年長の発達障害児(自閉症スペクトラム)がいる我が家。
現在、彼の就学先について絶賛悩み中です。
言葉の遅れがあり、こだわりが強く癇癪も激しいという特性があるため、小学校の普通級への就学はまったく考えてはおりません。
ただ、以前もその違いについてブログに書きましたが、特別支援学校にするか特別支援学級にするかが猛烈に悩ましいのです。
前回は、療育園主催の座学としてその違いを学びましたが、いざ現在の我が子にどちらがよりふさわしいかと考えると、なんとも判断しかねるというのが正直な気持ちです。
次男の場合は、こだわりや癇癪への個別のサポートが欲しい部分と、人への関心が出始めた部分は定型発達の子どもと交流させることで伸ばしてやりたいと思う私の気持ちがあるからです。
そんな中、先日特別支援学校の学校見学があり、行ってきました。
「百聞は一見に如かず」とは言いますが、実際に特別支援学校で子ども達がどのように過ごしているのかを目の当たりにすることで、私も「こういう感じなのか~」と理解できました。
ということで、今回は特別支援学校の様子や一日の流れ・指導方針など、見学会から学んだことを備忘録としてまとめておこうと思います。
※個人情報保護の観点から見学した学校名はあかせないのですが、取り組みなどの個々の名称は同じ福岡市内であっても若干異なる可能性はあります。
※学校により内容に多少の差はあるかと思いますので、ひとつの参考としてご覧になってください。
身辺自立に重点をおいたカリキュラム
特別支援学校の見学会の前半は、特別支援学校の教育方針についての座学でした。
その中で頻出していたのが「意欲」「主体性」というワード。
子ども達が自分の力でたくましく生き抜いていけるような指導を教育目標として掲げていました。
特別支援学校に入学するには、ある一定の基準が設けられています。
視覚や聴覚など身体的な障害がある場合や、知的な遅れがある場合などです。
発達障害も例外ではなく、子どもの発達状態によって特別支援学校に通うのが適切であると就学相談会などで認められれば、特別支援学校に通うことができます。
そのような子ども達は、就学時期になっても身辺自立ができていない場合が多いです。
排泄や食事など、第三者の介助が必要なケースもあります。
そのため、特別支援学校では社会生活の基礎となる身辺自立を促す取り組みを最優先にしています。
時間割もそういった目標から、主に「日常生活の指導」「生活単元学習」「自立活動」の三大柱で構成されていました。
具体的にはこのような感じです(小学部のとある日の時間割です)
月曜日 | |
1 | 日常生活の指導 |
2 | 自立活動 |
3 | 生活単元学習 |
4 | 日常生活の指導 |
給食 | |
5 | 日常生活の指導 |
6 | 体育 |
では、下記で具体的な活動内容についてまとめていきます。
日常生活の指導とは
特別支援学校における日常生活の指導とは…
■1日の生活に見通しを立てる力
■自己解決できる力
の2つを基本として指導しています。
具体的には、身支度や排泄・手洗い・整理整頓など身の回りのことを自分でできるように、また挨拶やきまりを守るなどの社会性を身に付ける練習を教師が子どもと一緒になって行います。
私が実際にみた時は、小学部1年生の子が自ら給食の準備をしているところでした。
給食エプロンを着て配膳をするのも、特別支援学校では子ども自身が行います。
このように自主的に行動できるというのは生きていく上での基礎になる大事な部分ですので、低学年ほど日常生活の指導に大きく時間を割いている印象でした。
生活単元学習とは
生活単元学習というのは、社会生活で行われることを実践的に学ぶ場です。
敷地内にある畑で野菜つくりをしたり、収穫した野菜を使ってクッキングなども行います。
また、校外学習においてはお店で買い物をする練習をしたり、中~上級生になると1泊2日で宿泊学習に出かけたりもします。
社会生活上の課題を自分の力で解決できるよう、さまざまな体験を通した学習体系がとられています。
自立活動とは
自立活動では、子どもそれぞれの発達段階に応じた取り組みを個別(または小集団で)行っています。
これまでお話してきた内容をみると、「特別支援学校って、一般の小学校のように国語や算数とかないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、そういった教科はこの自立活動の時間で指導されています。
ただ、これも個人の発達に応じてなので、同じクラスに在籍していてもすべての子どもが同じことをやるわけではありません。
見学した時は、とあるクラスでは仕切り板を使って個別に課題をこなしていました。
絵カード合わせをしていたり、またある子は紐にビーズを通す手指あそびをしていたり、文字を書く練習をしている子もいました。
自立活動の時間は、このようにお勉強のようなことばかりをするのではなく、子どもの個性に合わせてサーキットのような体力作りをしたりすることもあるようです。
個々の苦手感・困り感を解消する目的もあるため、時には小集団でゲームなどをして協調性を学習したりもします。
特別支援学校は、このような子ども一人ひとりへの個別の対応が行き届いているという印象を持ちました。
特別支援学校の一日の流れ
特別支援学校の一日の流れは、学校・学年によって若干の違いはあるかもしれませんが、だいたいこのような感じと捉えておいていただければ良いかと思います(小学部1年生の例です)
一日の流れ |
通学バスで登校 |
クラスで荷物の整理・着替え
(水筒・おたよりちょうなどを所定の場所へ) |
体操(約20分程度) |
朝の会 |
1~4限目までそれぞれ活動 |
給食(当番あり) |
クラスの係活動 |
掃除の時間(ホウキ・雑巾を使う) |
帰りの会 |
通学バスで下校 |
1年生の最初の間は5・6時限がないのでこのようになっていましたが、学年が上がると給食の後は5・6時限の活動が入ってきます。
こう見ると、バス登校と体操の時間以外は、一般の小学校と大差ない感じです。
ただ、1クラスに児童が4~7名で担任が2~3人という体制のため、個別への配慮という点では一般の小学校よりも格段に手厚さはあります。
特別支援学校へ入学するには
先述したように、特別支援学校へ入学を希望する場合、ある一定の基準を満たしていることが条件になります。
数値的なもので言えば、IQが50以下だったりとさまざまな判断材料はあるのですが、まずは年長時に就学相談というものを受けなければいけません。
就学基準に該当する障害のある子どもは特別支援学校に原則就学するという従来の就学先決定の仕組みを改め、障害の状態、本人の教育的ニーズ、本人・保護者の意見、教育学、医学、心理学等専門的見地からの意見、学校や地域の状況等を踏まえた総合的な観点から就学先を決定する仕組みとすることが適当である。
出典:文部科学省HP より
文科省もこのように方針を打ち出しているため、就学にかんしても子どもの特性や発達状況を配慮した上で決定するのが望ましいと考えられています。
そのため、たとえIQが50以上であっても、子どもの特性を総合的に考えて特別支援学校で学ぶ方がその子にとって利益があると考えられる場合は、特別支援学校への入学を認められる場合もあるのです。
数値や検査の結果だけにとらわれず、親としては子どものどこに困り感があるのかをしっかり把握した上で就学先は選ぶようにすべきだと私は考えています。
まとめ
特別支援学校の見学では、以下のようなことを知ることができました。
■子どもの発達段階に応じた教育方針
■身辺自立・社会性を身に付ける指導方針
■就労を見据えた取り組みが豊富
特別支援学校の指導方針というのは、子どもの「将来的な自立・就労」を目指した内容に特化しているように感じました。
そのため、国語や算数の学科面においては(これはあくまで私の主観ですが)それほど力を入れていない印象を持ちました。
自立活動という場面で個々に対応はしているようでしたが、それが果たしてどの程度まで補ってくれるものなのか。
次男の場合、文字や数字に興味関心が高いという一面もあるので、私としてはそんな得意分野を伸ばしてやりたいという思いもあります。
そういう点だけでみると、特別支援学校はもしかしたら次男にとっては物足りないと感じる場所になるかもしれないし。
ただ、小学校内に併設されている特別支援学級の場合は、次男のこだわりや多動などの情緒面にどこまで対応してもらえるのかという不安もあります。
特別支援学級についても近々見学予定なので、そちらも終わり次第詳細はご報告しますね。
就学先が決まるまで、親としては気が休まらない日が続きそうです。。。。。
★小学校の特別支援学級(知的)の見学の様子はこちらをどうぞ
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
コメント
カミングアウトはとても勇気のいることですよね。それでも回りの子のためにもお願いしたいと思うのは、うちの息子がクラスメートを傷つけ不登校へ追いやってしまったことがあるからです。
たぶん発達障害だったのだろうと思われるその子は、保育園からずっと一緒だった子で、親御さんから話を聞いたこともなく、支援クラスに行くこともなく、私も今のohitoriさんの回りのかたのように障害について知識もなく、ちょっと変わったところのある子だな、くらいにしか思っていませんでした。
子供たちもそうだったのでしょう。
小さい頃は少しくらいみんなと違っても、ちょっと変わったことをしても、みんなもたいして違わないし、「Yくんて面白いんだよ❗」で、済んでいたことが、高学年になり、みんなはだんだん成長して思春期を迎えるようになると、いつまでそんなこと言ってるんだ、なんでそんなことするんだ、話がつまらない、しらける…
そんなふうに距離ができてしまい、とうとう遊びの中に入ってこないでと、息子が言ってしまったせいで不登校になってしまったんです。
もし知っていたら…
この子にはこういう特徴がある、みんなにとっては理解しづらいことを言ったりしたりするかもしれないけど、わざとじゃない、性格が悪いわけでもない、こういう子もいるんだよ、と知っていたら…、対処の仕方も違ったんじゃないかと思えるのです。
たぶん親御さんも気づいてなかった…、のか、もしかしたら気づきたくなかった、のかはわかりませんが、謝罪の電話を入れたときに、「小さい頃はみんな仲良くしてくれてたのに、最近急に仲間にいれてもらえなくなって、避けられるようになった、と言っている」とおっしゃっていました。
なぜだかわからないけど、最近急にみんなが離れていく…、あまりしゃべってもらえなくなった、寂しいけど少しの希望をもってなんとか毎日学校へ行っていた…
なのにそこへ息子が放った一言。
完全に拒絶されたと思ってしまったことでしょう。その時の絶望感を思うと謝ってすむ話ではありません。
日頃ある程度我慢していたにせよ、直接的な言葉で傷つけてしまった息子のことは厳しく叱りましたし、擁護する気もありません。
とりかえしがつかないことをしたという事実を背負って生きていってくれればいいと思っていますが、本当はそうなる前に打てる手があったのでは、それがカミングアウトではないかという想いが消えないので、ohitori さんの昔の記事に反応してしまいました。
今になって、別の機会があって発達障害を調べていたら、Yくんにぴったりあてはまる部分があり、小学校を卒業後は、支援学校へ進んだと聞き、ああやっぱり…そうだったんだなと。
引き金をひいてしまった息子は反省して生きていくしかありませんが、どうか回りの子が、引き金をひかなくて済むような環境がひとつでも増えればと願ってやみません。
加害者が言うことではないので今まで誰にも言えずにいたので、長文になってしまいすみませんでした。
Ohitori さん、じゅうぶんにがんばってるとおもいますが、これからもがんばってくださいね。
発信してくださるかたがいるというのは、私たちにも心強いので。
知らないがゆえに、純粋に、容赦のない言葉を投げる子もいるかと思いますが、どうか、その子達が加害者にならないですみますように。
発達障害の子供たち、親御さんも必要以上に傷つけられなくてすみますように。
とびうま様
ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました。
障害のある子どもを抱える保護者の方の話は良く聞くものの、とびうま様のような方からのご意見を聞く機会というのがあまりなく、非常に考えさせられました。
最近でこそ、発達障害は芸能人がカミングアウトしたりメディアでその特性を取り上げられたりして一般に認知されつつありますが、今でも発達障害を「どんなものかまったく分からない」という人もいます。
発達障害の特性自体が多様性に富んでいるため、そのことが余計に一般への理解を難しくしている部分もあるでしょう。
とびうま様のお子さんのクラスメイトが不登校になってしまった件は、いろいろな不幸が重なった結果だと感じました。
小さい頃はお友達との人間関係も持てるようなお子さん(クラスメイト)だったゆえ、保護者の方も気づいていなかった(もしくはグレー判定で支援級にいくほどではないお子さんだった)のかもしれませんね。
もしくは、クラスメイトの保護者の方も我が子の特性を知っていて、でも子どもの人間関係を壊したくないという思いからそれをカミングアウトするのが怖くて言い出せなかったのかもしれません。
子どもは大人よりも残酷な面があります。
私も実際経験しましたが、「支援級の子とは友達になれない」と言っている子どもを見たことがあります。
今でこそ「理解してくれる人だけいればいい」と思えるようになりましたが、そのクラスメイトのお子さんはすでに友人関係が出来上がっていたため、保護者の方はカミングアウトすることで余計に友達が我が子から離れていくことを恐れていたような気もします。
ただ、とびうま様のように「カミングアウトして欲しかった」と言っていただける保護者の方がいるというのは、発達障害児の親としてはとても心強いです。
定型発達の子どもに発達障害について理解をしてもらうには、やはりその保護者の正しい理解が必要だと思うからです。
「あの子はこういうところが苦手なの」というフォローをお子さんにしてもらうだけで、発達障害児の環境は良くなると感じています。
もちろん、発達障害児も生まれつきの特性はあるからといってすべてが許されるとは私も思っていませんし、他害など周囲に迷惑をかける行為は改善していかなければいけないことは発達障害児を育てる親であれば必ず考えるべきことです。
そのためには、適切なカミングアウトというのは必要だと最近では思うようになりました。
このように考えられるようになったのも、とびうま様のおかげです。
子どもの障害についてカミングアウトすることは怖いことや嫌な思いをすることばかりではなく、良き理解者に巡り会える可能性もあるということは意外と発達障害児の親としては盲点だったのではないかと感じています。
その事が結果的に、どの子どもにとってもより良い環境を作ることに繋がるのではないかと。
私も、発達障害というものを少しでも多くの方に知ってもらうため、今後も情報発信を頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。
ごめんなさい。名前を間違えました‼
ハンドネームにするつもりだったのに…
とびうま様
お名前は編集させていただきました^^
名前の件、ご配慮ありがとうございました。
カミングアウトしてもらう勇気ばかりを求めていましたが、受ける側の環境が必要なのですね。
「なんだ、そうだったの。わかった、これからもよろしくね」と、回りが言えるようになることが大事ですね。
もうひとつ思うことがありまして。
ひょっとしてグレーでは?と感じる子の親御さんに早く気づいてもらうシステムというか、その辺りがもっとうまく進めばいいのにな、と。
現状は学校の先生でも診察を促したりすることはできないんですよね?
こんな様子ですよ、とさりげなく伝えて、親御さんが気づき、動く気になってもらうのを待つしかない…。
実は発達障害を調べる別の機会というのが、私がある小学生のスポーツクラブの指導のお手伝いをしていまして、そこにグレーなのではないかと思われるお子さんがいるのです。
運動は苦手なようでなかなか上達しないのですが、それ以前にこちらの意図が伝わりにくく、どうしてあげたらいいか試行錯誤中です。
親御さんからのそういう話がない限り、他の子の手前違う対応をすることができないでいます。
チームスポーツなので、みんなで助け合うのは当たり前、できる子が苦手な子をフォローする、それを学ぶためのクラブでもありますが、運動の技術面はともかく、全般に自分で考えて動く、ということをしないため他の子の負担(特にキャプテンが大変)が増えてしまいます。
でも、あの子は仕方ないんだよ、というわけにもいかず、そもそも素人判断なので間違っているかもしれず、だとすると失礼な話、ということになってしまいます。
学校ではどうしてるんだろうと、心配になります。
素人の私が思うのですから、学校の先生も感じているはずだと思うのですが、先生もどうしようもない、というのが現状だというのはそうなのでしょうか?
息子の話に戻りますが、あの頃、別のことで先生に注意をされた時、「お前はそんなだからだめだ、だからお前のせいでYも学校にこれなくなったんだ」とみんなの前で言われたことがあるそうです。これは息子からではなく他の子から聞きました。引き金をひいてしまったのは息子でしたが、同じ気持ちの子もいた、さすがに息子がかわいそうだったと同情してくれてました。
息子が悪いことに変わりはないのですが、先生方もそんなことになるまで何もしなかったんじゃないのかと、先生自ら全ての責任を息子に押し付けたことを悲しく思いました。
でも、そういった情況もやっぱり最終的に、カミングアウトがデメリットなく受け入れられる環境が整っていないことに尽きるのかもしれません。
大丈夫、もしもの時はみんなで支えるから
怖くないから
そんなふうに安心できる環境を作ることができたら、親御さんの気づきも、カミングアウトも、躊躇しないですむのかもしれませんね。
デリケートな問題なのでそう簡単にはいかないと思いますが、私たち受け入れる側も何かを変える勇気をもつべきなのでしょうね。
ちょっとだんだん何を言ってるかわからなくなってきた上に、またまた長文すみません。話を聞いていただいてありがとうございました。
クラブの子がYくんになってしまわないようにと思います。
とびうま様
発達障害というものに対して、いまだに「なんだか良く分からないもの」という認識の方が多いため、当事者からカミングアウトされたとしてもどのように応対してよいのか分からないという人もいるかもしれませんね。
「障害」と聞くだけで「触れてはいけない事」と思ってしまう方もいるのではないかと。
そういう方のためにも、私のように実際に発達障害児を育てている親が、その特性を適切にカミングアウトすることが必要かなと感じています。
最近、我が子だけでなく療育園の子ども達をみていて思うのですが、発達障害児というのは何かにつけ過敏だったりまたは鈍感だったりするだけで、それ以外は定型発達児となんら変わりがないんですよね。
もちろん、子どもによっては知的障害を伴っている場合もあるので、そのような子に関してはまた別の配慮が必要にはなるのですが、発達障害児も楽しい・悲しい…いろんなことを多くの子どもと同じように感じながら生きているんだなぁ、と。
ただ、その過敏・鈍感さが比較的するどいため、一般からすると「なんでこんなことで?」と思えるようなことにこだわったり、泣き叫んだりしてしまう。
場の空気が読めなかったり、言葉だけでの理解が難しかったりするのもそんな独特の感覚が原因ですので、協調性が求められるチームプレーのスポーツなどは苦手だったりします。
そのスポーツチームのお子さんももしかしたら言葉だけでの指示で耳から聞いて理解するというのが苦手なのかもしれませんね。
ただ、だからといってその子を発達障害かもと考えて保護者に伝えてしまうのは危険だと思います。
障害に対しての認識というのは保護者によって違いますし、発達障害と診断してよいのは医者だけです。
まずは、そのお子さんが楽しくスポーツに通えているかどうかを保護者の方に確認されてはいかがでしょうか。
「(スポーツの事を)家で何か言ってる?」「通うの楽しいって話してる?」「やり方がわからなくて困ってるとか言ってない?」など、それとなく保護者からお子さんの話を引き出すようにしてみると良いかもしれませんね(もういろいろ手立てはされているかもしれませんが)
実際、そのお子さんも一斉指示では理解ができずに、練習中はおそらく困っているのだろうと感じます。
そして、それに付き合ってサポートする周囲のお子さんも、どのようにその子に接して良いのか分からなければ負担は増えてしまいますよね。
子どもはそれぞれ物事を理解しやすい方法というのが違うものなので、それを知るためにはやはりお子さんに一番近い存在の保護者の方のお話を聞くのが最優先かと思います。
そういうやりとりを重ねる中で、保護者の方が「うちの子には、このスポーツ向いてないのかな」と判断されるかもしれませんし。
まずはそのお子さん自身がそのスポーツに対してどういう思いで取り組んでいるのか、本心を聞き出せると良いかもしれませんね。
いろいろアドバイスありがとうございました。
クラブの子の件ですが、もちろん私たちが直接保護者に、グレーなのでは?と伝えるようなことは絶対にしません。
しかし、この度学校から支援級を勧められたそうで、そちらで過ごすことになるようです。
診断も受けるつもりでおられるそうです。
学年が上がってやはり集団のなかでやっていくのはきびしい場面が増えてきたのでしょうか。
クラブの中でのカミングアウトはたぶんまだしないと思いますが、私たち指導陣にそのことを伝えてくれるだけでも全然違うので、良かったと思っています。
だからといって、特別扱いはしないでほしい、というのが保護者の方の要望とのことなので、今までどおり、やれること・頑張れることは要求し、他の子とも壁ができないようフォローしながら、その子のペースでの成長を手助けしていきたいと思います。
他の子にカミングアウトしなくても、私たちがわかってさえいれば、私達の対応を他の子が見てくれれば大丈夫だと思うのです。
早めに気づいてもらえて良かったと思うのと、受け入れる覚悟を持たれた保護者の方に感謝しています。
ほんの少しの特徴を除けば、定形発達の子供達となんらかわりない、本当にそうですね。
定形発達だろうが、ハンデがあろうが、大人だろうが子供だろうが…
好きになれない人とか合わない人はいますもの。
こういうところもあるけれど、こんなところは好きだな、尊敬できるな。
それはどんな人とでも当てはまることで、特別なことではないんですよね。
そのためにもOhitori 様のおっしゃる通り、発達障害についてもっともっと正しく知識が広まればいいですね。
覚悟を決めてカミングアウトしたとき、何それ?って言われることのないように…
Ohitori 様、話を聞いていただいて、本当にありがとうございました。
私にはohitori 様のように発信していくバイタリティがないので申し訳ないですが、まずは自分の回りから広めていきたいと思います。
また何か分からないことがありましたら、こちらで相談させてください。
いろいろ教えていただき、ありがとうございました。
とびうま様
スポーツクラブでの件、良い方向にむかっているようで安心しました。
とびうま様のような、子ども一人ひとりの特性を気にかけて指導をおこなってくれるチームでスポーツができるそのお子さんはきっと幸せだと思います。
私もとびうま様のおかげで、今まではカミングアウトする側の気持ちしか考えられなかったのが、カミングアウトされる側の気持ちも考えられるようになりました。
これはとてもありがたいことだと感じています。
発達障害というのは、その特性が本当に幅広いために誤解や偏見も多く、一般に共感も得にくいものかもしれません。
ですが、発達障害がどのようなものかということを「共感」はできなくても「受容」できるような社会になってくれれば…と常々思っています。
そのためには、私のような保護者が「こういう子もいるんです」と詳細に情報発信していくことが大切だと思っています。
こちらこそ、貴重なご意見ありがとうございました。
同じく市内在住、子供が現在小学校の支援クラスに在籍する小2ママです!入学時から支援クラスです。
軽度知的、軽度自閉症です。軽度といえど、知的面は比較的中度に近い軽度です。
実は我が子も支援クラスにアップアップでついて行っている感じで、1年の時は相性の良い担任、支援員さん、周りの子達も落ち着いた感じの子達が多く、1年でとても成長をみせてくれました!
しかし2年になり担任や支援員さんがガラリと変わり、さらには新しく入って来た子達との相性もイマイチで、温厚だった性格が、いつの間にやらチックが出たり、挙げ句の果てには学校に行きたくない!と行き渋りを始め、一か月ほど経ちます。。
今は日々の様子を見て短時間登校をさせています。
担任の先生が本当に苦手で、クラスに入れない時間が増え、酷い時は昼休み後5時間目終わりまで丸々外で過ごしてしまうこともあるようで、そんな様子から今は学校長から特別支援学校を勧められています。
見学にも実際行きました。
しかし、やや勉強面での刺激が少ないこと、また、一度移動すると、正直なところ、ほぼほぼ小学校戻りは難しいとハッキリ言われました。また就職にフォーカスしているため、少しでも進学など考えている場合は、なかなかいざ学びの場を変更!と踏み切るまでに悩んでしまうところも正直なところ、あります。
ふくせき制度などの説明も受けましたが、実際は予算の問題もあり(特に福岡市は少ないようです)、そう頻繁にもできません。。今まで築いた友達関係、そして地域の学校に行かせたからこそ助けられた場面も実は過去にありました。
ただ一つお伝え出来ることは、ギリギリでついて行くにしても、少なからずとも沢山の刺激はあります。
交友関係、文字の読み書き、数字の概念などの刺激は支援クラスでもたくさんあります。
また畑作業、生活単元学習などもあるため、ゆっくり過ごせる部分もあります。
縦割りクラスが基本ですので、上からの刺激も多くあります。
そういった意味で、我が子は今後どうなるかまだ暗中模索状態ですが、主様のお子様も、もし少しでも学びの刺激や、地域の子どもとの交流など望まれる場合は、まず支援クラススタートでも良いのではないかと思います。特に、決まったルールに乗っかっていくことが出来、支援員さんにちょっと助けて頂きながらもどうにかついていけそうであれば、オススメいたしますよ!
そこでやっぱり難しい!合っていないと感じれば変更願いをその時に改めて希望しても良いのかなと思います。
いずれ我が子も支援学校さんにお世話になるやもしれませんが、それはそれで小学校に行かせたことは全くマイナスにも感じませんし、むしろ障害がある中、それをわかっていつも声をかけてくれる通常級の子達や、学校外でも見かけたら声をかけてくれる子、地域内に住む支援員さんたちにバッタリ道であったり、そんなたくさんの目の中で、裏では言われてることもあるかもしれませんが、ピュアな子供達は偏見もなく接してくれている姿は、何にも変えられないなといつも思います。
たっくさん悩まれて良いと思います。
当方も就学前は、それこそ人生で一番悩んだ気がします(笑)自身のことだとササっと決められるのに、子供のこととなると、さらにこんなに小さい段階で道を選ばないといけないことに苦悩しましたが、きっと何かのタイミングで答えが出てくると思います☺︎
影ながら応援しています!
頑張ってください。
そして、悩んでらっしゃるのは主様お一人じゃないこと、忘れないでくださいね☺︎
ピーチクパーチク様
ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました。
実際に子どもの就学を経験された方からのお話、とても参考になりました。
コメントを読ませていただいて、やはり支援学級の方が子どもの可能性が広がるかなと思えた反面、我が家の次男が果たして適応できるだろうかという心配もあります。
先日も就学前の発達検査を受けましたが、やはりできることとできないことの凸凹が幅広く、発達段階の平均を出すのが難しいと言われたくらいです。
そして、支援学級にかんしては教師の質という点でも不安は感じています。
支援学級の担任をどのように配置するかは、学校によりさまざま(結局は校長次第)らしいですね。
必ずしも発達障害児への接し方に慣れた教師ばかりが担任をするわけではないでしょうし、そういう意味で私は「支援学校の先生が支援学級で担任を持ってくれれば良いのになー」などと考えてしまいます(笑)
ただ、ピーチクパーチク様の経験談から、支援学級・交流学習の魅力はとても伝わってきました。
ほんとに、我が子の事となるとササっとは決められないものですね^^;
ご丁寧なコメント、本当にありがとうございました。
はじめまして
我が家も福岡市在住で、自閉症スペクトラムの息子がいます。息子さんとはおそらく別の療育園に年中で通っています。うちの子も文字や数字に強く、ワークブックなども好きなので、勉強面を伸ばしてやりたい気持ちが強く、支援級を考えていました。でも、先生の専門性、保護者、学校行事などを考えたら、支援学校の方が子供も親もストレスなく過ごせるのかな?と気持ちが揺らぎます。
うちの子の居場所はどこなのか?本当に悩ましいですね。
ランチ情報も楽しみにしています。この前は記事のお陰で、お得にオークラのランチを頂くことが出来ました。ありがとうございました。
さちかず様
ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました。
支援学校の魅力は、情緒面で落ち着いて過ごせそうという部分ですよね。
少人数制で、複数担任で、小学校のように一日のペースもキチキチしていないので、何かと過敏な子にとってはベストではないかと私も感じています。
ですが、不可能ではないにしろ、一度支援学校に行ってしまうと支援学級や通常級に戻るのが難しくなるという話を聞くと、そこで子どもの将来がほぼ決まってしまうような気がして、支援学校に通わせるのもためらってしまう状態です。
本当に悩ましいですね。
ただ、支援学級はその小学校により特色がさまざまなようなので、今はそこに少し希望を持っています。
学校見学での印象がよければ、支援学級への就学が現実味をおびてくるので、支援学級の見学が終わったらまたブログにまとめたいと思っています。
ランチ記事、お役に立てたようでよかったです^^
完全に私の趣味コンテンツですが、なにげに一番時間をかけている記事だったりします(笑)
今後もバイキング情報はどんどん追加予定ですので、またご覧になっていただけるとうれしいです♪
お返事ありがとうございました。
進路ってデリケートな問題なので、療育園のママにも相談出来ずにモヤモヤしていました。
福岡市の療育系ブログってなかなかないので、本当に参考になります。
ランチ情報もこれからも楽しみにしています。
さちかず様
こちらこそ、お役にたてているようで幸いです。
同じ療育に通っていたとしても子どもの特性や成長スピードはそれぞれ違いますし、ママさん同士気を使うこともありますよね。
自分が経験し考えたことが、同じような境遇の方の少しでも参考になれるよう、赤裸々な経験談を綴っていければと考えています。
今後共、どうぞよろしくお願いします♪