moleskine & favourite pen / lyre
「2年生になってからも大丈夫かなって心配で…」
先日、長男の通っている小学校でクラス懇談会がありました。
そこで保護者が一人ひとり子供のこの一年間の成長について発言する機会があったのですが、みなさんのお話を聞いていると、実にさまざまな心配事を抱えていることがわかりました。
私自身も共感できる悩みも多く、「心配してたのは私だけじゃなかったんだ」と安心できたと同時に、春休みを迎えるにあたり長男にどのような取り組みをさせるかを考える良い機会にもなりました。
そこで今回は、クラス懇談会でみえてきた、小学1年生の親が進級するまでに改善しておきたいと思っている子供についての悩みを5つまとめてみました。
大抵の保護者の方に思い当たりそうな内容ですので、ご参考にしてみてください。
朝なかなか起きられない・準備に時間がかかる
Despertador / henriquesimplicio
「ほら!早く起きないと遅刻するよー!」
何度起こしても布団から出てこず、起きてきてものんびりご飯を食べ、グズグズ準備をして、結果学校には間に合うのか間に合わないのかわからないような時間に家を出ていく…。
こんなお子さん、結構いらっしゃるのではないですか?
我が家もそうで、時間がなくてたたき起こされても、ご飯はぺちゃくちゃおしゃべりしながら優雅に食べていたりと、親のこちらの方が「早くしないと遅刻する~!!」と焦ってしまう毎日です。
ですが、子供ってそもそもこんなもんなんですよね。
時間前行動ができるのは、大人が経験から勝ち得たものであって、まだ幼稚園から上がったばかりの子供にはなかなか難しい事だと思うんです。
とある保護者の方がお子さんが朝なかなか起きられない事を悩んでおられたのですが、その方は1度遅刻させて子供に恥をかかせるという作戦をとってみたんだそう。
先生には事前に遅れますと連絡は入れた上での事だったようですが、私個人としては、この方法はもう少し月齢が上がらないと効果がないような気がします。
小学1年生にとって遅刻するということは、それほど重要なことでないと思うんですよね。
先生もおそらく「これからは時間通りに来てね」くらいで済ませるでしょうし、それ故遅刻することで直接的に本人が困る事がないのです。
それよりかは、私は「その日一日の楽しい見通しを立ててやる」ことの方が有効な気がします。
この方法は私もちょこちょこ長男に使っているのですが、あらかじめ学校の予定を把握しておいて、特殊授業などがある日はそれをダシに「今日はこんな事があるみたいね」などを前日から気分を盛り上げておきます。
また、通常授業の場合は、「朝ごはん明日はこんなのにするね」と長男の好きなものを用意したり。(毎回は効きません)
週末が近くなると「お休みの日はどこどこに行こうか」などと話していると、金曜日の朝からの動きが違ってきます(笑)
とにかく、「起きた先には楽しい事がある」ということを子供自身に分からせておくことが大切です。
もちろん、夜は早く寝かせたり、学校の準備を前日からさせておくというのも朝の準備の時短になるので必要なことです。
宿題をするのに時間がかかる
「毎日、ダラダラ宿題をやっててなかなか終わらないんです」
「できない問題があると拗ねてしまって先に進まないんです」
こんなお悩みを話されている保護者の方もいらっしゃいました。
長男の小学校では「家庭学習時間のアンケート」というのが2回実施されたのですが、小学1年生の宿題の平均時間は20分でした。
宿題の内容は、「漢字の書き取り」「計算ドリル」「音読」の3つです。
我が家もだいたい平均時間程度が宿題にはかかっているのですが、その日の本人の気分によってはこれ以上時間がかかることもザラです。
そして、できない問題があると拗ねるというのも我が家の長男もまったく同じでして。
「漢字が綺麗に書けない」
「問題の意味がわからない」
などで泣きながら「もういい!」といじけて宿題を放棄しようとすることもあります。
私はそういう時は「宿題はしなくてもいいけど、しなかった理由を自分で先生に話しなさい」と言っています。
そもそも長男の中には「宿題はすべきもの」という思いはあるようなので、私がそう言うと「いやだ」と言って結局宿題を再開するのですが、こういうやり取りって親としては疲れますよね。
「さっさとやってしまえばいいのに…」と親としては思うところですが、これも大人が経験からそう思えるだけで、子供には難しいものだと思います。
なので私は、自分の字がキレイではないと思っている長男には「この字すごく上手に書けてるね」などさりげなく褒めるようにしています。
それでもいじけモードに入っている時は「全然綺麗じゃないし!」などと反論してきて「めんどくさいなー」と思う事も多いのですが(笑)、そういう時は「こうしたらもっと綺麗になるんじゃない?」など否定はしない方向で話をするようにしています。
そして、これは賛否分かれるところかもしれないですが、我が家では宿題をしないと遊べないという「ご褒美方式」をとっています。
ご褒美のあり方については以前記事にも書きましたが、「宿題と明日の準備・片付けを終えたら遊んで良い」という決まりは、宿題を習慣づける有効な方法だと私は思っています。
親が子供を「物で釣る」ことと「ご褒美を与える」ことの違いについて考えてみました。
宿題をさせるかどうかについてもご家庭の考えがあるでしょうが、私は学校という集団生活を送る場所で決められている事(宿題)はすべき事として子供には守って欲しいと思っています。
今後、子供が成長していく中で、会社などの何らかの集団に属して生活していくことになるでしょうし、そのような集団に存在する一定のルールというのは守っていかなければなりません。
これも意見が分かれるところでしょうが、型破りな人が社会で成功する例もあるわけで、一概に言える問題でもないのかもしれません。
ただ、だからといって親が「あなたの好きにしていいよ」と放任するのは教育ではないと思うんですよね。
一定のルールというものを学ばせた上で、そこから子供自身がそのルールに疑問を持って行動する分においては、私は認めてあげるべきなのかなと思っています。
小学1年生の場合は、まだまだ親が小学校という集団のルールを教えてあげなければならない時期だと思います。
忘れ物が多い
Pencil Pot / david-nicholas
これに関しても悩んでおられる保護者の方が多かったのですが、我が家もドンピシャで悩んでいます。
長男の場合は、持っていく分も持ち帰る分も、です。
それでも入学当初は私も一緒に時間割を見ながら長男と準備をしていました。
ですが、それも一学期までで、今ではもう準備は長男ひとりにさせています。
これも宿題を終えてから明日の準備をしないと遊べないという流れがこの一年でできたので、自然と準備もひとりでできるようになりました。
ただ、長男の場合は持ち帰る物の忘れ物が多いのが悩みでして。
一番忘れるのは給食袋です。
これは忘れていることに気付いた時間が早ければ、その日のうちに学校まで取りに行かせています。
黄色い帽子をかぶらせて防犯ブザーを持たせた上でですが、一旦学校から帰ってきたものを再び学校まで取りに行くというのがしんどいようで、この方法をし始めてから少しずつ持ち帰り忘れは減っているように思います。
「自分の行動に責任を持たせる」という意味でも、忘れ物は自分ひとりで処理させるというのが望ましいと考えています。
学習面での不安
懇談会ではこの学習面の不安を訴えている保護者の方が実に多くいらっしゃいました。
「みなさんお子さんの学習指導に熱心なんだなー」と、毎日宿題しかさせていない私としては、ちょっと春休みの勉強のさせ方について考えさせられる機会となりました。
「計算のケアレスミス」
「時計が読めない」
「字が汚い」
などの悩みが多かったのですが、字が汚いっていうのはその子の性格による部分が大きいですよね。
長男もしっかり丁寧に書けばそれなりに書けるのに、気分がのらなかったりいじけたりすると凄まじく汚い字を書きます。
字の綺麗な女の子のお友達と一緒に宿題をしていた時はびっくりするくらい綺麗に字を書いていたので、書き取りにかんしてはそういうものなんだと私は認識しています。
計算のケアレスミスも、これも大人でもあるものですし、子供に毎回完璧を求めるのは酷ですよね。
小学1年生くらいだと気が散りやすい子の方が多いでしょうから、ミスも多くなるものだと思って様子をみています。
ただ、時計に関してはなかなか読めない子が多いと先生もおっしゃってました。
長男もそうなのですが、時計の「分」がまだまだ読めません。
ゲーム機の話でも書きましたが、ゲームをする時に長男自身に時間を決めさせているのですが、時計を見ても「何分までする」というのが言えません。
ゲーム機バキバキ事件にみる子供との約束の仕方や守らせ方について考えてみました。
基本宿題以外の勉強はしなくても良いという考えの私ですが、春休みは宿題がないということで、懇談会を終えてからこの時計の読み方については復習させておこうかなという気持ちになりました。
時計については、今後もお友達と遊ぶ時間などでも使う機会が多いでしょうし、それ故自然と覚えていくものかもしれませんが、やってて損になるようなことではないと思っています。
「問題集買いに行こうかしら」「自分で時計書こうかしら」と悩んでいましたが、ネットですごく良いサイトを見つけました。
「ぷりんときっず」というサイトなのですが、主に小学生の国語と算数のさまざまな問題集がダウンロードして自宅で使えます。
デザインもとてもかわいいです。
友達トラブル
これは先生がおっしゃっていたのですが、小学1年生だとケンカやすぐ泣くなどのトラブルは多いようです。
長男もお友達とのいざこざで泣いていた日もありましたが、話を聞いていると長男だけでなく、男の子は多くの子が友達トラブルを起こしているようですね。
私は以前も書いたように、長男は幼稚園時代に仲間はずれにあった経験があることから、このような友達トラブルには少々過敏なところがあるのですが、今では多少の口喧嘩程度かなと思える分にかんしては本人からの話を聞くだけで対処しています。
小学校1年生の男の子の友達トラブルは成長の通過点。口を出す前に知っておきたい原因と対策。
友達トラブルの原因はさまざまですが、子供自身の物事の受け止め方によっても違ってくるものです。
というのも、先生とお話していて気付いたのですが、長男はお節介を焼いてくるお友達に対して良い感情を抱かないようなんですよね。
そのため、良かれと思ってお友達が言ってくれた事に対しても「嫌なこと言った」と受け止めてしまい、その後不仲になるようです。
長男は結構プライドが高く負けず嫌いなタイプなので、このようになってしまうのでしょう。
大人相手だとこちらが長男のそのような気質を理解した上で接するので問題ないのですが、子供同士だと長男のような性格の場合当然ぶつかり合いますよね。
でもこれは長男自身が経験して学んでいくべき部分だと思っているので、そのような話を長男がしてきた場合は聞くだけに徹しています。
ただ、こんなプライドの高い性格になってしまったのも、私が否定しない育児を貫いているからかなーとも思ったり。
プライドが高いというのは、逆に言えば打たれ弱いわけで、あまり傷つく経験をしなさすぎるのもどうなのか…と最近では少し思い始めています。
かと言って、私が母親にされてきたように否定ばかりするような接し方は今後もしないと思うんですけどね。
子育てって本当に、親も悩みながら毎日一歩一歩進んでいるような状態です。
子供と真剣に向き合っているから悩みは尽きないんだと、この状況を前向きに捉えて頑張っていきたいと思っています。
にしても、小学校の懇談会参加者って回を追うごとに少なくなっていくものですね。。。
お仕事されている方が多いから仕方がないことなのかな。。。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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