特別支援学校の通知表(あゆみ)は小学校とこんなに違う。特徴や評価方法をまとめました。

自閉症スペクトラムの次男は、2018年の春に特別支援学校の小学部に入学しました。

 

ADHD傾向の強い次男は、入学式から多動・衝動性を存分に発揮し、式の間も一人ウロウロ大騒ぎ。

 

先が思いやられるわ~…

 

と白目をむいておりましたが、1学期を終えた現在、ゆっくりではありますが落ちついて学校生活を送れるようになってきました(担任談)

 

ということで、先日、支援学校にて次男の通知表(あゆみ)を受け取ってきました。

 

「支援学校の通知表は、一般の小学校と違う」

 

という噂は以前から耳にしてはいましたが、いざ受け取ってみて思ったことは…

 

内容がまったく違う!

 

ということでした。

 

通知表にどのような違いがあったのか。

 

我が家の小学生の長男(定型)の通知表と見比べながら、特別支援学校の通知表の特徴や評価方法についてまとめてみたいと思います。

 

 

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児童が通知表を持ち帰らない?

先に述べたように、次男の通知表は私(保護者)が特別支援学校に受け取りに行く形で手元にやってきました。

 

一般的に、公立小学校などでは終業式の日に子供自身が先生から通知表を渡されます。

 

ですが、次男の通う特別支援学校の場合、夏休みが始まる頃に個人面談が設けられ、その時に保護者が通知表を受け取ることになっています。

 

他の特別支援学校では子供自身が持ち帰ったという話も聞いたので、自治体により通知表の渡し方は異なるかもしれません。

 

個人面談では…

■1学期中の学校での様子
■2~3学期に取り組む内容

 

について話がありました。

 

 

通知表が3段階評価ではない

どっかの悪いことをした役所の書類みたいでわかりにくいですが…。

 

特別支援学校の通知表は、一般の小学校のように「よくできる」「できる」「がんばろう」の3段階評価にはなっていません。

 

教科ごとに「指導目標」「指導内容」「支援方法・手立て・評価」と分けられており、文章でびっしり記入されています。

 

内容は、かなり詳細です。

 

長男が1年生の時の通知表を見てみると、評価教科は「国語」「算数」「生活(理科・社会)」「音楽」「図工」「体育」の6つでした。

 

それ以外には「特別活動」という項目で担当した係名だけ記載されていたり、「生活の記録」という項目で学校生活の様子を○のみで評価されている部分もありました。

 

ですが、特別支援学校の評価教科は9つもあります。

 

先述した一般の小学校の特別活動や生活の記録の部分が教科として評価されており、学期中にどのような成長があったのかという視点でまとめられています。

 

以下、詳しくご紹介します。

 

 

1.日常生活の指導

着替えや準備・給食・係活動など、主に身辺自立に関する内容について評価されています。

 

一般の小学校の通知表では「特別活動」「生活の記録」に当たる部分ではないでしょうか。

 

特別支援学校では身辺自立が十分にできていない子も多く、この項目は最も文字数がさかれている部分だと感じます。

 

次男の場合は、主に行動面(イライラしやすい・集団活動への参加の様子など)についてたくさん書かれていました。

 

2.生活単元学習

生活単元学習とは、実生活に活かせる実践的な内容を学ぶ時間です。

 

詳しくは、過去記事のこちらにまとめています。

特別支援学校はどんなところ?発達障害の次男の就学にむけて見学に行ってみた感想。
年長の発達障害児(自閉症スペクトラム)がいる我が家。現在、彼の就学先について絶賛悩み中です。言葉の遅れがあり、こだわりが強く癇癪も激しいという特性があるため、小学校の普通級への就学はまったく考えてはおりません。ただ、以前もその違いについてブ...

 

集会やクッキングなどにおける集団での活動の様子について評価されていました。

 

具体的には…

■集団に参加できているか
■先生の話(指示)を聞けているか
■順番を待つなどの協調性はみられるか

などについて、記述がありました。

 

情緒面に難有りな次男の場合、この項目についても具体的な状況を交えながら、どのような成長がみられたかを詳細に記述してありました。

 

3.音楽

特別支援学校の場合、音楽は歌やダンスなどへの参加の様子について評価されていました。

 

一般の小学校と違うのは、楽器の演奏についての評価がなかったところです。

 

小学校1年生だと、音楽での楽器は鍵盤ハーモニカの練習をしますが、特別支援学校では楽器を使った音楽の授業はありませんでした。

 

4.図工

図工では、ハサミや糊(のり)などの使い方や製作の様子(一人でできるか、教師の支援が必要か)などについて評価されていました。

 

一般の小学校の図工の評価では「表現」という項目がありますが、それについては特別支援学校では「どのような色を好んで使ったか」「どのような表情の人物をよく描いていたか」などを詳しく記述していました。

 

5.体育

体育については、一般の小学校の評価とさほど違いはありませんでした。

 

■ルールや約束を守って行動できているか
■身体を使っていろいろな動きを楽しむ

などが評価基準になっていました。

 

特別支援学校では、この上記の点について学校生活の具体的な様子と共に「どの程度できているか(できるようになったか)」を文章で丁寧にまとめてくれていました。

 

6.国語

特別支援学校では特性や知的レベルがさまざまな子が集まっているので、国語という教科の内容も個人差がずいぶんあるかと思います。

 

文字がまだ書けない子は運筆の練習をしたり、それも難しいような子であればひも通しや絵合わせなどを行ったりするようです。

 

次男の場合は…

■読み聞かせの内容を理解しているか
■ひらがなの読み書き
■文章作成

に取り組んだこととその詳細な様子について評価されていました。

 

特別支援学校では個別学習の時間が一般の小学校に比べ圧倒的に少ないため、学習の進捗についてはどうしても遅くなります。

 

ですが、進路について担任と共通認識を持っておくことで(我が家の場合は、数年後に校区の特別支援学級に転入する意向を伝えています)、時間が少ないなりに担任も学習面の協力はいろいろとしてくれます。

 

 

特別支援学校には情緒面・社会性を伸ばす部分に期待しているので、学習面にかんしてはどうしても親のフォローは必要です。

 

2学期以降は、学習面について家庭と学校の連絡を密にしてやっていきましょうと担任と共通認識を再確認しました。

 

7.算数

算数も国語と同様に、どういう内容に取り組んだのかを評価として書かれていました。

 

次男の場合は…

■100までの数が理解できる
■「前から何番目」や「後ろから何人」が理解できる
■時計の読み書きができる

という内容を学習していました。

 

得意な事・苦手な事を両方書いていてくれているので、家庭学習でどのような内容を補うべきかの参考になります。

 

8.自立活動

自立活動とは、子供の発達程度に合わせた個別の活動のことを言います。

 

国語や算数などは、この自立活動の取り組みのひとつです。

 

自立活動は個別学習の他にも、「図書の時間」や「パネルシアター」など小集団で行う教育活動全般も含みます。

 

自立活動では…

■活動への参加の様子
■どういう場面で気持ちが崩れやすいか
■そのためにどのような支援をしているか

などについて評価されていました。

 

学校生活を送る上で出てきやすい、その子なりの困り感についての所見と対処法をまとめた内容になっています。

 

9.特別活動

特別支援学校の通知表での特別活動とは、主に学校行事(避難訓練、他校との交流学習など)のことです。

 

長男の通知表での特別活動は学級での係活動についてだったので、特別支援学校と一般の小学校では特別活動の意味合いが違っています。

 

特別活動では…

■活動に参加できていたか
■活動中はどのような様子だったか

などについてまとめられていました。

 

総評

最後に「総評」という項目がありました。

 

全体的な1学期の様子のまとめと、課題のある部分の成長具合を中心に評価されていました。

 

「苦手な環境であっても、自分なりに考えて対処するようになってきている」という総評を読んで…

 

あの暴れん坊がそんなに落ち着くとは…(涙)

 

と感慨深かったです。

 

ただ、個人面談で担任は…

 

担任
ま、いつもじゃないんですけどねー(苦笑)

 

言っていたので、ま、そういうことだと思います。

 

ただ、余談になりますが、特別支援学校に入学して以降、家でも次男は確実に落ちついてきました

 

特定の音(咳・くしゃみ)への過敏さはかなり減りましたし、癇癪を起こしてもその継続時間が短くなってきたり、思い通りにいかない時でも「じゃあ、僕はこうする」と次男自ら代替案を出して譲歩しようとしてきたり、人との関わり方に変化が出てきています。

 

 

 

 

療育園での年長時は荒れに荒れ狂って過ごした1年間でしたが、特別支援学校の個別療育相談ではこのようなアドバイスももらい、また実際の次男の成長具合も目の当たりにしながら、さらに情緒面の安定を期待する日々です。

 

 

特別支援学校の通知表(あゆみ)の特徴まとめ

特別支援学校の通知表(あゆみ)の特徴としては…

■生活面・学習面・社会性などの評価対象が幅広く、かつ詳細
■成長した部分を中心に前向きな内容でまとめられている
■苦手とする部分の記述もちゃんとある
■保護者のコメントを書き込む欄がある

という感じです。

 

「学校生活のこういう部分が苦手です」という表記はあっても、かならず「このような支援・手立てでこのように成長しました」とポジティブに締めくくられているのが特徴的でした。

 

また、一般的に通知表は保護者の確認印を押して新学期に子どもが学校に持って行きますが、特別支援学校では保護者のコメントを書く欄があったのを見て、家庭と学校とのつながりを大切にしているのだと感じました。

 

特別支援学校の通知表(あゆみ)は、担任教員が手間暇かけて丁寧に子供の様子を見守り、支援してくださった賜物です。

 

2学期もまた次男にどのような成長がみられるか、楽しみながら過ごしていきたいと思います(夏休み、長いなー…)

 

 

コメント

  1. ご無沙汰しております。さちはなです。

    就学相談を受けてきました。覚悟はしていましたが、撃沈でした。運動機能検査は普通に受けていたんですが、小児科健診から待ち時間が長く、運動機能検査がギリギリという感じで、次の行動観察はどの遊びも選択せず、スタッフの方と遊ぶだけでした。集団での様子を観察すると思いきや、息子以外は誰もおらず、大勢の大人に見られてると意識した時点でイヤイヤ病を発症していました。

    相談員は何となく、おひとり様の時と同じ方のような気がしました。女性の方で相談を聞くというより、子供の欠点をグサグサ言う感じで…支援学級は45分椅子に座っておかないといけないけど、それが出来ると思いますか?とキツく聞かれ、個別療育ではちゃんと座れていますと答えると、それは療育で楽しく工夫されているからで授業は違います、と言われたり、周りの子をしっかり見ているので刺激を受けられると思うと言うと、周りの子から援助を受けるだけの存在になる、と言われたり…

    相談室に入ってからの質問に嫌と言って答えなかったり、途中で離席したりしたので心象も良くなかったのかもしれませんが、息子に対してやれやれ困った子やねぇみたいな目でしか見てくれない感じでした。

    発達検査では得意なところと苦手な所に差があるみたいですね、と言いつつ得意な所を伸ばす話は一切出ませんでした。

    身辺自立も問題なく、多動やパニックもなく、数や文字など学習面でも問題ないのに、時々イヤイヤが出る、というだけで支援学級判定が出そうもないとは… 椅子に大人しく座りさえすれば支援学級判定って事なんですね。

    就学相談って何のためにあるのか、甚だ疑問です。全然相談事は聞いてくれないし。

    支援学校は手厚くて、とても良いと思いますが、行くなら自分で選択したいですよね。イヤイヤが酷いから支援学校ですよ、みたいな消極的な理由ではなく。

    • さちはな様

      お返事遅くなり申し訳ありません。お久しぶりですね^^

      就学相談の環境というのは、ちょっと特殊ですよね。
      子供や大人が多くてザワザワしているし、検査や診察の待ち時間もどのくらいかかるのか見当がつきにくいので、崩れるお子さんも多いと思います。
      それこそ、「そういうところを配慮してよ!」と親としては言いたくもなりますよね。

      就学相談って、これは完全に私の個人的な感想ですが、教育機関側にとって都合のよい児童振り分け制度だと思っています。
      本人の能力が云々よりも、いかに教育現場にとって負担のない児童配置ができるかを考えて結果を出しているように感じるんですよね。
      次男の場合も、「次男くんは学校のお勉強にはついていけると思いますが、まずは授業を受ける姿勢から身に付ける方が優先です」みたいな感じで言われましたよ。
      確かに、次男のように何かと過敏で衝動性の強いタイプだと、普通級では多くのお子さんに迷惑をかけてしまうことは理解できるのですが、支援学級でなぜ配慮をしてもらえないのかが本当に疑問です。
      多動衝動性のある知的ボーダーな子が支援学校に行くのも学習面で勿体ない気がしますが、受動タイプで知的中度の子が支援学級に行くのも結局満足な支援を受けられずに子供にとっては良い影響はないと思うんですよね。放置されますから。
      そこを判断して、その子にとっての長所を伸ばせる環境に就学させるのが就学相談の役割だと思っていたのですが、現実はどうやら違うようです。

      ただ、支援学校も決して悪くはないです。むしろ、親の希望は可能な限り聞き入れてくれます。
      学習時間は公立小学校と比べて圧倒的に少ないですが、低学年のうちはまだ自宅学習で補える部分があるので、我が家は数年後の支援学級に転入希望の旨を支援学校の担任に伝えて、今はソーシャルスキルを上げる事に重点をおいてもらっています。
      さちはな様も、支援学級・支援学校さまざまなメリット・デメリットを比較して、納得できる就学先を見つけることができるよう願っています!

  2. こんにちは、毒親検索していて拝見させていただきました。
    私も多分毒親と同居中の発達障害の子供を持つ親です。
    シングルの稼ぎで発達障害の子供の療育など、子供優先に考えているととても実家から出ることも叶わず、この先親が介護する状態になったら余計にそれもできなくなる予定です。
    私はストレスを仕事に逃がしているのですが、最近では仕事に対しても「職場が良くならないのはあんたのせいだ、頑張っても無駄だ」と言います。その割には評価されて昇給も人の3倍一気にあがったりしているんですが。気に入らないんでしょうかね。
    ここ何年か、同居させて貰ってから何度か波があり、この度に理不尽な理屈を言われても流してきましたが正直、子供の発達障害に対しても妙な理屈をいいはじめ、療育の先生とも相談していますが、育てにくくしんどいです。今の所、経済的、時間的な事から実家を出る事はマイナスにしかならないので、ずっとこらえていますが、実は子供のためにもなっていないこの現状にストレスを感じて日々過ごしております。
    毒親のお話を読んでいて、納得できる事ばかりで、だから私は友達ができなかったんだ、と納得できました。実際何をしても自信はなかったし、自分の考えは圧し殺してました。なるべく、同居していても他人と同居している感覚で過ごしてはいるのですが。
    子供に対して将来困らないように育ててあげたい、でもできれば一緒に過ごしている間は楽しく生きたいと私は思うので、しつけもするけど居心地のいいものが家族で家だという認識を持ってほしいな、と思ってます。でも、それが今できなくて本当に子供には申し訳ないのです。ただでさえ発達障害で自己否定感が強いのに祖母が毒親で二重に否定されてる部分は多いでしょう。
    私も対抗はしますが、やはり最後の部分はギリギリで我慢してしまいますし。
    私には4歳離れた兄が居ます。彼は彼女のか干渉で未だに自分に対しての自信がないてす。今は離れていてずっと実家には住んでいないので、周りの人の評価と自分の自信のギャップに違和感を感じて過ごしている感じです。未だに仕事の話を母親に電話して聞いて貰っています。ほぼ30年間ずっとです。そして、母親も私に対しての態度は決して兄には出しません。もしくは兄にはもう洗脳済みなんでしょうか。私は昔母親の話を兄にしましたが、怒られ聞いてもらえませんでした。今は一生言うつもりもありませんが。
    発達障害の話より長くなってしまってすみません。うちの子は来年小学校なので不安でいっぱいです(笑)。色々参考にさせていだだきたいと思います。
    長々とすみませんでした。

    • 碧様

      ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました。
      お返事が遅くなり、申し訳ありません。

      毒親と発達障害の子の同居、お話を拝読する限り大変そうですね。
      そもそも私たちの親世代というのは、発達障害に対しての認識が間違っていたり無かったりする人も多く、そこを理解してもらうだけでも苦労しますしね。
      せめて、碧様のご両親にはお子さんに対して自己肯定感の下がる言動は避けてもらいたいものですが…。

      就学前は私も本当に悩み苦労しましたが、とにかくいろいろな情報(就学先・支援体制など)を収集して、納得のいく場所が見つかるよう願っています。

  3.  はじめまして。某政令指定都市で支援学級の担任をしております。通知表のレイアウトなどを調べていて、興味深く拝読させていただきました。通知表は基本的には「子どもの頑張りを認め、成長を伝える」ものなので、ポジティブなことしか書きません。ですので、これからの課題や直してほしいところを表現することが非常に難しいのも事実です。担任としても保護者の顔を思い浮かべながら、誤解されないよう、担任の思いが伝わるよう、表現を考えて書いています。

     拝読させていただいて、思ったことを書かせていただきます。一点目は教育相談についてですが、これは難しいです。私も就学相談対応をそれなりにしていますが、基本的には通常の学級へ行くことのメリット、デメリット、支援学級・学校へ行くことのメリット、デメリットの説明がメインです。支援学級・学校判断がでた場合、最終的に教委から文書として推奨はしますが、最終的には保護者の判断です。

     二点、自立活動についてですが、自立活動は国語や算数などの教科とは別概念です。自立活動は学習指導要領では「心理的な安定」や「身体の動き」といった6つのカテゴリーに分けられていて、「子どもが社会に適応して生活しやすくするために付けてほしい力」と考えることができます。小学校では国語や算数などの教科、道徳、総合などは学習する内容も時数も年間で何に何時間、と厳密に決まっています。支援学級・学校はそれよりはゆるいですが、学年に準じて考えられます。子どもの実態に応じて「当該学年の内容→下学年の内容→支援学校の内容」という優先順位があります。しかし、自立活動は子ども一人一人、実態も困り感も違うので時数も内容も決まっていません。担任の見取りや保護者の願い、本人の願いなどを踏まえて計画を立てますが、教科以上に臨機応変に計画が変更されます。ですので、極論を言えば「自立活動の必要性のない児童の場合、年間の自立活動にかける時数は0でよい」ということになります(あくまでも理論上なので実際にはそんなことはありませんが)。
     では通常の学級の子どもには自立活動は必要ないのか、というともちろんそんなことはありません。支援学級・学校ではそれを時数を取って、正式に指導しているだけで、通常の学級でも時数外(休み時間や給食時間など)で色々指導されています。来年度から完全実施の指導要領でも「(時数は取れないけど)必要に応じて自立活動の内容を踏まえて指導しましょう」というようなことも書かれています。
     この辺の時数や教科などの概念は支援学級・学校の担任でもあいまいなまま進めている人もいますし、私も胸を張って言えないことがたくさんあります。

     この仕事を始めた頃に比べ、特別支援や発達障害に関する世間の認知も大きく変わり、支援学級に関してはかなり敷居が低くなってきています(ある意味低くなりすぎて、「それは通常の学級で対応可能だよ」と思うこともいろいろあります)。皆様が学校を信頼していただけるように、私も努力していこうと改めて思うきっかけになりました。ありがとうございます。
     おひとり様始め、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。長文失礼いたしました。

    • 某市の支援学級担任 様
      ブログへのご訪問とコメント、ありがとうございました。
      実際に、支援学級の担任をされている方からのお話、私もとても参考になりました。

      支援学校・支援学級・情緒級…、いろいろな特別支援の学びの形はありますが、自治体によってそのあり方にかなりの違いがありますね。
      また、発達障害と一言で言えど、発達のどの部分にどのような困難さがあるのかも、これまた子ども一人ひとりによって全く違います。
      その子に合った適切な支援をするためには保護者と教育機関の協働が大切ですが、保護者の思い・教育機関側の思い…それぞれジレンマがあるように感じます。

      親として我が子に望むのは、将来生きていけるだけの力を付けること(自立)です。
      発達に偏りのある子は、思いがけないことでその自立への道が断たれるか分からないような不安定さを抱えているケースが多いように感じます。
      特別支援教育は、通常学級よりもより繊細な指導が望まれますし、教師の方々のご苦労も多々あるかと思いますが、ぜひ保護者と手を取り合って頑張っていただきたいと思っています。

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