小学校の役員でラクなのは何?大変さは仕事内容ややる時期では決まらないと私が感じた理由。

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「6年生の役員って大変らしいから、みんな役員は早めにやりたがるんだって」

 

小学校での役員決めについて、先日こんな話を聞く機会がありました。

 

新年度になり、小学生の子供を持つ親がまず学校に足を運ぶ行事が「役員決め」ですよね。

 

私自身、長男の幼稚園時代に壮絶な役員経験をしており、そこでかなりの度胸が養われたため(笑)今では「役員のなり手がいなかったらやっても良いかな」くらいのスタンスでいます。

(ただ、次男が療育園に通っている間は積極的に小学校の役員はやらないと決めています。理由は後述)

arrow47_004幼稚園の役員、できるならやりたくない?メリットとデメリットを徹底比較しました。

 

ですが、一般的には役員など面倒な事はしたがらない人が多いと思われるなか、長男の小学校に関しては、1年生の時も2年生の時も共に立候補者が多く、役員決めは秒速で終わっております。

 

「意欲のあるママさんが多いんだな」と思っていたところ、小耳にはさんだ6年生役員大変説。

 

「なるほど、みなさんそのような思惑がおありなのか…」と納得しました。

 

ですが、6年生の役員って一般的になんで大変だと言われるのでしょう。

 

小学校の役員仕事というものは地域によって多少の差はあるようですが、6年生の役員仕事が大変だという話は全国的なもののようです。

 

そこで今回は、小学校の役員にはどのような仕事があるのかについてや、6年生でやる役員がなぜ大変なのかについて私なりの見解をお話してみたいと思います。

 

役員仕事をするPTAとは何か

小学校の役員というのは、PTAでのお仕事が主になります。

 

PTAとは「Parent-Teacher Association(親と教師の共同体)」という言葉が意味するように、家庭と学校が協力して子供の育成に関わっていく団体の総称です。

家庭・学校・地域の連携を深め、保護者がその変化に対応出来るような学びと家庭教育力の向上、子どもとともに歩んでいくために必要な情報の収集および共有を継続して進めていく事が求められています。

出典:公益社団法人 日本PTA全国協議会HP より

 

このように、子供の教育に関しては、学校ばかりが行うものではなく、家庭と連携してやっていこうじゃありませんかという国の方針からこのようなPTAなる制度ができているわけです。

 

PTAには、その活動の中心を担う「本部(執行部)役員」と、その他専門的な活動を行う「専門委員」の2つに大きく分かれます。

 

本部役員というのは、「会長」「副会長」「書記」「会計」「会計監査」などからなり、活動の取りまとめ的存在となるので、その仕事内容も膨大です。

 

聞いた話によると、定例会議なども頻繁に行われ、運動会などの大きなイベントがある前になると、ほぼ学校に出突っ張りなんだとか。

 

お仕事をしているママさんにとっては対応不可!なスケジュールを強いられる本部役員に関しては、どこからどう見ても負担が大きいということで、今回はその詳細については省略します。

 

役員の中でも、多くのママさんが「なるべく低学年のうちにやっておきたい」と思うのは専門委員の方でして、これが「低学年のうちは取り合い。6年生になると押し付け合い」になるものです。

 

では、一体専門委員とは具体的にはどのような仕事をするのでしょうか。

 

 




 

 

専門委員の種類

小学校により差はあるかと思いますが、専門委員には概ね以下のような種類が存在します。

学級(クラス)委員

これは各クラスのリーダーとなって各種連絡事項をしたり、クラス会の司会をしたりする役員のことです。

 

学年だよりの発行に関わったり、茶話会や各種催しの準備・連絡などの仕事もあります。

 

長男の小学校では毎月授業参観があり、その後に保護者懇談会があるので、それに必ず出席できる方でないと務めるのは厳しい印象です。

 

成人教育(文化・教養)委員

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子供の人権教育をその主な活動にしている役員です。

 

おたよりの作成などもありますが、各種研修会や講演会などへの参加が多い役員です。

 

自ら講演会などを企画する仕事もあります。

 

校外へ出かけることが多いので、車を出せるなどフレキシブルに動けるママさんが向いているのかもしれません。

 

保険給食(体育)委員

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子供の食育について考え、活動する役員です。

 

おたよりの作成や、食育講習会などへの参加などがあります。

 

また、給食の試食会を企画・運営したり、ベルマークの回収をしたりするところもあるようです。

 

長男が在籍する小学校では、この役員がもっとも仕事がラクだからと人気があるようです。

 

広報委員

小学校ではそれぞれ広報誌を発行しているものですが、その運営をしているのがこの広報委員です。

 

広報誌の内容を決めたり、取材活動をしたりします。

 

文章を書いたり、写真を撮ったりするのが好きな人に向いている印象です。

 

選考(推薦)委員

来年度のPTA役員を選出するのが主な活動です。

 

こう聞くと「3学期くらいだけ活動すれば良さそうで、ラクなんじゃない?」とも思えますが、この選考委員がもっとも大変だという噂も…。

 

ここで選考する役員とはPTAの本部役員なので、自ら進んでそれらをやりたがる保護者は非常に希な存在です。

 

そんな中から次年度の役員を探さなければならず、最終的にはなり手がいなかったため、自分が次年度の本部役員をするハメになった…などという話も聞きます。

 

おそらく、多くのママさんがもっともやりたくない役員の一つではないかと思います。

 

地区委員

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学校・保護者・地域との連携を図り、子供の交通事故防止などの活動を主に行っている役員です。

 

具体的には、登下校時の交通安全指導であったり、保護者の旗当番の取りまとめをしたりしています。

 

また、交通安全協会のお手伝いなども行っているようで、意外と仕事範囲が多岐に渡る印象です。

 

6年生の役員が大変だと言われる3つの理由

1.卒業関係の仕事が入る

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6年生の役員が大変だと言われる理由の一つに、卒業関係の仕事が別途増えるからというのがあります。

 

確かに卒業式前になると、式典の準備関係や謝恩会など、親が動き回る行事がたくさん入ってくるようになります。

 

ですが、学校によっては別途卒業対策委員などが設けられるところもあるようで、この点に関しては、卒業関係の仕事が増えるから大変になると一概には言えないような気もします。

 

2.役員で大役を任される事も

6年生で役員をすると、その役員の中のいわゆる「長」に推されてしまうという話も聞きます。

 

専門委員の中にも「委員長」「副委員長」などの役職があります。

 

これは、「6年間小学校に在籍しているのでベテランであるだろう」と周囲から思われるのが原因のようです。

 

が、これも一概にそうは言えないと私は思っています。

 

6年生の親でも、子が第一子であれば役員未経験であっても何ら不思議ではありません。

 

逆に、長子がいる方であれば、我が子が1年生であっても小学校はすでに経験済みということで、内情に精通している可能性もあるわけです。

 

なので「6年生で役員やってしまったら、これまでやったこともないのにいきなり長にされてしまうかも…」とビクビクしている保護者もいるかもしれませんが、これは自己紹介の時などに正直に「初めての役員経験で…」と話せば済むことです。

 

それで例え長になってしまったとしても、仕事内容をしっかり引き継いで、分からない事は都度他の役員の方に聞いて解決していけばこなせないことはないと思います(経験者は語る)

 

私は次男が小学校に入学するまでは長男の小学校役員をやるつもりはないのですが(理由は、次男の療育園での保護者の出ごとが多いからです)、家庭により役員をずっとできなかったなどの理由はさまざまあるはずです。

arrow47_004福岡市の療育園ってどのようなところ?費用は?私立幼稚園から転園させて分かったその実態をお話します。

 

1人の子供につき1回の役員が義務とされている小学校の役員仕事ですが、例え長のような大役を任されたとしても、その他のヒラの役員と違うところは、学校へ出向く回数が増える事と他役員の取りまとめ・連絡伝達くらいなので、特に6年生で役員をやると大変という理由にはここでもならないような気がします。

 

3.やる気の無い保護者と仕事をする可能性

これは児童数によっても違ってきますが、一般的に6年生まで一度も役員をしたことが無い保護者というのは、中には「どうにかして役員仕事から逃れたい」と考えている極端にやる気の無い親がちらほら混ざっている可能性があります。

 

長男の小学校はマンモス校ですので、卒業まで一度も役員を経験しない親というのも出てくる可能性があるため、上記の話も一概には言えないのですが…。

 

そのような役員をしたくない保護者が役員になってしまった場合、渋々引き受けた形になるので、下手したら「定例会には来ない」「連絡もつかない」など名前だけの幽霊役員になってしまう可能性もあります。

 

困るのが、そのような保護者と一緒に仕事をしなければならなくなった時です。

 

私も長男が公立幼稚園に通っていた時、このような保護者にドンピシャで当たってしまったので(しかも複数…)それはそれは大変な役員時代を過ごしました。

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小学校の低学年のうちであれば、自ら立候補して役員をやる保護者にはそのようなやる気の無い人というのは少ないものです。

 

そのような人達と一緒に仕事をする分には、互いに協力し合って気持ちよく仕事を進めて行くことができます。

 

このような意味でも、6年生でやる役員はちょっと癖のある保護者と一緒に仕事をしなければならない可能性が高くなるという点で、6年生役員が倦厭されているのではないかと思うのです。

 

私は役員仕事においてこの部分がもっとも重要ではないかと考えています。

 

 




 

 

役員の仕事の大変さは一緒にする相手で変わってくる

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これまでいろいろな役員の仕事をお話してきましたが、それぞれ特徴はあるものの、取り立てて「この仕事が大変すぎる!」というものは見当たらないと思います。

 

そう。役員の仕事の大変さというのは仕事内容ではないんです。

 

どんな人と一緒に仕事をするかというのが、仕事の大変さを左右するのです。

 

私が過去にした幼稚園役員も、仕事内容的には特に大変なものではありませんでした。

 

ただ、他役員の方が非協力的だったため、私一人での負担が大きすぎて大変になってしまったのです。

 

これはつまり、噂ではラクらしいと言われている役員仕事であっても、どんな人が一緒にするかによっては大変な仕事になりうるということ。

 

重要なのは、仕事内容ではない。人です。

 

そのような意味では、仲の良いママ友さんなどがいる人などは一緒に役員をやるのも手かもしれませんね。

 

そして、何よりその役員活動が我が子のために行われているということを自覚することが大切だと思います。

 

PTA活動はいわば保護者がボランティアで行っているものなので無理をする必要はないと思うのですが、我が子が通っている学校でどのような事が行われているのかを直に見聞きするのに役員活動というのは非常に有益だと思います。

 

役員をしていれば、学校側にも疑問点など投げかけやすいですしね。

 

6年生役員についてはいろいろ噂はあるようですが、私は我が子が何年生の時であろうと、自分にとって無理なく出来そうな時期がきたら、役員はやるつもりです。

 

どんな人と一緒に仕事をするかはなってみるまではわかりませんが、それは6年生に限った話ではないですしね。非協力的な保護者とペアを組む可能性は、あくまで確率論なので。

 

役員仕事も保護者同士が大人な対応で、協力して気持ちよく仕事ができれば全く問題無いものです。

 

そのように役員仕事を考えられる保護者が増えてくれることを切に願います。

 

 

 

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