小学館の通信添削学習教材である「ドラゼミ」なるものを、先日いただく機会がありました。
我が家には小学2年生と年中(自閉症スペクトラム)の二人の男の子がおります。
おっとりした長男と超自己中の次男で性格がまったく違うわけですが、勉学関係についても二人の興味関心はそれぞれです。
次男は文字や数字が好きという特徴があるため、毎日ちょこちょこ時間を見つけてはひとり勝手にワーク等をやっていたりするのですが、長男は毎日の宿題をこなすだけで精一杯。
もともとのんびり屋な性格もありますが、バスケに水泳と合わせて週4日の習い事があるせいか、なかなか宿題以外の自学にまで手がまわらない状況です。
そんな中にいただいたドラゼミは、果たして長男に合った学習法なのか。
実際にドラゼミをやってみた長男の感想と、私のやらせてみた感想をまとめてみようと思います。
ドラゼミってどんなもの?
その前に、ドラゼミについて少し説明しておきます。
繰り返しになりますが、ドラゼミというのは小学館が行っている通信教育学習教材です。
幼児用の教材には、「ぷちドラゼミ」というものがあります。
ぷちドラゼミの詳細はこちら→小学館の通信添削
今回は1週間分の無料サンプルをいただいたのですが、中には教材についての説明資料や国語と算数のサンプルの問題集が入っていました。
ドラゼミは応用力の養成を重視している
ドラゼミの資料をみたところ、こちらの教材では「読解力」「作文力」「ひらめき力」の養成に力を入れた作りになっているように感じました。
私も常々思っていることなのですが、読解力というのはどのような学問においても基礎になる力です。
何が書かれているのかを文章から正しく読み取ることが、まずは何事においても第一歩になりますしね。
そこでつまづいてしまうと、「説明の意味がわからない」「何を答えて良いのかわからない」という、問題を回答する上で必要な知識を得る以前のところで苦手感がでてきてしまうため、文章の読解力をつけるということは本当に大切だと感じています。
夏休みの読書感想文対策として小学校低学年に教えておきたいのは書き方よりも読解力だと私が思う理由。
文章を読んで意味が分からなければ、文章を組み立てること(作文力)も難しくなります。
全ての教科の基礎となる読解力についてドラゼミでは、低学年のうちに「語彙力」「観察力」「思考力」を、高学年からは「構成力」「表現力」を身に付ける構成にすることで、段階的に文章力をあげるようにしているようです。
他にも…
■教科書を超えた独自カリキュラムで「自己解決能力」を養う
■ひらめき力や直感力を養う「図形学習」を低学年時から行う
■個別担任制による「添削指導」で子どものやる気を引き出す
という工夫がなされていると感じました。
ドラゼミの通信教育学習の流れ
このような通信教材を子どもにやらせる上で心配になるのが、「果たして我が子が続けられるだろうか」というところです。
1回の学習時間があまりに長いと、子どもは集中力が続かずに「もう疲れた」「やりたくない」となってしまいがち。
我が家の長男も気が散りやすくこの傾向が強いため、そういう点で通信学習に不安があったのですが、ドラゼミの学習時間は「学年×10分」で1回の学習が完了してしまいます。
2年生であれば、1回の学習時間は20分。
問題集の見開き2ページ程度です。
大問が3つほどなので、夕ご飯の準備ができるまでの時間だったり、または朝の用意が早い子であれば登校前の時間をちょっと利用してもできそうな問題量です。
ただ、6年生になると1回に60分となるので、そう考えると高学年になればなかなかの負担にはなってきそうです。
小学生の長男が実際にドラゼミをやってみた
国語をやってみた感想
もともと言語分野を全般的に苦手としている長男ですが、ドラゼミの国語のサンプル教材をやってみた彼の第一声は…
すごく難しい
でした。
■クロスワードパズル
「おやつブレイク」という遊び要素を取り入れた問題があるのですが、今回はクロスワードパズルでした。
(例)「たなから○○○○」と いうことわざを 知って いるかな?
(例)「しずむ」の はんたいは?
(例)おとしたら ひろえません。あたためすぎると きえちゃうよ。
など、語彙力・対義語・推理力(なぞなぞ)などを意識した設問構成になっており、私もこの問題をみた瞬間「長男には無理だろう」と直感で感じたものです。
というか、上記(例)の最後の問題なんて、私もわかりません(笑)
初っ端のおやつブレイク問題で、ドラゼミのレベルの高さを感じました。
■読解問題
読解問題は、ドラえもんの実際の漫画のストーリーが使われており、とっつきやすい印象です。
我が家の長男も2年生になってから漫画のドラえもんを読み始めたということもあり、この問題形式は取り組みやすかったようです。
(ただ、やはり理由を自分で考えて回答するような問題は苦手な様子…)
■一文字なぞなぞ
なぞなぞ形式の設問で、語彙力を増やす「国語マスター」というページもありました。
なぞなぞに漢字一文字で答えるものなのですが、これがまた結構難しい。
(例)ちゃんと 聞いて いるのに へんじを しない ものは?
(例)あつすぎると どこかに 行き さむすぎると かたく なるものは?
長男、完全に白目むくレベルの難しさでした。
正直、私もこのなぞなぞに漢字一文字で答えろと言われても、わからないものが多かったです。
算数をやってみた感想
算数は比較的好きな科目である長男。
こちらも国語同様、絵や図が多く使われており、長男本人も得意ということがあって、とても楽しく取り組めたようです。
■迷路
遊び要素を取り入れた課題では、迷路がありました。
迷路大好きで、各種迷路本を持っている長男としては、「こんなの簡単!」とさっきまでの国語のテンションから一変、得意げにやっていましたよ。
迷路ではひらめき力を養う目的があるように感じました。
■計算問題
計算問題も、解説にイラストが豊富に使われていて、非常にわかりやすい構成になっています。
ところどころ、ドラえもんがアドバイスをくれたりもしています。
すでに学校での学習が終わっている筆算でしたので、長男もあっという間にやり終えていましたが、説明が詳細なので、まだ習っていない学校の勉強の予習としても使いやすいのではないかと感じました。
■図形問題
図形を実際に書かせる問題もありました。
こちらも長男、ほぼほぼクリア。
これも発想力などを養う目的から取り入れていると思われますが、形を正しく見る力がつきそうなので、こういう教材を低学年から取り入れているのはとても良いと感じました。
ドラゼミのメリットとデメリット
ドラゼミの教材を実際に長男にさせてみたところ、そのメリットとデメリット両方を感じる部分がありましたのでまとめておきます。
メリット
■子どもが好きなキャラクターのイラストが満載
問題集のいたるところにドラえもんなどのキャラクターがふんだんに登場しているため、子どもが教材に興味を持ちやすい作りになっていると感じました。
自学の習慣がない子どもにとっては、家で自分で問題集を広げて勉強を始めるという過程自体のハードルが高かったりもするのですが、親しみやすい構成になっているので、自宅学習を習慣づけるきっかけ作りには良いと思います。
■プロの添削指導が受けられる
添削課題の見本も同封されていたのですが、子どものレベルに合わせた丁寧な添削が印象的でした。
添削課題を提出したらもらえるシールを集めると、枚数に応じてプレゼントがもらえるというのも、ごほうび効果で子どもにとっては楽しく学習できるシステムではないかと感じています。
プレゼントの詳細はこちら→子どもが喜ぶ通信添削o
■時間を気にせずに取り組める
我が家の長男のように、別の習い事で忙しい子の場合、塾に行くなどまとまった学習の時間をとること自体が難しくなってきます。
そのような子には、短時間で効率的に学習できるドラゼミのような通信学習教材というのは最適だと感じました。
時間のある時に自分のペースで学習をすすめることができるので、「何時からは水泳、その後は塾へ…」なんて日々バタバタ時間に追い立てられることもなくなり、生活に余裕が持てるようになります。
デメリット
■継続してやることができるか
これはドラゼミに限ったことではなく、通信学習教材のどれにも言えることなのですが、子ども自身が途中で挫折してしまう可能性は大いにあります。
教材は毎月ドシドシ届くのだけど、次第に教材をやらなくなり、未開封の問題集が溜まっていく…というケースです。
自宅学習というのは、学校や塾のように勉強を見守ってくれる教師のような存在がいないため、どうしても子ども自身のやる気に頼る部分はあるんですよね。
大人でも自分を律することはなかなか難しいものですが、ドラゼミのような教材を継続して続けさせるためには、最初のうちは親も一緒に取り組むなどの工夫は必要かと思います。
■やや難問が多い
長男の実際やってみた感想でも書いたように、ドラゼミは全体的に問題レベルが高めな印象です。
そのため、子どもが「この問題、難しくてできない」「もうやりたくない」と言い出す可能性も否定できない気がしています。
そうなると、継続して続けられないという上記の問題に関わってくるので、ここでもやはりドラゼミは親が一緒に取り組んであげる必要があるのかなと私は思っています。
親の手間が増えるという点で言えば、それをデメリットと感じてしまう方もいるかもしれませんね。
■市販の問題集よりは高額
ドラゼミの料金体系についての詳細は後述しますが、簡単に言えば、塾よりは安く、市販の問題集よりかは高額な印象です。
ドラゼミのテキストは、国語と算数の基本学習ページを毎日交互に2~3ページずつ進めていく形をとっており、余裕がある時に遊び形式の問題や発展的な内容の問題をやっていくというスタイルです。
1ヶ月のテキストの量は1科目で30ページ程度のボリュームなので、市販の問題集を毎月1冊ずつしていくのと同じ感覚です。
となると、市販の問題集を毎月2冊買う方が断然お安くはなるので、純粋に金銭面だけをみれば、ドラゼミは決して安いものではないと思います。
ただ、通信添削やプレゼントなどのさまざま特典もありますので、一概にはどっちがお得か言い切れない部分もあります。
ドラゼミの料金は?
ドラゼミは入会金は無料です。
そして、月会費は学年によって異なっています。
これは小学2年生のコースですが、年一括払いにすると毎月払いに比べ、1ヶ月分の月会費が浮くようなお得なコース設定になっています。
塾などに行くよりかは圧倒的に安いですが、毎月問題集を買ってきてやらせるのと比べれば、決して安いものではないです。
ただ、ドラゼミでは…
■市販されていないオリジナル教材が手に入る
■個別通信添削が受けられる
という特典があるのは大きなメリットだと思います。
ドラゼミはこんなお子さんにおすすめ
以上のことから、ドラゼミはこんなお子さんにおすすめだと感じました。
■習い事が多く、家での学習時間が限られている子
■授業を超えた応用力を身につけたい子
■まずは自学の習慣を身につけたい子
今ならサンプルテキストが無料でもらえますので、「まずどんなものなのか体験してみたい!」という方は資料請求をしてみると良いです。
資料請求はこちら→小学館の通信添削
いろいろ試して、我が子に合った学習法を見つけたいですね。

福岡市在住の主婦です。
毒親育ちが発達障害児を育てています。
2016年から ブログ始めました。
人間関係や子育てに関する日々の気づきを、独断と偏見まみれの記事で更新中。
ビュッフェと直売所に頻出します。
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