「で、旦那の給料っていくらなの?」
これは私が以前、高校時代の友達4人とランチしていた時に、とある友人Eが友人Yに投げかけた質問です。
私は正直その質問内容にびっくりしてしまったのですが、学生時代からの長年の友人ということもあってか、Yちゃんは正直に(かどうかは本人にしかわからないですけど)答えていました。
いくら気心知れた間柄の友達とは言え、大人になり家庭を持った身としては、こういう質問はNGだと私は思います。
「それ、聞いてどーすんの?」という内容ですし、誰得でもない。
Yちゃんのご主人はパイロットなのでそれなりの収入はあるでしょうが(だからこそ気になって聞いたのかもしれないですけど)これが一方低収入と思われるご主人だった場合、果たして聞くでしょうか。普通、気を使って聞きませんよね。
全く第三者の私が傍から聞いていても良い気分がしなかったこんな会話。
でも、女性でこのように詮索好きな人は結構多いです。
私のように詮索されるのが嫌いな人も多い中、どうしてこうも他人を詮索しようとする人がいるのか。
今日は、そんな詮索好きなママ友の心理を、経験から5パターン考えてみました。
それぞれのタイプにあった対処法も後半に書いていますので、ご参考にしてみてくださいね。
詮索好きなママ友の5つの特徴
1.噂好き・話し好きなタイプ
いわゆる「井戸端会議」と呼ばれるものが好きなタイプのママさんです。
他人の情報を仕入れて人に話すのが楽しいタイプで、一見社交的で友達が多いように見えます。
が、「口が軽い人」と周りから警戒されているのもこのタイプです。
私もかつて、6月にインフルエンザB型にかかった時に、この手のタイプのママさんにたまたまその話をしたら、翌日には社宅中に広まってました。
子を持つ親の身としては、時期はずれの感染症警戒警報のつもりで発信しただけかもしれませんが、その拡散力に驚いたことがあります。
そして、そんな時期にインフルにかかっている自分がすごく恥ずかしくなった覚えがあります(笑)
2.自分の話をしたいだけのタイプ
このタイプのママさんも話し好きが多いのですが、上記のタイプと違う点は「相手の話にそれほど興味がない」ところです。
こちらを詮索する目的は、自分のプチ自慢をしたいだけという場合が多いのがこのタイプ。
相手の話というのは自分の自慢話のための布石なので、会話に唐突感があるのも特徴です。
以前の記事でも書きましたが、このタイプは「自己顕示欲」が強いので、FacebookなどのSNSでしょっちゅうリア充アピールをしている可能性もあります。
会話の特徴としては、こちらに質問しておきながら「で、うちの場合はね…」などと話題をかぶせてくるので、見抜きやすいと思います。
3.自分に自信がないタイプ
これは、自分より不幸な人を見つけて安心したいタイプのママさんです。
いろんな事情で家庭環境が上手くいっていないなどの理由から、他人の家庭を詮索してそれで幸福感を得たいと思っているのが特徴。
これも以前書いた「会話をしていても目線を合わせてくれないママ友」に多いと思います。
冒頭に書いたEちゃんもこのタイプだと私は思っています。
事実、このEちゃんはYちゃんのご主人の給料は聞いたのですが、自分のご主人の給料は言いませんでした。
Eちゃんは昔からちょっと見栄っ張りなところがあったので、詮索の結果が自分を余計不安にさせてしまったのでしょう。
そんなEちゃんのご主人は職を転々とするようないわゆる遊び人気質の男性で、その後Eちゃんとは数年前からぱったりと音信不通になりました。
友人みなで心配しているのですが、周りは一様に「離婚したんじゃない?」と言っています。
誰だって自分の生活が上手くいっていないと他人には知られたくないと思うかもしれませんが、常識のある人ならそれだけで友人関係に優劣をつけたりはしないもの。
Eちゃんの詮索好きな性格を考えると、彼女の中でのマウンティングが友人関係の中にあったのではないかと思えてしまいます。
4.ただのおせっかいなタイプ
私がかつてOLで一人暮らしをしていた時に出会った掃除のおばちゃんがまさにこのタイプでした(笑)
悪い人ではないんだけれど、何かと私の私生活を詮索してきて、要らぬアドバイスをくれたりします。
「夕御飯に食べなさい」などとサンドイッチやお惣菜などを良く頂いていたのですが、他人の手作りというものがあまり得意でない私にとっては、ありがたいようなそうでもないような感じで…。
こういうタイプはおばちゃん世代に多いですよね。
悪気はないんだけど、正直うっとうしくもあるというか。
会社とプライベートをきっちり分けている人には苦手なタイプの人と言えます。
5.単に仲良くなりたいだけのタイプ
ママ友作りに必死なのがこのタイプです。
必死になりすぎて、他のママさんとの距離感がわからなくなってしまっているのが特徴。
「早く仲良くなりたいから、相手のことをもっと知りたい」と焦った結果、知り合って間もないのに相手の個人的なことまで聞き出そうとして煙たがられるタイプです。
以前も書きましたが、私自身もママ友作りに必死になっていた時期がありまして、とあるランチ会に参加した時のこと。
私を含め数人が初対面だったのですが、そこで主催者ママさんが私に過去に付き合った男性人数を聞いてきて唖然とした覚えがあります。
今思えば、そのママさんは早く打ち解けようと「女子会トーク」のような盛り上がりそうな話題をあえて振ったのかもしれませんが、みな結婚してご主人のいる身で、しかも初対面でその話はなさすぎる!と思ってしまいました。
上記の特徴のママさんと見分けるのが難しいですが、子どもの幼稚園などで知り合ったばかりのママさんがガツガツ詮索してきたら、このケースの場合が多いように思います。
詮索好きなママ友の5つの対処法
詮索好きなママ友はだいたいこの5パターンに振り分けられると考えていますが、そのタイプ別に対処法を見ていきたいと思います。
1.噂好き・話し好きなタイプの対処法
このタイプは社交的で顔が広いのが特徴なので、伝えた情報はあっという間に広がってしまいます。
なので、絶対に人に知られたくないようなことは喋ってはダメ。
嘘で返した場合は、嘘が広まってバレた時に自分の首を絞める結果となります。
なのでこのタイプの人に捕まったら「知らないふりをする」というのが有効。
あなた自身の家庭環境のことならまだどうにかなるとしても、あなたの周囲のママさんの情報まで得ようとするのがこのタイプです。
うっかり別のママ友さんの話をしてしまえば、それが広まった時にトラブルになってしまいます。
何か聞かれても「よく知らないの」「さあ?どうだったかな」と曖昧にしておけば、相手も「この人じゃおもしろい話題は見つからないわね」と離れていってくれる可能性もあります。
2.自分の話をしたいだけのタイプの対処法
このタイプは、詮索してきても、基本自分がこれから話そうとしている内容にしか関心がありません。
なので、「で、そちらはどうなの?」と逆に話を聞き返してやると、水を得た魚のように喜々として話し出す可能性があります。
本来、人の話を聞くより自分が喋った事を聞いて欲しいタイプなので、詮索されたくなければ、意識してどんどん話題をふってやるようにすると効果的です。
ただ、デメリットは「延々自慢話を聞かされる」というところにあるので、そういうのが気にならない人なら問題ないと思います。
3.自分に自信がないタイプの対処法
このタイプは実生活に満足していないタイプが多いので、詮索された事をいろいろ正直に話してしまうと妬まれる可能性があります。
なので、たとえばマンションを買ったなどと言う話題の場合でも「マンション買ったけどローン地獄だよ」などと、己をこき下ろすように話をすれば相手の嫉妬も回避できます。
嘘を言う必要はありませんが、この手のタイプは人の幸せが嫌いなので、幸せは自分の心の中にしまっておいて、現実の負の部分だけ話してあげれば満足します。
私はずっとこの方法でEちゃんと接していましたが、ある日Eちゃんから「あんたってほんと不幸だね」(え?!←私の心の声)と言われたことがあります。
今はEちゃんが不幸になっていないことを祈るばかりです。
4.ただのおせっかいなタイプの対処法
このタイプは親切心でやってあげているのが特徴なので、そっけない態度をとるのも心苦しいのが厄介なところです。
ですが、相手の詮索に負けていろいろ深い話をしてしまうと、余計密な関係になってしまうのが問題。
そこで、このようなタイプの人には、詮索されそうな感じになったら、話題を芸能ニュースなど当たり障りのないものにサッとすり替えるのがオススメです。
「小保方さん、本とか出しちゃってどうしたんだろうねー?」などと話せば、基本アドバイス好きなタイプなので、「あの人はね~…」などと語りだすものです。
そして、話が長引くとまた詮索される可能性があるので、「あ、お米炊いてなかった!」などとどうでも良い理由を使ってその場を離れるのがベスト。
プライベートに突っ込んでくる隙を与えないようにしましょう。
5.単に仲良くなりたいだけのタイプの対処法
ママ友を作りたいだけのタイプと分かったら、自分さえ良ければ仲良くしても良いと思います。
ただ、こういう人は、その後の関係でも何かと詮索してくる可能性は大。
そこで、長く良いお付き合いをしたいと思うなら、「そういう事は話さないようにしてるの」ときっぱり言うのがオススメです。
良識のあるママさんだったら「あ、ちょっとプライベートな事聞きすぎたかも」と反省するでしょうし、詮索をはっきり拒絶することで仲良くなれないママさんだったら、その後無理して付き合ってもいずれ破綻すると思います。
ママ友さんは、価値観の合う人が少しいればいいかなーと思う私です。
以上のように、詮索好きなママ友の5つの特徴と対処法を独断でお話してきましたけど、総じて詮索好きな人というのは、相手の気持ちを思いやれない人が多いのかなという印象を持っています。
自分が言いたくないような事を相手に求めるなんてのは論外ですし、人の話をネタに人間関係を作るなんてのも品がありません。
他人がどうこうではなく、大事なのは「自分がどうしたいか」「どうあるべきか」を考えている方が建設的だと常々思っています。
福岡市在住。年の差3兄弟を育てています。
次男が知的境界域の自閉症スペクトラム(ASD)です。
発達障害のこと、子育てのこと、趣味のビュッフェ巡りや旅行について書いています。
社会福祉士です。
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