻血を出している事を考えると体力低下(疲れ)などもあるのではないか

■蕁麻疹と痒み以外は元気であれば患部を冷やして様子をみる

■夜間の急患では小児科医だけなので翌日皮膚科の専門医に診てもらう方が良い

 

とのことでした。

 

2日続けての蕁麻疹ということで、私自身も食物アレルギーを疑っていたのですが、2日続けて夕飯に食べた物はミニトマトくらい。

 

トマトは美白や抗酸化作用など私的に気になる栄養成分が豊富なため毎日食卓には出しているのですが、まさかそのせいで長男がトマトアレルギーになってしまったのかも…ともこの時は考えていました。

 

小児救急相談センターに電話するまでは、私は長男の全身症状から救急病院に連れて行こうかと考えていましたが、看護師のアドバイスによりこの日は様子を見ながら翌日専門医を受診することにしました。

 

1日目よりも蕁麻疹の症状はひどかったものの、鼻血は出ず、元気にお喋りしていた長男でしたのでこのような対処法をとりました。

 

掻くとますます痒みが増すとのことで、とにかく痒みのある部分を冷やしながら様子をみていました

 

看護師曰く「口腔内の粘膜などに蕁麻疹が出ると呼吸困難になり危険」とのことでしたので、蕁麻疹が出ている時はしっかり子供の様子を見ておくことが大切だと思います。

 

そして、できれば蕁麻疹の症状が出ている時に医療機関を受診した方が良いとのことでしたが、長男の場合は蕁麻疹がでる時間帯はいつも夜。

 

病院の空いていない時間なので、私は翌日の皮膚科受診に備えて蕁麻疹の写真をいくつかスマホにおさめておきました

(結局、写真を見せることもなく診断されてしまったのですけれど…)

 

皮膚科を受診した結果分かったこと

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その翌日、行きつけの皮膚科を受診し、これまでの蕁麻疹の経緯を医師にお話したところ、医師から開口一番…

 

「僕(長男のこと)、最近疲れてない?」

 

と言われました。

 

子供の続く蕁麻疹というのは意外と多いのだそうで、その原因はたいてい疲れや疲労、ストレス(学校が楽しくない…など)なのだそうです。

 

「学校はもうプール始まった?」

「毎日遅くまで起きてない?」

「学校に行くの楽しい?」

「弟君と毎日ケンカしてない?」

 

などなど、長男かなりの質問攻めに…。

 

そして、私には「最近風邪とか引きませんでしたか?」と聞かれたのですが、確かに蕁麻疹が出る数日前に長男は1日だけ38度台の熱を出して寝込んでいました。

 

翌日にはケロっと良くなり、その他の風邪症状もなかったのでそれで受診することもなかったのですが、蕁麻疹はこのように病気の後にも出てきやすいのだそう。

 

それに加え、最近では学校プールも始まり、週2回のスイミングにも通っているため、一日で2回プールに入る日もあったりと、確かに体力を消耗する日が増えてきてはいました。

 

そんな中、これまでは21時にはベットに入っていたのが、少しずつ寝る時間が遅くなり、蕁麻疹が出た時には22時就寝が普通になっていたのですよね。

 

この話をすると、医師からは「僕の年代だと21時就寝でも遅いくらい。20時には寝ないと」と言われてしまいました。

 

この医師とのやり取りをきっかけに、私は子供達の日常生活を見直す事にしてみたのです。

 

3日目には蕁麻疹がでなくなる

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皮膚科では抗アレルギー剤をもらい、一日2回飲むようになりました。

 

そして、夜は20時にはベットに入れるように、晩ご飯やお風呂などを試行錯誤した結果、3日目からは長男に蕁麻疹症状は出ていません

 

薬は1週間分もらい、症状が出なくなっても飲みきるよう指導されています。

 

これまでの就寝時間よりも随分早くなったため、最初はベットに入ってもなかなか寝ませんでしたが、少しずつ睡眠時間は長くなってきています。

 

非アレルギー性蕁麻疹の場合は早い段階からの薬物療法をすることで、慢性化させない事が目的なのだそうです。

 

蕁麻疹が慢性化してしまうと治療期間も長くなってしまいますし、本人の負担も大きくなります。

 

子供に蕁麻疹が定期的に出るようになったら「早めに専門医に診てもらう」「身体を休ませる」ということが大切なようです。

 

 




 

 

長男の蕁麻疹で考えさせられたこと

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今回の一件で、「子供というのは自分でも気づかないうちに身体に無理をしているものなのだな」ということをつくづく思い知らされました。

 

発熱した時点から長男の身体はサインを出していたのかもしれませんが、子供自身というのはなかなか自分の体調を親や周囲に的確に伝えられないものです。

 

なので、やはりそこは親が気づいてあげなければならない。

 

今回私は長男の蕁麻疹が出るまでそれに気づけなかったのですが、子供にとって規則正しい生活というのは心身共に重要なことなのだと改めて考えさせられました。

 

寝る時間が次第に遅くなっていった理由の一つに「なかなか宿題が終わらない」というのもあり、またそのことで私も小言をいう日が多々ありました。

 

それも長男の精神面に悪影響を与えていたのかな、と。

 

宿題の量は一年生の頃よりも格段に多くなっていますが、これは学年が上がる毎にさらに増えていくものと予想されます。

 

そして、宿題をしている長男のそばで次男が遊んでいたりすると長男としては気も散るわけで、長男と次男の住み分け?というかその対応の仕方をどのようにしていくのかも今後の課題です。

 

宿題も大切ですが、それ以上に私が大切に思っているのは我が子が心身共に健やかに育ってくれること

 

今後いろいろな面での時間の使い方について、長男と一緒に考えていきたいと思っています。

 

参考:ヒスタミンを多く含む食べ物一覧

これらは蕁麻疹や痒みを引き起こすヒスタミンが多く含まれている食べ物だそうです。

 

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出典:シオノギ製薬HP より

 

体調が悪そうな時は、意識して摂取量を減らすと良いのかもしれません。

(トマトもありますね…)

 

 

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