「子供達の様子をみているとイライラする」
先日、このような内容のメールを姑からいただきました。
事の発端は、私がとある相談を姑に持ちかけたことで、なぜか最終的には私の子育てに対するご指摘という形でブーメランが帰ってくる結果となってしまいました。
なぜ我が家の子供達にイライラするのかというと、「子供達の身辺自立がまったくできていないから」ということでした。
我が家の子供達は、長男が現在小学2年生。次男が年中で発達障害があります。
このような場で言い訳のような事をしても仕方がないのですが、食事・排泄・歯磨き・整頓(自分で洗濯物をしまったり)など、私としては二人とも年相応に身辺自立は出来ているという印象を子供たちには持っていました。
なので、今回このような思いもかけない形で私の子育てにダメだしされてしまった事は非常にショックだったのですが、それはそれで素直に受け止めるべき部分はあるかと思っています。
ただ、姑の場合、ただ「身辺自立ができていない」というだけで、具体的な話は何も無いんですよね。
姑曰く「(子供達は)何かひとつの事をするのに時間がかかりすぎる」と言うだけです。
年に1~2回ほどしか帰省しない私たちの様子を見ていて、そのように感じるふしがあったようですが、この「行動に時間がかかりすぎる」というのは、度々小学校の懇談会でもお母様方から話題にのぼるテーマです。
つまり、我が家の子供達の年齢だと「行動に時間がかかりすぎる」というのはそう珍しいことではないのではないかと私は思っているのですが、だからといって親として放置して良い問題だとも私は思っていません。
私なりに子供達との関わり方は試行錯誤していたつもりですが、姑としてはそんな私と子供達の様子を見ていてイラついていたのでしょうね。
そんなトラブルの中から、なぜ姑は嫁の子育てに口出しをしてしまうのかについてある結論に達しました。
私、ストレスからホルモンバランスを狂わせて散々な状況ではありますが、今回はそんなお話を書いてみたいと思います。
姑の子育て観は経験至上主義
「自分は立派に息子を育て上げてきた」
多くの姑が多少なりともこのような自負を持っているのではないかと私は感じています。
特に、私の姑の場合はこの思いが人一倍強いようで、私の産後から何かにつけて「家庭とは…」「育児とは…」という話を良く聞かせてくれていました。
こういうタイプの姑は、「自分が子育てをしていた時代の育児法が絶対だ」「自分の子育ては正しかった」という意識があるため、最近の育児論や嫁の話などをなかなか受け入れることができません。
過去にも書きましたけど、子育て観や育児法は私たちの親世代の頃とは随分変わってきているものも多いのですが、それを嫁が言うと「何を!生意気な!」と反論されるわけです。
【妊婦さん必見】産後のお手伝いに来てくれた姑にイライラする3つの原因と対処法とは?
「自分はこの子育てで立派に息子を育ててきた」→「孫にも適用可能」と思ってしまうんですよね。
ただ、子育てに「絶対」はないと私は思うんです。
その子の性格もあるように、子供にどのように関わればより良いかというのは、子供によって違ってくると私は感じています。
現に、我が家の長男と次男でも私は同じように接していませんしね。
二人の性格の違いを汲み取って関わるようにしていますが、それも日々多くの時間を一緒に過ごしているから分かるもので…。
姑としては「息子(私にとっては主人)がその頃(我が家の子供達と同じ年齢の頃)にはちゃんと出来ていた」などとも言うのですが、それも個人差が大きいと思うのです。
私の躾不足という点も否めなくはないですが、それこそ子育て観の違いで、どう子供と関わっていくかというのは親が決める部分だと思うのですよね。
実際、姑が子育てしていた頃を私は見ていないのでなんとも言えませんし、もしかしたら大昔の記憶が現在では大幅に美化されている可能性だってあるのかもしれません。
というのも、たまに主人が「昔は親のああいうところが嫌だったなー」などと言っていることもあったりするので…。
まあ、そもそも嫁に負の部分は見せないでしょうが、だからこそ、子育てに関する姑からの口出しには、私は話半分で聞くようにはしています。
それでも小心者の私としては、結構な精神的なダメージを受けてしまうのですけどね…。
息子への指摘=自分の育児へのダメだしと捉える姑
今回このようなトラブルの発端になったのは、私が主人に関するとあるちょっとした質問をしたことがきっかけでした。
姑としてはそれをどうやら「嫁から息子への苦情」と捉えてしまったようで、そのことが「嫁から自分の育児を否定された」という風に考えてしまったようです。
私としては純粋に「息子さんは昔からこのようなところがありました?」くらいの感じで聞いてみただけだったのですが、そこは姑的には触れられたくない部分だったのでしょうね。
息子である主人の擁護発言に始まり、最終的には私たち家族としてのあり方にまでダメだしをするメッセージが届きました。
私も息子が二人いる身として自分の子供をかばいたくなる気持ちは良く分かりますが、私たち家族の形を否定するような発言に関しては私は非常に衝撃でした。
私なりに主人のために、子供達のためにと頑張っていたつもりでしたが、「息子は生まれ育った家庭とはまったく違う環境で(良く耐えている)」というような内容の文面を見た時は、「そこまで言われる程、私たちの家庭はひどいのか」と動悸がするほどのショックを受けました。
私の姑のように、自分の子育てに自信があるタイプは、息子のどんな些細な事であっても指摘されることは嫌う傾向にあるようです。
とは言え、嫁としては結婚した配偶者の過去についてどうだったか知りたいという時もあるもの。
今回私が失敗したと思ったのは、姑に対する質問の仕方でした。
「息子さんはどんなタイプでしたか?」と聞けば良かったものの、「昔からこういうタイプでした?」とある程度こちらが断定して問いかけをしてしまった点です。
姑の意にそぐわない事を嫁に聞かれたものだから、あちらとしては気分を害してしまったのでしょうね。
その事が「息子のことより、自分自身の子育てちゃんとしろや」という変化球で返ってきたものだと、私は認識しています。
姑からの口出しで今回最もショックだったこと
それ以上に今回の姑からの口出しでショックを受けたのは、これまで姑含め舅がそのような態度をおくびにも出さなかったことです。
先述したように、義理両親とは年に1~2回程度しか会っておらず、その度にいつも温かいおもてなしをしていただいていたので、実は「孫と会うとイライラしていた」とは夢にも思っていなかったからです。
というか、たまに会う孫にイライラするってよっぽどですよね。
義理両親には他にも孫がいますが、以前も書いたように、結構孫差別をする両親なので、我が家の子供達はあまり好かれていないのかなとは思っていました。
きょうだい児の長男が姑から「我慢を覚えるべき」と言われた理由について考えてみた。
我が家の子供達と接している時も、特に何を言うでもなかった姑舅。
ですが、このように何か事が起こった時にここぞとばかりに「あの時からこう思っていた」と言われるのは、私の中では卑怯な印象しかありません。
姑たちはそれが大人の関わり方だという考え方のようですが、でしたらその思い、生涯心の中にしまっておいてもらいたい。
言うならその都度その時にその現場で言っていただければ、問題解決にもつながるし後腐れもないと私は思うのです。
後出しジャンケン的に言われてしまうと、「この人たちは普段腹の中ではどのように考えているのだろう」という不信感しか私には持てません。というか、持てなくなってしまいました。
そもそも我が家の孫を可愛いと思ってくれているのだろうか…という疑心暗鬼レベルです。
最近は私も義理両親との関係はつかず離れずでそれなりに良好だと感じていたものの、今回の一件で義理両親はやはり他人なのだと、腹を割っては話せない人たちなのだと痛感しました。
子育ての至らなさに関しては私も素直に受け止めるつもりですが、やはり何でも話せる関係になるのは難しいのかなという印象です。
姑の口出しに上手く対応するためには?
今回の出来事で、私は姑の口出しに上手く対応するためには2つの事が大切だと感じました。
まず一つ目は、息子である主人の事に触れない・聞かないということ。
子育てに絶対の自信を持っているタイプのお姑さんであれば、これは鬼門になると思っています。
ご主人を上手く立てるような評価をする分には、逆に姑としてはご機嫌になる可能性が高いのですが…。
そのため、姑に息子であるご主人のことを聞く場合は、細心の注意を払っておく必要があると思います。
何が姑的に聞かれたくない事かわかりませんからね。
私は今後、主人の話題は何があっても姑にはまったく伝えないと心に決めました。
姑のタイプにもよるかもしれませんが、私の姑の場合は、こちらから絡まない限り口出しもしてこないタイプです。
今回は私が地雷を踏んだということで、そこさえ気をつければ姑の口出しに関しては8割方問題は解決するのではないかと思っています。
それでも、子育て・生活環境…なにかにつけ口を出してくるお姑さんの話は私の周りでも良く聞きます。
そのような姑に対応するには、やはり口出しを聞き流せる精神力が必要ですね。
もちろん、そのような姑からの口出しも「よかれ」と思ってしている部分がほとんどなのでしょうが、新たに家庭を築いて自立しようと頑張っているお嫁さんとしては「うっとおしい」と思えることも多いはずです。
姑の口出しに関しては、私は参考にできる部分は参考にして、「何言ってんの?」と思える部分に関してはスルーできる心構えが必要だと感じています。
「(次から)やってみまーす」「そうなんですねー」「へー」くらいの対応で、敢えて反論などする必要もないと思っています。
お嫁さんそれぞれ考えがあっていろいろな育児や生活に取り組んでいるわけで、それはお姑さんだって同じはず。全てを受け入れる事自体がどだい無理な話なのです。
ですが、経験値だけはラスボスレベルのお姑さんは、新たな価値観を受け入れるのが難しいんですよね。
自分がそれで成功してきたという自信があるわけですから。
そういう意味では、お姑さんもお嫁さんのためを思って助言してくれているわけであり、お嫁さんもそれを頭から否定するのは失礼にあたるというもの。
姑の口出しを一旦肯定的に受け止めつつも、「でも、私は私のやり方でやります」ということを態度で示していけば良いと思います。私も実際そうしていますし。だから好かれていないのかな(笑)
お姑さんも、お嫁さんの言動をみていて「大丈夫かしら」「またあんなことして…」などと心配になるかもしれませんが、嫁は嫁なりに失敗しながら家族をまとめようと頑張っていることを認めてあげるべきです。
嫁にも経験値を積ませてあげてください。
口出しも、ダメだしだけで終わるのではなく、ご自身の経験を生かした「押し付けではない」「適切な」アドバイスであれば、きっと世のお嫁さんもお姑さんをもっと慕ってくれるのではないかと、偉そうに考えている今日このごろです。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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