小学生の長男にDSをやらせた結果現れた影響3つと子供にゲームをさせる上で我が家が気をつけている事。

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みなさんは、我が子にDSを買い与える派ですか?買わない派ですか?

 

このような議論が巷で盛んだという話を聞いたのですが、子供にDSなどのゲーム機を買い与えるかどうかについてはご家庭により考え方が分かれるところだと思っています。

 

それぞれが我が子の事を思いゲームとの関わらせ方を考えた結果のことなので、ゲームをさせるのが悪いとかさせないのがかわいそうなどという単純な話にはならないと私は考えています。

 

実は、我が家の長男も小学2年生になった辺りからDSをするようになりました。

 

そんな長男の様子を見ていて、「これはゲームの影響だな」と思える節が3つ程感じられたのでそれらをまとめると同時に、子供にゲームをさせる上で我が家なりに気をつけている事について今回は綴ってみようと思います。

 

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なぜDSをするようになったのか

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これは完全に親である私たちの影響です。

 

私も主人も子供の頃からゲームは大好きで、私たちアラフォー世代というとファミコンに始まり、ゲームボーイやスーパーファミコン、PCエンジン(懐かしい…)、プレイステーションなどなど、さまざまなゲーム機が台頭してきた時代を幼少期に過ごしてきました。

 

私自身もドラクエやマリオなど子供の頃は相当ハマっていましたし、未だに主人と「最強パスワード知ってる?」などと、初期ドラクエの裏ワザなどについて話すこともあります(笑)

 

そのため、いまでもそれらの本体は持っていますし、他にもDSやPSvitaなどの携帯ゲーム機など子供が生まれる前から所有しているものもあります。

 

自分達自身がそのようなゲーム機で楽しく遊んできた経験があるので、我が子も今でもそれらで遊べるのではないかという思いがあり、長男には本人が興味を持った時から遊ばせるようにしました

 

それが小学2年生という時期でした。

 

つまり、我が家の場合は、親が使っていたいわばお古のDSを今長男が使っている状態で、3DSなど最近の小学生が持っているような最新機種ではありません。

 

子供にわざわざゲーム機を買い与えたという形ではなく、もともと家にあったゲーム機を使って遊び始めたというのが我が家の現状です。

 

DSをするのに反対しなかった理由

これは先に述べた「親もゲーム好きだったから」というのが理由のひとつですが、それ以外にも実はあります。

 

それは、ゲーム操作時に手指を良く使うことと、ゲームをする際に判断力を駆使するところにメリットを感じていたからです。

 

感覚統合の記事でも書きましたが、手先の動きと脳というのは密接な関わりがあるということで、子供の脳の発達に有効なのではないかとずっと思っていました。

arrow47_004感覚統合の訓練になる日常生活の動きや遊び5選。OT(作業療法士)学習会で学んだ事まとめ。

 

また、ゲームのジャンルにもよりますが、ゲームというものはその状況に応じて素早く判断を下し攻略していくタイプのものが多く、そのため若干優柔不断気味な長男にはうってつけではないかとも思っていたからです。

 

特にDSでは脳トレ系のソフトも多数出ており、かつては「ゲーム脳」などと言ってその悪影響を懸念されていたゲーム機も、脳に悪い影響ばかりではないのではないかという思いが私の中にはあったのです。

 

 

 

ですが、最近の研究では、ゲームの長時間使用が脳に及ぼす悪影響というものも実証されてきているようですね。

長時間のビデオゲームが小児の広汎な脳領域の発達や言語性知能に及ぼす悪影響を発見
発達期の小児の長時間のビデオゲームプレイには一層のケアを喚起東北大学加齢医学研究所・認知機能発達(公文教育研究会)寄附研究部門(川島隆太教授)は、MRI等の脳機能イメージング装置を用いて、健常小児の...

 

かつて一大ブームとなった「大人の脳トレーニング」というDSソフト監修の川島隆太教授がこのような研究結果を報告しているのも、大人の脳トレにハマっていた私としてはやや微妙なのですが…。

 

要は、脳の発達段階にある子供が長時間ゲームをすると記憶力や言語力に影響をもたらす可能性があるということなので、やはりゲームと子供の関わり方については親がきちんと目を光らせていないといけないと改めて感じています。

 

そんな中、ゲームにぞっこんな長男に、「これはゲームによる影響かも?」と思えるような症状が出てきたので、気になるものを3つまとめてみます。

 

影響1:会話の8割がゲーム絡みの内容になる

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長男は現在、私がかつてハマっていた「トルネコの大冒険」というGBA(ゲームボーイアドバンス)用のゲームをDSでやっております。

 

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このトルネコシリーズは1・2・3と出ているのですが、2と3だけはGBAのソフトで出ているため、現在でもDSがあれば遊ぶ事ができます。

 

アクションRPGタイプのゲームで、敵を倒しながらダンジョンを潜り進み、集めたアイテムを合成して最強武器を作れたり…などと、非常にハマリ度の高い内容になっているのですが、そんなトルネコに夢中な長男は、口を開けばゲームの話ばかりしています。

 

 

長男
「メタルキングの盾はどうやってとるの?」
長男
「お母さん、ポポロってどうやったら目覚めるの?」
長男
「ガーゴイルってやっつけられる?」

 

 

などなど、ゲームを実際していない時でも、常にゲームに関する話題ばかりを話すようになりました。

 

私がトルネコをかつて相当やり込んでいて大抵の事には答えられるということもあり、とにかくいろいろ質問攻めにあいます。

 

私としては、もっと「学校でこんなことがあった」というような話を長男としたいという思いもあるため、敢えて話題を変えて話を振ってみるのですが、長男の中では「トルネコトルネコトルネコ…」となっているようで、あまり効果はありません。

 

「これがもしやゲーム脳なのか…」とも心配している部分です。

 

 

影響2:体を動かさなくなった

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ゲームを始めてからというもの、長男は極力体を動かさなくなりました。

 

年長の時に通っていた幼稚園が廃材などを使って子供自身に考えさせて製作をさせるような園だったので、その影響で長男は小学校にあがっても、家にいる時は空ダンボールなどで何やらこしらえている様子が良く見られていました。

arrow47_004幼稚園は私立?公立?転勤でどちらも経験した私が両者を詳しく語ります。

 

ですが、DSをやりだしてからというもの、ゲームをしていない時であっても、部屋の中でゴロゴロしている事が増えたのです。

 

頭の中でゲームの事を回想しているのかもしれませんが、床に寝そべって何をするでもなくグダグダしてみたり、文字通りゴロゴロ部屋の中を転がっていたりします。

 

そして、このように体を動かさない生活が続いたからか、長男太ってきました。

 

身長は140cm弱と小学校2年生にしては高めではありますが、体重も32kgとプチどすこい級です。

 

ゲームを始めてから急ピッチで体重が増えてきているので、ここにも私は危機感を抱いています。

 

影響3:寝つきが悪くなった

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長男はもともと寝付きはそれほど良くない子ではあったのですが、ゲームを始めてからというもの、それに輪をかけて寝なくなりました。

 

以前ストレス性と思われる蕁麻疹が出た時に、医師から「早く寝なさい」と指摘されていたので、なるべく21時までにはベッドに入れるようにはしています。

arrow47_004子供の蕁麻疹の原因は疲れやストレスも関係があった!小学生の長男の発症経過や治療法についてのまとめ。

 

ですが、眠れない長男はベッドに入ってからも本を読んだりしているため、結局寝付くのは22時過ぎという状態です。

 

大人でも寝る前のスマホ操作などは寝つきが悪くなる原因と言われていますが、夜寝る前のゲームはさせていない長男であってもこのように睡眠に影響が出ているところをみていると、ゲームの覚醒作用は子供に影響を及ぼしやすいと感じています。

 

 

DSをするための家庭内のルール決めが大切

これらの影響が見られるゲームと子供の関わりについてですが、「だからゲームをするのは今後禁止!」というのは極端な判断ではないかと私は考えています。

 

なぜなら、今禁止したところで、将来的には必ずゲームって手を出すものではないかと思うのです。

 

DSのみならず、今ではスマホゲームなども種類豊富に出回っています。

 

長男が中学・高校と成長していくにつれ、家以外で過ごす時間も多くなる中で、必ず親の目の届かないところでゲームはやるはずです。

 

今ハマっているものを「したらダメ!」と言われ、取り上げられた方が、ゲームに対する執着は余計に増すと思うのですよね。私もそうでしたから。

 

なので、長男のような小学生時代にゲームとの適切な関わり方を教えておくことが、長い目でみても我が子の心身の影響には良いのではないかと私は考えています。

 

そのためには、各家庭でのルール作りが大切だと思っています。

 

我が家では以下の3つだけは必ず守るよう長男には話しています。

 

 

約束1:DSのプレイ時間は連続30分以内厳守

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ゲームが子供の脳に及ぼす悪影響については、先述した川島隆太教授の研究でも「長時間の使用の場合…」とされています。

 

そのため、我が家では「DSは連続して30分以上はしないこと」というルールを設けています。

 

30分という時間が適切かどうかはわかりませんが、私の中では1時間は子供には少々長いと思っています。

 

至近距離をずっと見つめ続けるのも目のためにはよくないと考えているので、我が家では30分たったらゲームをやめて休憩するように促しています。

 

ですが、長男は大概この時間を守れません。

 

「30分経ったらやめなさいよ」とゲームをする前に声掛けをしてはいるものの、30分経ったことに100%気がつかないので、そこは「時間大丈夫?」などと途中で話かけるようにしています。

 

基本、ゲームは1日に1回です。

(休日などは2回くらいする日もありますが、休憩は必ず1時間以上とらせています)

 

そして、なぜゲームを長い時間してはダメなのかを説明することも大切だと思っています。

 

「ゲームをずーっとし続けたら、頭がぼーっとしていろいろな事を忘れてしまうんだって」というような話を長男にはしました。

 

脳の前頭前皮質や海馬の高次認知機能が低下するから…などと言っても長男にはまず分からないので、ゲームをし続けたらこんな怖い事が身体に起こるよということを噛み砕いて話しています。

 

そのせいか、30分経ったということは忘れていても、それを指摘されればきちんとゲームを終える事ができています。

約束2:やるべき事をすませてからDSをする

 

宿題や明日の用意、片付け…などなど、日常でしなければならない事を先に済ませない限りゲームは出来ないというルールも決めています。

 

子供はどうしても楽しい方、ラクな方に流れてしまうので、大人がコントロールをしてあげない限りは「ゲームを先にするか宿題を先にするか」と問われれば、「ゲームする!」となってしまうものです。

 

ですが、ゲームを先にした後に宿題をするのは相当精神的にしんどいんですよね。

 

すでに楽しいことが終わってしまった後でやりたくない事をやるというのは、大人でも気乗りがしないものです。

 

実際、ゲームをした後は脳が快感物質であるドーパミンが放出された状態のため、その後に学習などをするのは非効率とも言われているそう。

 

長男には「遊びたいのなら、しないといけない事をしてからにしなさい」と常々言っているため、学校から帰ってきても「すぐゲーム!」とはなっていません。

 

計画的に物事を進める癖もつけてもらいたいと思っているので、そういう意味でもすべき事を済ませてからゲームをするという習慣は大事ではないかと思っています。

 

 

約束3:DSは家の中だけでする

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携帯ゲーム機というのは持ち運べる利便性は確かにありますが、私は自宅以外のそこかしこで子供がDSをするという光景があまり好きではありません。

 

ポケモンGOのように外を出歩く事で進展するゲームなどもありますが(私はポケGOをやっていないので詳細は不明ですが…)、外では外なりの楽しみ方をしてもらいたいと思っているからです。

 

良く見かけるのは、飲食店でDSをやっている子や、モールや公園などで座り込んでやっている子などですが、そもそも公園などはDSなくても遊べますからね。

 

過去に1度長男が、家族で私の実家に行く時に「DS持って行っていい?」と私に聞いてきたことがあったのですが、「ダメ」ときっぱり伝えました。

 

実家に行くということはおじいちゃん達に会いに行くということで、そこにゲームは必要ないでしょ?という話をしました。

 

どこにでもゲームを持ち運べるからと、常にゲームを肌身はなさない子になってしまえば、子供にとってお出かけ自体の意味も見失ってしまうと思うのです。

 

出かけるということは、スーパーであれ、旅行であれ、そこに何かの目的を持って行くものであって、そこでしか体験できないものがあるはずです。

(スーパーに関してはややオーバーですが… 笑)

 

そのような外の環境で家と同じようにゲームをするというのは、子供だけが外部との関係を自ら遮断することになり、ますます「ゲームゲームゲーム…」となってしまう危険性があると私は思っています。

 

そのような子は他人との共感性に乏しい子になるのではないかと個人的には感じているので、「ゲームをする時しない時」というメリハリをつける意味でも、家以外ではDSをしないというルールを決めるのは大事だと感じています。

小学生にDSはさせるべきなのか

このようなルール決めを行っていても、長男にはゲームによる悪影響と思われる部分が出てきているので、親が積極的に子供にさせるものではないのかもしれません。

 

ですが、本人が「やってみたい!」というものを「絶対ダメ!」というほどのものでもないと思うんですよね。DS含めゲームって。

 

家でDS禁止令を出していたとしても、子供はお友達の家などでゲーム機に触れる機会は多分にあると思っています。

 

現に、内閣府の調査によると、DSを含むなんらかのゲーム機を所有している小学生の割合は93.9%にも及ぶのだとか。
参考 青少年調査の結果ー内閣府HP

 

このような環境の中で大切になってくるのは、親がいかに子供とゲームの関わらせ方を考えるかということだと思っています。

 

ゲームに依存しすぎずに、自己コントロールをしながら楽しく遊ぶ方法を親子で見つけて行くことが大事です。

 

とは言え、大人もハマってしまうゲームの世界。

 

そう簡単なことではないでしょうが、まずは大人が手本になるよう行動すべきだと思っています。

 

子供の前でダラダラゲームをしない。

 

「あー、お母さんご飯の用意も洗濯物をたたむのも掃除も全部終わったから、ゲームでもしよっかなー。暇だし」などと、わざとらしく子供に聞こえるように独り言を言ってからゲームをするのも良いかもしれません(笑)

 

我が家もまだまだ模索中。

 

我が家はこんな風にゲームルールを決めているよという情報があれば、連絡をいただけると嬉しいです。

 

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