親との同居はストレスだらけ。帰省のたびに実感するそのデメリット5つとは。

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「親との同居って経済的メリットが大きそうだよね」

 

自分の親の年代が60代・70代となってくると、同居を考える子育て世帯の方も多いのではないでしょうか。

 

親と同居すると…

 

■家賃や生活費を折半(もしくは無料)にできるから経済的に助かる

■子供(孫)の世話もお願いできて、共働き世帯は特に助かる

■家事や炊事を協力してできるから、母親は一人で抱え込まずに助かる

 

などなど一見するとメリットが多そうなイメージがあります。

 

が、親との同居は本当にメリットだけでしょうか。

 

私は実家に帰省するたびに、逆に同居のデメリットばかりが目についてしまいます。

 

それは以前記事にもしたように、超強力な毒祖母がいるからという理由もありますが、直接害を及ぼしてこない実父や義理両親であっても、同居となると難しいかなと感じる部分が多々あります。

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実家に帰省するたびに感じていた同居のデメリットについて5つの原因をまとめてみました。

 

これから親との同居を考えている方は是非一度このデメリットについても視野に入れてみていただきたいと思います。

 

1.過度な干渉

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「どこに行くの?」「何買ってきたの?」「お父さん(私の主人)はどこ行った?」

 

これは私が実家に帰省するたびに、5分おきに祖母から言われる言葉の一部です。

 

祖母は特殊な存在なので、一般的にはこれほど干渉してくる親もそうはいないのかもしれませんが、親と同居するとこれほどではないにしても、生活の多くの部分を干渉される可能性はあります。

 

ちょっと友人とランチに行きたいんだけど、それを親に報告すると「また出かけるの?」と言われそうでストレスがたまったり…。

 

逆に、子供と夫を送り出して家でちょっとのんびりしようかと思っていたら、「ゴロゴロしていないで掃除でもしたら?」と言われて「自分のペースでやりたいのに!」とストレスがたまったり…。

 

何をするにしてもプライベートを監視され、自分の家であるのに一向に気が休まらない日々が続いてしまう…ということも考えられます。

 

これは親の性格にもよりますが、私の義理両親のようにある程度理解のある親であっても、一つ屋根の下で生活するとなると、干渉まではされていなくても、何かしら気は使ってしまうものです。

 

親と同居するということは「自分のプライベートはある程度なくなることを覚悟する」必要があると思います。

 

2.生活リズムの違い

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朝起きる時間や寝る時間、お風呂に入る時間や洗濯の時間など、各家庭によって生活リズムはさまざまです。

 

結婚している夫とは長年自分と同じリズムで生活してきていますから、一緒にいて不都合を感じる事はないものです。子供もしかり。

 

ですが、子供の頃から一緒に暮らしてきた自分の親であっても、しばらく離れて暮らしているとその生活リズムはいつの間にか合わなくなっていくものです。

 

義理両親なら尚更、盆・正月に数日生活を共にするくらいの付き合いしかない人達と同居するというのは非常にハードルが高いものになります。

 

私は実母の干渉がひどすぎて、大学入学時から実家を離れ一人暮らしを始めたので、今では主人との生活期間の方が長くなってしまいました。

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そのため、実家に帰省するたびに生活リズムの合わなさを実感することが多く、自分のペースで生活できなくなることにストレスを感じてしまいます。

 

これは実は私たちの親世代も感じているのではないかと思う出来事が先日ありました。

 

私の伯母が話していたのですが…

 

「娘家族が帰省すると、お風呂も長いし、遅くまで起きてるしで疲れるのよねー」

 

これは、親世代も子供や孫世代と生活リズムが合わない事を実感しているんですよね。

 

人間年をとってくると日々の生活のいろんな事を早く済ませたいらしく、その伯母も夜の8時までには入浴や片付けなどを終えて寝室でゆっくりしているのだそうです。

 

私の実家では、父や祖父母は4時に入浴を済ませ、5時には夕食を食べ終わっています(笑)

 

病院以上の早さですよね。

 

帰省するたびにこの生活リズムに合わせなければならないため、帰省などの一時的な生活であればこちらが多少我慢すれば乗り切れますが、同居となると正直無理だと感じています。

 

生活リズムというものは親と子世代が互いに譲り合っていければ同居も上手くいくのかもしれませんが、子供がいると学校や幼稚園に習い事など、譲れない部分もでてきます。

 

ですが、今更生活リズムは変えられないという親世代に子世代の生活を強いるのも難しいものです。

 

となると、必然的に子世代が我慢しながら親との同居をするという結論に達する場合も多く、親との同居を考える際は、この生活リズムという点は要注意事項だと言えると思います。

 

3.食生活・食習慣の違い

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日々生活をしていく中で、食事というのは大事な部分です。

 

健康を維持するためのものでもあり、娯楽的要素もあり。

 

そして、人により嗜好や習慣が細かく異なるのも食の特徴と言えます。

 

なので、この食生活・食習慣が限りなく自分と近い人(もしくは自分が許容可能な相手)でなければ、ずっと一緒に暮らして行くことはとても大きなストレスになります。

 

例えば、食事マナーもそうですよね。

 

我が家の主人は「お箸の持ち方がなってない人」とは結婚できないと常々言っています。

(今、私と夫婦ですので、今後そんな心配は無用のはずなのですがね…)

 

私は食べ方の汚い人や、食事内容にあーだこーだ言う人が苦手です。

 

これは私の実家がそうでして、祖父母は大皿料理であろうとなんだろうと直箸で食べ物を口に運びますし、例えばお土産に持っていったドーナツなども箱を開けて全て素手で触って確認してから、一つを選んで一口かじり、元の箱に戻していたりします。

 

そして、人が持ってきたものや買ってきたものをかなりの確率でけなします。

 

私が作った料理も自分が好みのものでないと判断した時には、平気で流しにぶちまけられます。(毒祖母全開)

 

私の実家は祖父母がこんな調子なので、最初主人が我が家で食事をした時は度肝抜かれたと言っていました。

 

なので、私が実家に帰省して食事を共にする時には、祖父母だけ先に料理を取り分けて置いたりもするのですが、ちょっと目を離した好きに大皿に直箸突っ込んでいた…なんてことは多々あります。

 

子供の食事の世話と祖父母の世話(注意)で、私は実家での食事はほとんどのんびり食べられないような状況です。

 

仮に同居してこれが毎日続くのだとしたら…。

 

また、祖父母ほど強烈でなくても、人によっては朝はスムージーだけで良いという人もいれば、がっつり旅館のような和定食でないとダメという人もいるでしょう。

 

同居して一緒に生活する人数が増えるほど、このような食の好みというのはそれぞれ出てくるでしょうから、作る主婦としては当然負担になってきます。

 

たまに帰省して親と楽しい食卓を囲めていたとしても、これが日々の事になると様相は次第に違ってくるようになります。

 

同居を考えている方は、この辺も要チェックポイントになりますよ。

 

 




 

 

4.孫への関わり方

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産後しばらくお手伝いにきてくれた姑と生活して思ったのですが、私たちの親世代というのはやはり孫の子育てに口を出したがるものです。

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ちょっと買い物に行く時は家で子供を見ていてもらえる、子供の遊び相手になってもらえる…などのメリットは確かにありますが、同居すると子供の成長に伴い、それが教育方針への口出しなどに変わってくる可能性が大です。

 

習い事が多すぎる(もしくは少なすぎる)、ゲームばかりさせてないで手伝いもさせないと…など、「私がこの子の親なのに!」と言いたくなるくらい、何かにつけ孫に干渉してくる機会が多くなります。

 

これは孫可愛さからの親切心と「自分は子育てをしてきた」という経験値から親世代は提言しているつもりなのかもしれませんが、これが毎日となればはっきり言ってストレスです。

 

5.性格の不一致

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親との同居で一番問題になるのがこの性格の不一致ではないでしょうか。

 

これまで述べてきたことも、大きい括りで見た時には、結局この点に結論づけられるような気がします。

 

そして、親の性格というのは自分の実の親であればまだしも、義理両親だとそうそう見抜くのは難しいものです。

 

盆・正月くらいしか会わない関係で「すごく良いお姑さんだから」と安易に同居を考えてしまうと後悔する結果になるように感じます。

 

ほぼお客さん状態で数日一緒に過ごすのと、毎日の生活を共にするのでは訳が違うからです。

 

関わる時間が長くなってくると、相手のいろいろな面が徐々に見えてくるようになるもの。

 

私も母が生きていた頃は、仕事人間であまり家にいなかった父とはほとんど話す事はありませんでした。

 

母が気分屋で感情的な性格だったこともあり、それとは真逆の穏やかな性格の父にはそれまで嫌悪感など抱いた事はなかったのですが、母の死後、父といろいろとやり取りをするようになってからは、父の適当で面倒くさがりな性格にイラっとくる事も多々あるようになりました。

 

これも結局、かつてよりも父との距離が近くなったからだと思うのですが、同居はしていないにも関わらずこのような状態ですから、同居すると更にイライラが募ると思っています。

 

 




 

 

親との同居にはしっかりとした覚悟の上で望むこと

このように、親との同居は生活におけるさまざまな面で衝突するかもしれない危険性を大いに孕んでいるといえます。

 

親でなくとも、夫や妻や子供と一緒に暮らすことも同じです。

 

それぞれに人格があり、異なる性格をしているのですから、自分とは違う意見や考え方が出てくるのが当然です。

 

ただ、配偶者や子供の場合は、自分の気持ちを打ち明けやすいという違いがあります。

 

互いに考え方がぶつかりあったとしても、正直に本音を言って話し合う事が可能です。

 

ただ、親となるとこちら側が子供ということもあり、親によっては意見をすんなり受け入れてくれない事もありえます。

 

「子供のくせに生意気な」と思われたり、「我が家はこういうやり方なの!」と上から抑え付けられてしまうと、自分らしい生活が送れない事へのストレスに加え、人間関係のストレスも加わり疲労度はMAX状態になることも…。

 

親との同居を考えている方はこのような同居によって起こり得る負の面をしっかり認識し、それでも同居のメリットの方が勝ると思えるなら同居をすべきだと思います。

 

腹を割り合える相手となら同居は必ずしも失敗にはならないと思うので、同居をする前にはもう一度親との関係を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

 

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